日産ローランド、"電欠"で逃げ切りならず。ポルシェのウェーレイン優勝|フォーミュラEミサノE-Prix

フォーミュラEの第7戦ミサノE-Prixの決勝レースが行なわれ、ポルシェのパスカル・ウェーレインが優勝した。

Pascal Wehrlein, Porsche, Porsche 99X Electric Gen3

写真:: Simon Galloway / Motorsport Images

 フォーミュラE第7戦ミサノE-Prixの決勝は、ポルシェのパスカル・ウェーレインが今季2勝目をマークした。

 ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリをショートカットするレイアウトで初開催されているミサノE-Prix。第7戦はダブルヘッダーの2戦目として、日曜日に開催された。

 予選はジェイク・ヒューズ(マクラーレン)がジャン-エリック・ベルニュ(DSペンスキー)を下してポールポジションを獲得。第6戦では予選4番手ながら車載消火器が作動していなかったとして、最後尾からのスタートとなってしまっただけに、リベンジを誓う形だ。

 第6戦でトップチェッカーを受けながら車検で失格となったアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ポルシェ)は最後尾22番手。繰り上がり優勝しポイントリーダーに浮上したオリバー・ローランド(日産)は10番手からのスタートとなった。

 とはいえ、前日のレースではエネルギーをマネジメントするため超スローペースの展開に。目まぐるしく順位が入れ替わり、予選順位はあまり大きな意味を持たなかった。

 一方で、第7戦は第6戦よりも周回数が2ラップ少ない26周に。これがレースにどういった変化をもたらすかが注目された。

 レースがスタートすると、ヒューズがホールショットを奪う。ベルニュが2番手に続く中、8番グリッドからスタートしたニック・キャシディ(ジャガー)が3番手までポジションを上げた。

 とはいえ、各車のペースは1周1分26秒台。予選よりも10秒近く遅いペースでのラップとなった。他車のスリップストリームを使うことで1周あたり0.8%ほどエネルギーを節約できるという試算もある中、ヒューズはしばらくレースをリード。ただ4周目に4番手までポジションを下げた。

 序盤から各車が積極的にアタックモードを使用し、順位も目まぐるしく変化。キャシディやベルニュ、ウェーレインが入れ替わるようにトップに立った。

 5周目になると、ラップタイムは1分22秒台まで速くなり、徐々に隊列が縦長になっていった。しかし7周目、集団の中で他車にフロントウイングを踏まれてしまったロビン・フラインス(エンヴィジョン・レーシング)がターン7でマシンを止めたため、セーフティカーが出動することとなった。

 この時点でトップはニコ・ミューラー(アプト・クプラ)。ウェーレイン、キャシディ、ヒューズ、ローランドというトップ5となった。

 9周目にレースは再開。ここでアタックモードに入るマシンが多く、すでに2度のアタックモード使用義務を消化していたキャシディがトップに立った。

 ただキャシディも積極的にエネルギー消費の多い首位を走るつもりはないようで、ウェーレインに先頭を譲った。

 ダ・コスタやノーマン・ナトー(アンドレッティ)が他車との接触でフロントウイングにダメージを抱えピットインを強いられるなど接近戦が続く中、首位に立ったローランドは1分20秒台までペースを上げた。

 首位のローランドとウェーレインが隊列から少し抜け出す形となったが、ウェーレインの方がバッテリーを2%多く残す有利な状態。そのためローランドは、18周目にウェーレインに首位を譲ったものの、その後押し出されるように再び首位に戻った。

 ウェーレインの方が2~3%バッテリーが多い状態のまま、ローランドはむしろハイペースで飛ばし、ウェーレインに1.3秒の差をつけてファイナルラップに突入したが、バッテリーを使い果たしてしまったようで、スローダウン。レーシングスピードで走る他車にごぼう抜きされた。

 ウェーレインは危なげなくチェッカーにたどり着き開幕戦以来の優勝。2位には昨年王者のジェイク・デニス(アンドレッティ)が入った。

 キャシディは巧みなバッテリーマネジメントで他車より3%ほど多くエネルギーを残し、それを終盤に放出。ミューラーより0.050秒速くチェッカーを受け、3位表彰台を獲得した。

 なお、5番手でフィニッシュしたヒューズは他車との接触で5秒のタイム加算ペナルティを受け、8位に降着。日産のサッシャ・フェネストラズが5位に入っている。

 第6戦でノーポイントに終わったウェーレイン、キャシディが好結果となった一方で、ローランドは電欠。どうやらデータ制御の面で何らかの読み違いがあったようだ。この結果、ウェーレインと2戦連続で2位を獲得したデニスとウェーレインが同ポイントで並び、勝利数の関係でウェーレインがポイントリーダーとなっている。

   
1
 - 
4
   
   
1
 - 
2
   
順位 ドライバー # 周回数 タイム 前車との差 平均速度 ポイント リタイア原因
1 Germany パスカル ウェーレイン ポルシェ・チーム 94 26

37'05.241

    26  
2 United Kingdom ジェイク デニス Andretti Formula E 1 26

+1.933

37'07.174

1.933   18  
3 New Zealand ニック キャシディ ジャガー・レーシング 37 26

+2.221

37'07.462

0.288   15  
4 Switzerland ニコ ミュラー TEAM ABT 51 26

+2.271

37'07.512

0.050   12  
5 United Kingdom ジェイク ヒューズ マクラーレン 5 26

+3.236

37'08.477

0.965   13  
6 France サッシャ フェネストラズ 日産 23 26

+5.230

37'10.471

1.994   8  
7 Brazil セルジオ セッテ・カマラ ERT Formula E Team 3 26

+5.727

37'10.968

0.497   6  
8 France ジャン-エリック ベルニュ DSペンスキー 25 26

+6.794

37'12.035

1.067   4  
9 Germany マキシミリアン ギュンター Maserati Racing 7 26

+8.387

37'13.628

1.593   2  
10 India ユアン ダルバラ Maserati Racing 18 26

+8.714

37'13.955

0.327   1  
 

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