サンパウロ、フォーミュラE開催で合意。かつてインディカーが走った市街地コースを使用か

　サンパウロ市は、フォーミュラEとレース開催契約を締結。早ければ2023年にも、ブラジルで初めてフォーミュラEのレースをホストすることになる。この契約期間は5年、更新も可能となっている。

　フォーミュラEはすでに来季、南アフリカのケープタウンでレースを実施すると発表。インドのハイデラバードともレース開催で合意しており、開催延期となっていたバンクーバーや今回発表されたサンパウロを含めれば、新たな開催地が一気に4ヵ所増えることになる。

　実は、サンパウロでフォーミュラEの開催計画が持ち上がったのはこれが初めてではない。サンパウロは以前、2017-18シーズンの暫定カレンダーに名前が載っていたものの、市当局がレース延期を要請したという。しかしその後、カレンダーに再び名前が登場することは、これまでなかった。

　また、リオ・デ・ジャネイロもフォーミュラE初年度である2014-15年にレースを開催する予定だったが、こちらも中止となっている。

　フォーミュラEのチーフ・チャンピオンシップ・オフィサー兼共同創設者であるアルベルト・ロンゴは、次のように語った。

「6月のFIA世界モータースポーツ評議会での承認待ちではあるが、ABB FIAフォーミュラE世界選手権が、初めてブラジルで開催されることを嬉しく思う」

「この国はモータースポーツに長年にわたって大きな情熱を注いでおり、世界有数の大国として大きな市場であり、サンパウロ自体も歴史あるレース開催地である」

「ブラジルのファンは他に類を見ない存在であり、彼らを歓迎するのが待ち遠しい。Gen3で実現するテクノロジーとパフォーマンスの飛躍的な向上により、ファンがフォーミュラEのレースを楽しむ中で、活気に満ちた独特の雰囲気になることは間違いない」

　サンパウロのフォーミュラE開催契約は、モナコで締結された。サンパウロ市長のリカルド・ヌネスは、次のように語った。

「フォーミュラEのレース開催は、サンパウロ市の目標に完全に合致している。サンパウロのイメージを世界に発信するイベントの誘致、それによる経済の活性化と雇用の創出、さらには持続可能な発展を促進するために」

　サンパウロでのフォーミュラEは、2010年から2013年までインディカーの「サンパウロ・インディ300」を開催していたサンパウロ市街地コースで3月24日から25日に行なわれる予定だという。

Additional reporting by Guilherme Longo.