フォーミュラE 東京E-Prix
成功裏に終わったフォーミュラE東京E-Prix。来季に向けてはターン3手前“大ジャンプポイント”の改修求む声も「マシンにも身体にも良くない」
先日開催されたフォーミュラEの東京E-Prixでは、ドライバーから「とても楽しいレースになった」という声が聞かれた一方で、ターン2とターン3の間にあるジャンピングスポットは改善が必要だとする意見が多く挙がった。
戎井健一郎
編集: 2024/03/31 3:53
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

3月30日に開催されたフォーミュラEの東京E-Prixは、日本の市街地で開催される初の国際レースイベントとして2万人の観客(無料エリア含む)を集めるなど、大いに盛り上がりを見せた。レースを戦ったドライバーからも、東京での初イベントは成功だったのではという声が多く聞かれるが、コースレイアウトという点では改善を求める意見もあった。
今回の東京E-Prixで使われた全長2.585kmのコースは東京ビッグサイト周辺に構えられ、同施設の駐車場や施設周辺の道路を使い、計20のコーナーで構成された。序盤は低速で入り組んだセクションで、そこからは直線とシケインを組み合わせたようなレイアウトだ。
レースを終えたドライバーたちにコースの印象や、翌年に向けた改善点を挙げるとするならば何かを尋ねると、やはり多く挙がったのがターン2とターン3の間にあるジャンピングスポットだ。
今回のコースは東京ビッグサイトの駐車場にホームストレートが設けられており、そこからテクニカルな低速セクションを経て、公道へと入っていくような形。ターン2〜ターン3は駐車場と駐車場の間にある段差を乗り越えるようなセクションとなっており、そこをマシンが通る度に4輪全てが宙に浮き、フロアと路面が接触するような大きな音がしていた。
このジャンピングポイントに多くのドライバーが不満を口にしていると言うのは、日産のサッシャ・フェネストラズだ。
「多くのドライバーがターン2からターン3のジャンプに文句を言っていて、マシンやドライバーの身体を考えてもベストではない。背中にはかなりキツかったし、マシンへの攻撃性も高い。来年に向けてはそれがスムーズになるように変更されるだろう」
「コース全体はとても良かったよ。変えるべきところは明らかだと思うし、そこだけが改善点だね」
フェネストラズのチームメイトで決勝では2位となったオリバー・ローランドも、ターン2出口のバンプで背中に痛みを感じることもあったといい、概ね同じ意見を口にした。
「あのジャンプをマシンにとってもう少しマシなものにできればいいね」
写真: Alastair Staley / Motorsport Images
「コース自体は最高だ。走っていてもクールだった。ギリギリを攻めている感じでね。レースは見ている分には面白くなかったのかもしれないけど、走っている分には間違いなく面白かった」
またERTのダニエル・ティクトゥムも、ターン2出口のバンプは改善点のひとつだと考えているひとり。ただ彼は、コースレイアウト全体としても、もっと高速かつ広いコースになればより良いと語った。
コース全体の印象について「正直、難しいね……(笑)」と苦笑するティクトゥムは、こう続けた。
「シミュレータに乗った後に思ったのは、ぶっちゃけ楽しくないなということだった。でも実際に走ってみると、予想よりもグリップがあった。バンプも言うほどキツいものではなかったし、楽しかったね」
「(改善点を挙げるなら)ターン2のバンプだ。あそこは楽しいと言えば楽しいんだけど、バッテリーにとっては良くないし、トラブルのもとになるから、もう少しスムーズにする必要があるね」
「あと不満を言うなら、できるかどうかは分からないけどスペースの話だ。もっとストレートが長くなって、広いサーキットになればいいね。実際ここでどのくらいスペースを設けられるのか僕には分からないけど、シケインを減らして、もっと速くて流れるようなコースになればいい」
同じように“高速コース化”を提案したのは、目下ポイントリーダーにつけるポルシェのパスカル・ウェーレイン。ただ彼も、イベント自体は素晴らしいものであったと強調した。
写真: Andreas Beil
「最初のセクターはスローすぎる。小さくて、低速なコーナーが多い。フォーミュラEのトレンドとして、もっと高速なコースであるべきだと思う。そうでないと、マシンのポテンシャルをフルに発揮できない」
「第2セクターと最終セクターはとても良い。ターン2のバンプに耐えるのはかなりキツいし、そういうところは将来的に変えた方がいいと思う。でも全体的にはとても良いイベントだったし、満員の素晴らしいファンがいる東京に来られて良かった。改善点はあると思うけど、全体的には大成功と言っていいイベントだったと思うよ」
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 “日本育ち”キャシディ、初の東京E-Prixは後方から怒涛の追い上げ入賞も予選のタイム抹消が痛手に「優勝争いができたかも……」
次の記事 あれから10年……ようやくフォーミュラEが日本に。アムリン・アグリでFEに挑戦した鈴木亜久里「日本で公道レースの前例を作れたのは大きい」
More from
戎井健一郎

DENSO SARD、SUGO戦は今年も勝利まであと一歩届かず。「燃料の問題がなければ、優勝争いできたはず」とフェネストラズ
スーパーGT
スーパーGT
第6戦:SUGO
4 日前
DENSO SARD、SUGO戦は今年も勝利まであと一歩届かず。「燃料の問題がなければ、優勝争いできたはず」とフェネストラズ

タイヤ無交換で19番手から2位! GT300王座争い大量リードのリアライズ。しかしオリベイラ「こんな“ジョーカー”毎戦使うわけにはいかない」
スーパーGT
スーパーGT
第6戦:SUGO
5 日前
タイヤ無交換で19番手から2位! GT300王座争い大量リードのリアライズ。しかしオリベイラ「こんな“ジョーカー”毎戦使うわけにはいかない」

GT500ホンダ陣営、怒涛の3連勝でプレリュードは“シビック超え”。ランキングも2〜4番手に「最強パッケージに全力でチャレンジしていく」
スーパーGT
スーパーGT
第6戦:SUGO
5 日前
GT500ホンダ陣営、怒涛の3連勝でプレリュードは“シビック超え”。ランキングも2〜4番手に「最強パッケージに全力でチャレンジしていく」
最新ニュース

トヨタ、水素レースプロジェクトMissionH24に水素”レーシングエンジン”供給へ……中嶋一貴「耐久レースにおける可能性を拡大する」
WEC
WEC WEC
Fuji
3 時間前
トヨタ、水素レースプロジェクトMissionH24に水素”レーシングエンジン”供給へ……中嶋一貴「耐久レースにおける可能性を拡大する」

フェルスタッペン、予選でクラッシュのアントネッリを擁護「みんな彼が何歳なのか忘れている」
F1
F1 F1
アゼルバイジャンGP
3 時間前
フェルスタッペン、予選でクラッシュのアントネッリを擁護「みんな彼が何歳なのか忘れている」

予選中止は良かった? 悪かった? トヨタ勢2台で意見分かれる……平川亮「どっちかわからない」 小林可夢偉「トップ集団を狙えたかも!」
WEC
WEC WEC
Fuji
3 時間前
予選中止は良かった? 悪かった? トヨタ勢2台で意見分かれる……平川亮「どっちかわからない」 小林可夢偉「トップ集団を狙えたかも!」

チャンスを”台無し”にした……フェルスタッペン、予選エンジントラブルに落胆「ここが勝つチャンスだった」
F1
F1 F1
アゼルバイジャンGP
3 時間前
チャンスを”台無し”にした……フェルスタッペン、予選エンジントラブルに落胆「ここが勝つチャンスだった」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録