F1とフォーミュラEは将来融合する? FE王者ベルニュ「それが僕の夢」
ジャン-エリック・ベルニュは、F1とフォーミュラEを組み合わせることで、モータースポーツの未来が形作られると考えている。
写真:: Dan Bathie / Motorsport Images
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新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、多くのモータースポーツの開催が中止となっている。
フォーミュラEは、シーズン真っ只中での中断。一方でF1は、開幕オーストラリアGPに向けて全ての関係者がメルボルン入りしている中、マクラーレンのチームスタッフにコロナウイルス陽性者が確認されたこともあって、走行開始直前にキャンセルが決まった。
開幕が遅れたことにより、F1は新レギュレーションの導入を2022年に延期。その上で、各チームの財政難を補うため、2021年の予算上限額を1億4500万ドル(約154億円)に制限することになっている。
フォーミュラEも同様の問題に直面しており、現行マシンの改良版であるGE2 Evoの投入は2021-2022シーズンに延期。また、10月までにシーズンを再開できなかった場合、現在のシーズンは現時点で終了となる可能性もある。
この中断期間中、いずれのカテゴリーも、将来についての検討が進められている。中でも持続可能性は、シリーズに関係する各チームやメーカーの大多数にとっての最優先事項である。なお昨年11月、F1は2030年までに、二酸化炭素排出量を事実上ゼロにすることを目指すと発表している。
元F1ドライバーで、フォーミュラEで2度チャンピオンに輝いているジャン-エリック・ベルニュがmotorsport.comの独占インタビューに応じ、F1とフォーミュラEの将来について語った。
「フォーミュラEがF1に取って代わることを望んではいない。でも、フォーミュラEにはたくさんのメーカーがいて、中にはF1にとって重要なメーカーもいる。いつの日か、ふたつの選手権が融合するのを見てみたいと思う」
そうベルニュは語った。
「シーズン前半、電気自動車のF1……まあ呼び方はどうでもいいけど、それが僕らが知っている市街地コースやサーキットで走る。マシンは少し大きいかもしれないけどね。そしてシーズンの後半には、ブラジルやアブダビ、シンガポールなどのコースでF1のレースを行なう」
「フォーミュラEとF1の両方で、同じドライバーが10レースずつやってみたらどうだろう? それは素晴らしいことだと思うし、僕が見てみたいことだ。そういうことが実現するかどうかは分からないけど、ドライバーとしての僕の夢なんだ」
ベルニュは、この意見はまだ、単なる可能性にすぎないと語る。
「僕は占い師じゃないから、水晶玉を持っていないし、僕自身の中に留めておきたい意見もある。今のところまだ、現役のレーシングドライバーだからね」
「キャリアを終えた後には、政治的なことをやりたいし、状況に応じて僕の考えを提示していくつもりだ」
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