アプトの処分は重すぎる? ドライバー達から擁護の声「これは“ゲーム”だ」
ジャン-エリック・ベルニュは、バーチャルレースの不正行為を理由にアウディがダニエル・アプトを出場停止処分としたことについて、疑問を投げかけている。
Jean-Eric Vergne, DS Techeetah, Daniel Abt, Audi Sport ABT Schaeffler
Sam Bloxham / Motorsport Images
今、フォーミュラEのバーチャルレースでの出来事を巡って論争が起きている。フォーミュラEの公式バーチャルレースシリーズ『レース・アット・ホーム・チャレンジ』第5戦において、アウディのダニエル・アプトがプロのeスポーツ選手、ロレンズ・ホージングに自身の“替え玉”をさせていたことが発覚。最終的に3位でゴールしたアプト車(プレイしていたのはホージング)は失格となり、今後の同シリーズの出場停止と慈善団体への寄付が命じられた。
しかしそれだけでは終わらなかった。事態を重く見たアウディは、アプトをフォーミュラEにおいて出場停止処分とすることを発表。これにより、アプトはリアルレースでのシートを失うことになると見られている。
この処分については賛否が分かれている。DSテチータのジャン-エリック・ベルニュは、自身のソーシャルメディアでアウディの一連の対応を批判。次のように投稿していた。
「確かにこれは真剣に取り組むべきゲームだったけど、結局のところこれはゲームなんだ」
「では、(バーチャルレースで)故意にクラッシュするようなドライバーはどうなんだ? それは現実のレースだとライセンス剥奪となるような行為だ」
「そしてほとんどのドライバーが(バーチャルレースの中で)スポーツマンらしくない振る舞いをしている。僕のマシンをブレーキ代わりに使ったりね」
またジャガーのジェームス・カラドとベルニュのチームメイトであるアントニオ・フェリックス・ダ・コスタは、今後バーチャルレースに参加している様子をライブ配信しないことを示唆した。
ダ・コスタの投稿には「さよなら、Twitch。さよなら、生配信……僕は出ていくよ。もう会うことはないだろう」と綴られている。
ポルシェのGTドライバーであるローレンス・ヴァントールも、アプトを擁護するようなコメントを残した。
「これらは全て、人々を楽しませるためのショーとして始まった。しかし今では、複数のキャリアを犠牲にしている」
「ああ、確かにすべきこととそうでないことがある。中には受け入れられないこともあるだろう。ただ、これはどうなんだ?」
「バーチャルレースは日々の仕事とは違って、人々を楽しませるためのものだ。でも僕たちの日常を犠牲にするようなものになっている」
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