今年でF1開催最後のザントフールト、フォーミュラE開催の可能性。運営側と協議中と認める
今季限りでF1オランダGPの開催契約が切れるザントフールト・サーキットは、フォーミュラE開催に関して協議を行なっているようだ。
写真:: Robin Van Lonkhuijsen /ANP / AFP via Getty Images
F1オランダGPは、2026年で開催契約が終了するため、今季のレースがひとまず最後となる。そのオランダGPの舞台であるザントフールト・サーキットは、F1に代わるレースの候補のひとつとして、フォーミュラEと協議を続けているようだ。
シーズン13(2026-2027年)から新型車両『Gen4』が導入されるフォーミュラE。マシンが大幅にパワーアップすることで、これまで主戦場としてきた市街地でのレース開催が難しくなる側面もあり、これまで以上に新たな開催地でレースが実施される可能性がある。
そうした状況の中、ザントフールト・サーキットはフォーミュラEの運営と協議を続けており、現実的にフォーミュラE開催の可能性はあるとしているものの、F1の代替となるものではないと強調している。
サーキットディレクターのロバート・ファン・オーバーダイクは、オランダのラジオ局BNRの番組『De Nationale Autoshow』に出演。ザントフールトに誘致できる可能性のあるレースシリーズについて尋ねられると、開催は騒音規制が比較的緩やかな週末が限られていることを指摘した。
「そういった週末は4回しかないし、もちろんDTM、GTワールドチャレンジ、そして6月にはヒストリックグランプリも開催される」と彼は語った。
「結局のところ、F1と同規模のレースが簡単に復活すると考えるべきではない。なぜなら、そのようなレースは存在しないからだ」
「しかし、皆さんも既にメディアでフォーミュラEについて少しお読みになっていると思う。そして、他人が『そんなことは絶対に無理だ』と言うことを成し遂げることが我々のDNAに刻まれているのだ。だから、NASCARやインディカーについても何度か言及してきた。アムステルダム近郊で海沿いというこの環境には、それらも完璧にマッチするだろう」
「だから、まだまだ多くの希望があるのだ」
Onlangs werd de nieuwe generatie Formule E-auto gepresenteerd.
Foto door: FIA Formula E
フォーミュラEが挙げられた選択肢の中で最も有望かと問われたファン・オーバーダイクは、次のように付け加えた。
「現在、彼らと協議中であり、確実なことはまったくない。しかし、フォーミュラEの魅力は何だと思う?」
「あのクルマは騒音を出さないんだ。さらにフォーミュラEは、これまでF1から少し距離を置こうとしていた企業や政府機関が、イノベーション、モビリティ、エネルギー転換といった分野のプラットフォームとして大きな関心を示している。私はそこに将来的な可能性を見出している」
フォーミュラEがF1と同じように観客を惹きつけられるかどうかは依然として疑問が残るが、ファン・オーバーダイクは次のように付け加え、単なるイベント以上の関心が寄せられていると語った。
「イベントを単なるイベントとして捉えるのか。それとも、企業や政府、教育機関などが関わることのできる、より大きなプラットフォームの一部として位置づけるのか?」
「それはチャンスを生む。しかし、それをF1と比較するのはやめてほしい」
フォーミュラE開催の可能性について、いつ結論が出るのかについては明言できないという。
「分からない。ただ、彼らもいずれカレンダーを発表しなければならない。今後数ヵ月のうちには、もう少し明確になるだろう」
なおフォーミュラEのジェフ・ドッズCEOは、今年の6月にも来シーズンの開催カレンダーを発表する予定であると、東京E-PrixのPRイベントに出席した際に明かしている。
さて前述したように、サマーブレイク明けのレースが当面最後のオランダGPとなる。短期的にF1がこのサーキットに戻る可能性は高くないが、ファン・オーバーダイクはその可能性を完全には否定していない。もし他のレースが消滅し、代替開催地として打診があれば、ザントフールトは基本的に応じる姿勢だという。
F1側が費用の一部を負担する場合、受け入れる用意があるかとの質問には、彼は次のように答えた。
「答えは明らかだと思う。ただし、それが簡単かどうかは分からない。我々は常設スタンドがひとつしかないコンパクトなサーキットだ」
「十分な準備期間があり、政府が短期間での許認可取得に協力してくれれば、我々はやり遂げられることをすでに証明している」
「設営と撤収は5〜6週間でできる。それ自体は問題ではない。ただ、周辺環境の問題がある。たとえばオランダ鉄道やプロレールだ。4万人の観客を鉄道でサーキットに運ぶ必要がある。その週末に大規模な線路工事が予定されていては困る。そういったことには十分な準備期間が必要だ。でもイベント主催者としての私に聞くなら、その挑戦を引き受ける覚悟はもちろん、ある」
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