レースレポート
フォーミュラE 香港ePrix
フォーミュラE開幕戦香港ePrix決勝:昨年王者ブエミが貫禄勝ち。PPのピケは不運に見舞われ11位
フォーミュラE開幕戦香港ePrixは、昨年王者のセバスチャン・ブエミが優勝を果たした。
田中 健一
編集: 2016/10/09 9:30
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

フォーミュラE第3シーズン開幕戦香港ePrix決勝レースが行われ、第2シーズン王者のセバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)が優勝を果たした。
ネルソン・ピケJr.(ネクストEVニオ)が好スタートを決め、オリバー・ターベイ(ネクストEVニオ)も2番手をキープ。サム・バード(DSヴァージン)が3番手である。セバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)がホセ-マリア・ロペス(DSヴァージン)を交わして4番手に浮上する。
ターン2ではマー・チンホワ(テチータ)が前を行くニコラス・プロスト(ルノー・e.ダムス)のマシンに追突。ノーズを壊してしまう。ダニエル・アプト(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)のマシンもリヤウイングを壊しており、ピットに戻ることを余儀なくされている。
ピケJr.はスタートから飛ばし、ターベイが3番手以下を抑え込む状況。ターベイ以下は数珠繋ぎのトレイン状態だ。スタートで順位を落としたロペスは、どんどん順位を落としていってしまう。5周目の段階で、ロペスは17番手である。
ルーカス・ディ・グラッシ(アプト・シェフラー・アウディ・スポート)も1周目のチンホワのアクシデントに巻き込まれてフロントウイングを失っており、オレンジボールフラッグが表示。アプト・シェフラー・アウディ・スポート勢は、立て続けにピットインを強いられ、後方に脱落していってしまう。
7周目には、バードとブエミがターベイをパス。先頭を行くピケJr.を追う。この7周目を終えた時点で、ジャン-エリック・ベルニュ(テチータ)がピットイン。マシントラブルのようだ。しかし、なんとかコースに復帰することができた。
ペースの上がらない4番手ターベイの後ろには、ニック・ハイドフェルドとフェリックス・ローゼンクビストのマヒンドラ勢が接近する。
14周目、ロペス、ブエミ、ディ・グラッシが、ファンブーストを獲得したことが発表される。この周、6番手を走っていたローゼンクビストがクラッシュ。マシンの左側を大きく壊してしまう。しかしピットレーンの入り口は近く、ピットに戻り、マシンを乗り換えることができた。ただ、残り周回数はまだ長く、この先はエネルギー的にも厳しいレースとなりそうだ。
先頭のピケJr.は順調に逃げていたが、徐々にバードがこれに近付いて行き、一時は4秒程度あった差が、2秒程度に縮まってくる。
17周目、そのピケの直前で周回遅れのロペスがクラッシュ。ピケJr.は行き場をなくしてストップしてしまう。これに乗じてバードが先頭に躍り出て、ブエミが2番手に。ピケJr.は3番手に落ちる。
このロペスのアクシデントで、セーフティカーが出動。隊列が一気に縮まる。
20周を終えたところで、ブエミ、ターベイ、ハイドフェルドらがピットイン。マシンを乗り換えた。ターベイはこのピットストップがうまくいかず、順位を大きく落としている。
21周目からレース再開。ピケJr.はこの最悪のタイミングでピットイン。マシンを乗り換えている。これでピケJr.は、大きく順位を落とした。
ピットインをしなかったバードが先頭を逃げ、その後方2番手にはアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(アンドレッティ)、3番手にはマーロ・エンゲル(ベンチュリ)が続く。しかし、トップ7台はまだピットストップを行っていない。
24周目。ブエミがディ・グラッシをオーバーテイク。すでにマシン交換を終えたマシンの中で先頭に立つ。24周を走り終えた時点で多くのマシンがピットイン。しかし、バードはピットレーン入り口を通過し、もう1周走っていく。
バードは25周を走り終えた時点でピットイン。ただ、バードの2台目のマシンは動かない! ピットアウトすることができず、時間だけが過ぎていく。
これでトップに立ったのはブエミ。そして、ディ・グラッシが戦略を上手くこなして2番手に上がっている。その差は1秒あまり。昨シーズンタイトルを争ったふたりが、開幕戦の勝利をめぐってコース上で争うことになった。3番手にはハイドフェルド。バードはコースに復帰できたものの、周回遅れになってしまった。
周回遅れとなったバードは、ペース自体は素晴らしい。ハイドフェルド、ディ・グラッシを交わし、そしてブエミに追いついてきた。そして35周目、バードがブエミを抜いて同一周回に復帰を果たした。
37周目、アンドレッティのロビン・フラインスがピケJr.を交わして8番手に浮上した。
40周目、ダ・コスタのペースが良く、ジェローム・ダンブロジオ(ドラゴン)、ターベイを立て続けに交わし、5番手に浮上する。同じくアンドレッティのフラインスも、この2台を交わし、アンドレッティが5番手、6番手のポジションを確保する。
ブエミはそのままディ・グラッシとの差をキープ。2.4秒差でこれを抑えきり、開幕戦優勝を果たした。ブエミは早めにピットインしたことで、エネルギーを節約しなければならなかったこと、そしてオーバーヒートに見舞われていたことを明かしている。決して楽な勝利ではなかったのだ。
2位にはディ・グラッシ。予選失敗、レース序盤のマシン修復からの大逆襲を果たして見せた。3位にはハイドフェルド、4位にはプロストが入った。
ポールポジションからスタートしたピケJr.は、直前のマシンがクラッシュする不運、そして最悪のピットインタイミングなどが重なり、11位でのフィニッシュ。これが国際レース復帰戦となったジャガーは、12位にアダム・キャロルが入ったのが最高位だった。
なおファステストラップは、1分2秒947を記録したローゼンクビストが獲得している。
フォーミュラE第3シーズン開幕戦香港ePrix決勝結果
Cla # DriverTeamLapsTimeGapIntervalkm/hRetirementPoints 1 9
Sébastien Buemi
DAMS 45 - 25 2 11
Lucas di Grassi
Team Abt 45 2.477 2.477 2.477 18 3 23
Nick Heidfeld
Mahindra Racing 45 5.522 5.522 3.045 15 4 8
Nicolas Prost
DAMS 45 7.360 7.360 1.838 12 5 28
Antonio Felix da Costa
Andretti Autosport 45 17.987 17.987 10.627 10 6 27
Robin Frijns
Andretti Autosport 45 21.161 21.161 3.174 8 7 7
Jérôme d'Ambrosio
Dragon Racing 45 28.443 28.443 7.282 6 8 88
Oliver Turvey
NEXTEV TCR Formula E Team 45 30.355 30.355 1.912 4 9 5
Maro Engel
Venturi 45 30.898 30.898 0.543 2 10 4
Stéphane Sarrazin
Venturi 45 31.734 31.734 0.836 1 11 3
Nelson Piquet Jr.
NEXTEV TCR Formula E Team 45 35.256 35.256 3.522 12 47
Adam Carroll Panasonic Jaguar Racing 45 43.839 43.839 8.583 13 2
Sam Bird
Virgin Racing 45 48.058 48.058 4.219 14 6
Loic Duval
Dragon Racing 43 2 laps 2 laps 2 laps 15 19
Felix Rosenqvist
Mahindra Racing 43 2 laps 2 laps 0.000 dnf 66
Daniel Abt
Team Abt 34 11 laps 11 laps 9 laps Retirement dnf 25
Jean-Eric Vergne
Techeetah 31 14 laps 14 laps 3 laps Retirement dnf 20
Mitch Evans Panasonic Jaguar Racing 24 21 laps 21 laps 7 laps Retirement dnf 37
Jose Maria Lopez
Virgin Racing 15 30 laps 30 laps 9 laps Retirement dnf 33
Ma Qing Hua
Techeetah 1 44 laps 44 laps 14 laps
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 フォーミュラE開幕戦香港ePrix予選:ピケJr.がPP獲得。ターベイが2番手
次の記事 【フォーミュラE】マラケシュePrix FP1:ディ・グラッシが首位発進
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment
More from
田中 健一

小林可夢偉、”色々噛み合わなかった”母国富士戦。しかし旧友スティーブンスとの大バトルも魅せた「爪痕残さないとと思って……当たってないですよ!」
WEC
WEC
Fuji
1 日前
小林可夢偉、”色々噛み合わなかった”母国富士戦。しかし旧友スティーブンスとの大バトルも魅せた「爪痕残さないとと思って……当たってないですよ!」

WEC富士大逆転勝利のトヨタ。アンカー平川亮、アルピーヌの猛攻凌ぐ「普通に走れば、抜かれないと思っていました」
WEC
WEC
Fuji
1 日前
WEC富士大逆転勝利のトヨタ。アンカー平川亮、アルピーヌの猛攻凌ぐ「普通に走れば、抜かれないと思っていました」

WEC富士、レース終盤に衝撃のクラッシュ……マクラーレン720Sがメインストレートのガードレールに激突! その原因は”側面”スリップストリームだった!?
WEC
WEC
Fuji
2 日前
WEC富士、レース終盤に衝撃のクラッシュ……マクラーレン720Sがメインストレートのガードレールに激突! その原因は”側面”スリップストリームだった!?
最新ニュース

フェルナンド・アロンソ、アストンマーティンとの契約を2027年まで延長。将来に関する憶測に終止符
F1
F1 F1
アゼルバイジャンGP
8 時間前
フェルナンド・アロンソ、アストンマーティンとの契約を2027年まで延長。将来に関する憶測に終止符

MotoGPが挑むアデレード市街地サーキット、安全性にライダー合格点? シミュレーション確認し「いい仕事した」
MotoGP
MGP MotoGP
オーストラリアGP
9 時間前
MotoGPが挑むアデレード市街地サーキット、安全性にライダー合格点? シミュレーション確認し「いい仕事した」

9年ぶりのマレーシアは“高温多湿”への対処が鍵に。ホンダF1「冷却と空力バランスの見極めが重要」
F1
F1 F1
アゼルバイジャンGP
9 時間前
9年ぶりのマレーシアは“高温多湿”への対処が鍵に。ホンダF1「冷却と空力バランスの見極めが重要」

負傷についてついに口を開いたハジャー「次ボクシングするなら、もうちょっと頭を使って戦いたい!」
F1
F1 F1
アゼルバイジャンGP
10 時間前
負傷についてついに口を開いたハジャー「次ボクシングするなら、もうちょっと頭を使って戦いたい!」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録