マレーシアGPサポートレースで全車ガス欠の珍事に、主催者が”全面謝罪”
F1マレーシアGPのサポートレースとして開催されたF4東南アジア選手権で全車がガス欠に見舞われるという事態に対し、主催者が全面的に謝罪した。

F1第15戦マレーシアGPのサポートレースとして開催された、FIAフォーミュラ4東南アジア選手権で起きた、全車がガス欠に見舞われフィニッシュラインを越えられなかったという珍事に対し、オーガナイザーが全面的に謝罪を行った。
F1のフリー走行2回目、縁石に設置された排水溝の蓋が外れてしまうというトラブルが発生したことで、F4のレーススケジュールが変更され、土曜日の午前中にレース2とレース3の2レースが連続で行われることになった。ところが2レースを完走できる分の燃料量に計算ミスがあり、9人のドライバー全員がガス欠に見舞われてしまった。
2レース目の終盤、8周レースの残り3周を切った段階でストップするマシンが出始め、翌周までに計7台のマシンが止まってしまった。ファイナルラップに入ることができたのはケーン・シェパード1台のみで、他車が危険な場所に止まったことにより出動したセーフティカー先導という状態だった。しかし彼も燃料を使い果たし、ターン2を抜けたところで力尽きてしまった。
シリーズを主催するアジアン・オートスポート・アクションの会長、ピーター・トンプソン氏はレース3の結果について全面的に謝罪した。
「燃料は十分足りると考えられたため、レース2とレース3は連続で行われた。我々は、レース2の前に各マシンに2レース分の燃料を入れた」
「しかしながら、我々は必要な給油量の計算を間違えていた。イコールコンディションのチャンピオンシップなので、残念ながらすべてのドライバーが影響を受けてしまった」
レースは暫定的に7周完了時点の結果が採用され、シェパードが勝者とされていたが、正式結果ではレースの大半でトップを走っていたダニエル・フロストがウイナーとなった。
「控えめに言ってみても、すごく面白い1日だった」とフロストは語った。
「僕は素晴らしいスタートを決めて、他のみんなを引き離すことができた。レース折り返しを過ぎて、後ろのドライバーがスローダウンしたのが見えた。程なくして僕も同じようになった」
「レースの終わり方としては残念だけど、正式結果には満足しているよ」
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シリーズ | Formula 4 |
執筆者 | Scott Mitchell |