【英国F4】レース界に広がるモンガーへの支援の輪、バトンらも寄付

クラッシュで下肢を切断することになったビリー・モンガーに対する支援の輪が、モータースポーツ界全体に広がっている。

 先週の日曜日、ドニントンパークで行われたイギリスF4選手権のレースで大クラッシュに見舞われ、下肢を切断することになってしまった17歳のビリー・モンガー。彼に対する支援の輪は、モータースポーツ界全体に広がっている。

 モンガーは下肢の切断手術後、人工的に昏睡状態に置かれていたが、別の手術を受ける前に、一時的に昏睡状態を解かれた。

 モンガーの所属チームであるJHRディベロップメントの代表、スティーブン・ハンターは、事故の後モンガーと彼の家族とともに過ごしている。

「いくつか本当にポジティブな点がある」とハンターは語った。

「ビリーは自分自身で呼吸し、ある程度会話もできた」

「彼は怪我のことを知っている。彼はこの状況でもとてもポジティブだ。彼は座って、ステアリングホイールでクラッチ操作を練習する仕草をしていた」

「それこそがビリーだ。長い、長い道のりだろうし、彼は困難な時間を過ごすと思われるが、私は彼は持ち前の精神力で、それを乗り越えることを確信している」

 元F1ドライバーで、2度のCARTチャンピオンのアレッサンドロ・ザナルディは、2001年のクラッシュで両足を失いながらも、特別製のステアリングホイールでWTCCに参戦するなど、レースへの情熱を失わなかった。彼はその後ハンドサイクリングに転向し、昨年のパラリンピックで金メダルを2つ獲得している。

 バトンとフェルスタッペン、寄付活動に協力

 イギリスツーリングカー選手権のポイントリーダーであるトム・イングラムや元JHR所属ドライバーたちと共に、ハンターはモンガーのリハビリを支援するためにクラウドファウンディングのページを開設した。ページは水曜日の午後遅くに創設されたが、数時間で目標額の26万ポンド(約3640万円)を達成し、日本時間21日金曜日17時の時点で、寄付額は64万ポンド(約8960万円)に届こうかという額が集まっている。

 F1ドライバーもこの活動に参加。ジェンソン・バトンとマックス・フェルスタッペンがそれぞれ1万5千ポンドを寄付している。モンガーの元ライバルのデブリン・デフランチェスコは2万6千ポンド、JHRでドライブしていたラリードライバーのスティーブ・ペレスは1万ポンドの寄付を行っている。

「ジェンソンが最初に、直接我々に電話をしてきた」とハンターは語った。

「私は、彼の支援と寄付に感謝することしかできない。他にもフェリペ・マッサやルイス・ハミルトン、チップ・ガナッシのような人々が募金のページを(SNSで)シェアしてくれた」

「我々がこの目標額を設定したのは、インターネットで義足の費用を知ったからだ。リハビリまで含めれば、それを上回る費用がかかるだろう」

「彼はとても素晴らしい子だ。彼は人気者だったし、最も真剣なレーシングドライバーだった」

「彼がこのような状況に置かれているのは悲しい。だが、彼は非常に愛されている」

”圧倒的”なサポート

 モンガーの負傷に対する、モータースポーツ・コミュニティからの溢れんばかりのサポートに対して、ハンターは驚いていないと語った。ハンターは、才能のあるドライバーだった兄弟のジェイミーを、交通事故で亡くした経験を持っている。

「JHRは家族であり、今回の件は我々チーム全体にとって痛ましい事件だった」とハンターは付け加えた。

「私は、感謝してもしきれない。特に、トム・イングラムがやった仕事には。彼はビリーの最高の仲間だ」

「モータースポーツ・コミュニティは、私がこれまで経験してきた何よりも抜きん出ているコミュニティだ」

「どのレベルでレースをしているかは関係ない。みんな、ただ勝とうとしている。同じことをしているんだ」

「私は素晴らしいサポートに圧倒されているが、驚くことではない」

【関連ニュース】

モンガーのリバビリを支援するネットファウンディングのページ

【英国F4】17歳モンガー、下肢失う大クラッシュ。世界中から支援の声

 【FIA-F4】岡山第1戦:”逆輸入”新人、笹原右京優勝「楽しんで戦えた」

【GP3】クビサ、シングルシーターを復帰後初トライ。GP3テスト参加

【F1】アロンソ、インディ500の”危険性”を「恐れていない」

コメント
コメントを書く
この記事について
シリーズ Formula 4
ドライバー Billy Monger
記事タイプ 速報ニュース