【インディカー】佐藤琢磨「新HPDエンジンの性能は上がっている」

東京オートサロンのトークショーで、インディカードライバーの佐藤琢磨は移籍先のアンドレッティ・オートスポートと、今季の展望について語った。

 1月14日、幕張メッセで開催された東京オートサロン2017で、佐藤琢磨がホンダブースのトークショーに登場した。

 2016年12月、琢磨がA.J.フォイトレーシングからアンドレッティ・オートスポートに移籍することが発表されたが、移籍するまで琢磨はチームオーナーであるマイケル・アンドレッティとあまり話をしたことがなかったという。

「マイケルとはあまり話をしたことがなかったんですが、僕のことをすごく分析していくれていて、嬉しかったですね」と琢磨は語った。

 アンドレッティは、インディカーに4台体制で参戦するビッグチームだ。これまで1〜2台体制のチームでインディを戦ってきた琢磨にとって、これは大きな変化となる。

「アンドレッティはインディで初めて4台体制を敷いたチーム。マシンが1台増えるというのは、単純にスタッフを2倍にすればいいというだけではないんです。それでは1台体制が2チームあるのと同じ。そういう難しさを僕自身経験していますが、4台体制をインディのスタンダードにしたアンドレッティでレースをするのがすごく楽しみです」

 さらに、今シーズンはチップ・ガナッシでスコット・ディクソンを担当していたエリック・ブリッツマンがアンドレッティに加入し、テクニカルディレクターに就任することになった。

「エリックの加入はすごく大きいです。僕もすでに、メールで技術的なやり取りをすごくしています」と琢磨は語った。ただ、現在はテスト大きく制限されているため、そこは不安材料だと認める。

「F1もそうですけど、コストの削減でテストの時間がすごく限られています。その点で事前準備はすごく大変ですが、これまでの経験を活かして頑張ります」

 マルコ・アンドレッティ、ライアン・ハンター-レイ、アレキサンダー・ロッシと、優勝者がズラリと並ぶ2017年のアンドレッティのドライバーラインアップ。しかし琢磨は、「和気藹々とやるためのチームじゃないですから」と、その豪華な面々に臆することなく言う。

「アンドレッティでも、僕は自分のやり方を貫いていきたいと思っています。マイケルも『なんでも言ってくれ』と言ってくれてますし、楽しみですね」

 そのマイケル・アンドレッティとチームについて琢磨は、その印象を次のように語った。

「月曜日から金曜日まで、スタッフより早く来て、誰よりも遅く帰る。見た目以上にマジメなんですよ(笑)。チームもビッグチームとしては意外なほど基本を大切にするチームで、驚きました」

 琢磨は、すでにチームのオフィスでエンジニアと数日間みっちりコミュニケーションを図っている。通りがかったチームのスタッフからは、まだいたのかと驚かれるほどだそうだ。

「2日間ですでに、マルコ(アンドレッティ)がオフィスにいた時間よりも長いよって冗談を言われたました」

 2016年シーズン、ホンダ勢が苦しんでいる中でもアンドレッティは特にインディ500で戦闘力を発揮。ルーキーのアレキサンダー・ロッシが優勝を飾り、過去3年のインディ500で2勝目を挙げた。当然今シーズンの琢磨には、日本中のファンの期待がかかることだろう。

「インディ500では、アンドレッティはおそらく5台体制になります。その5台全部が本気で勝ちに行くので、その中のトップになるのは厳しい戦いになります。僕自身、インディ500では毎年かけがえのない経験を積んできました。この時のためにやってきたという感じです」とやる気は十分だ。

「ホンダエンジンの開発にも取り組んでおり、ドライバビリティが向上しています。ピークパフォーマンスというより”使えるパフォーマンス”がぐっと上がっています。僕自身2勝目、そしてスーパースピードウェイでの勝利を目指したいです」とトークショーを締めくくった。

 インディカーの2017年シーズンは、3月12日にセントピーターズバーグで開幕する。

 この日、琢磨はブリヂストンブースで、ラジオの公開収録に臨むなど多忙な1日を過ごした。

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この記事について
シリーズ General
イベント名 東京オートサロン2017
ドライバー 佐藤 琢磨
記事タイプ 速報ニュース