オジェ、ラリー・ドライバー・オブ・イヤーを受賞:Autosport Awards
セバスチャン・オジェは、『Autosport Awards 2017』のラリー・ドライバー・オブ・イヤーを5年連続で受賞した。

今シーズンWRCチャンピオンのセバスチャン・オジェは、『Autosport Awards 2017』のラリー・ドライバー・オブ・イヤーを5年連続で受賞した。
昨年末にWRCを撤退したフォルクスワーゲンから、プライベーターであるMスポーツに移籍したオジェ。ヒュンダイやシトロエン、トヨタなどのワークスチームに対抗しなくてはならなかったのにもかかわらず、彼は今シーズン自身5度目のWRCタイトルを獲得した。
「これは間違いなく特別なことだ」とオジェ。
「モータースポーツにおいてこのようなことを何度も達成できるわけではない」
「僕たちにはフォードという後ろ盾があったが、このチームは情熱で溢れており、スタッフ全員が懸命に仕事した」
「僕は間違いなくこの瞬間を楽しんでいる。今シーズンは僕にとって思い入れ深いものになった。5度目のタイトル獲得だったのにもかかわらず、今回は少し違ったものになった」
「今シーズンは少し特別だった。しかしこのような大きなステップを踏むためには長い時間をかけて働く必要があることを理解している」
なおラリー・ドライバー・オブ・イヤーのプレゼンターは、現在F1キャリアを復活させようと活動しているロバート・クビサだった。
「3年間、WRCの一員であったことは喜ばしいことだ。これはF1とは関係のない、全く別のスポーツだ」とクビサ。
「ラリードライバーならば、柔軟に物事を対処することができ、様々なコンディションに適応できるドライバーでなくてはいけない。ラリーは常に同じコンディションの中で走れるわけではないからね」
「一方、サーキットドライバーは正確さと一貫性を求められる。ラリードライバーとは違うんだ。僕にはF1で勝利するチャンスがあったけど、ラリー(WRC)で勝てるチャンスはなかった」
Autosport Awardsの候補者として挙がったのは、オジェの他にヒュンダイのティエリー・ヌービルやMスポーツのオット・タナク、トヨタのヤリ-マティ・ラトバラなどがいた。
ラリー・カー・オブ・ザ・イヤー:Mスポーツ
Mスポーツのフォード・フィエスタWRCは、ラリー・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
Mスポーツのチーム代表であるマルコム・ウイルソンは、今シーズンから車両規則が新しくなったのにも関わらず、フォードからの限られたサポートのみでマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。
さらにオジェがドライバーズタイトルを獲得するだけでなく、タナクが2勝、エルフィン・エバンスが母国戦で初優勝を果たした。タナクは年間ランキングにおいて3位という成績を残している。
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この記事について
シリーズ | General |
ドライバー | セバスチャン オジェ |
チーム | M-スポーツ |
執筆者 | Matt Beer |