【スーパーGT】平手晃平、新車に自信「LC500は”スーパーウエポン”」
鈴鹿モータースポーツファン感謝デーに、GT500クラスのドライバーが登場。昨年王者の平手晃平は、新車LC500に大きな自信を抱いている。

鈴鹿サーキットで行われているモータースポーツファン感謝デー。その一環として、スーパーGTのドライバートークショー、そして今季仕様マシンのデモ走行が行われた。このデモランは、今季からレギュレーションが変わるGT500クラスの3メーカーのマシンが一堂に会するということもあり、注目を集めた。
デモ走行に先立って行われたトークショーでは、昨年のチャンピオンである平手晃平(LEXUS TEAM SARD)が、今シーズンに向けての自信を高らかに宣言した。
「LC500はすごいウエポンですよ!」
平手はそうさらりと言う。このひと言だけでも、その自信の高さを感じることができよう。
「(昨年の)RC Fが悪かったわけではないですが、悪い点がなくなるくらいものすごい進歩を遂げ、このLC500になってるんです」
「明日レースでも良いですよ!」
確かに、現時点で聞こえてくる評価としては、レクサスの新型マシンLC500が、一歩抜きん出ているという感がある。
ホンダNSX-GTを駆る山本尚貴(TEAM KUNIMITSU)は「全部速いんですよね?」と半ば呆れたように尋ねた。
「開幕前にこれだけ『速い!』って言えるなんて、なかなかないですよ」
そう語る山本は、自らのマシンについて、次のように語る。
「もっとやりたいことはありますし、もっと改善しなきゃいけないところもあります。開幕までには時間はそんなにないですけど、ホンダのみんなと頑張って開発は進めています」
一方、ニッサンGT-R NISMO GT500をドライブする安田裕信(TEAM IMPUL)は「開幕までには……」と今後に期待を込めて語った。
「他のチームとはまだ比べていないので分からないですけど、自分たちにできることはやっています。開幕までには、ちゃんとタイムが出ると思います」
なおこの日、鈴鹿サーキットは今年限りで”夏の風物詩”とも言える『鈴鹿1000km』の開催を今季限りで止め、このコンセプトをベースとしGT300クラスやFIA-GT3規格のマシンなどを対象とした新レース『鈴鹿10時間耐久レース』を2018年から行うと発表した。鈴鹿でのスーパーGTのレースは、日程や距離などを変更して存続させる方向で検討中だというが、伝統の1000kmレースは見納めとなる。
「今年最後だって、さっき聞いたばかりなんですが……」と平手は語る。
「俄然やる気が出てきました。僕は地元が愛知県なんで、鈴鹿は地元みたいなもの。良い結果を出せるように頑張りたいですね」
山本は鈴鹿1000kmがスーパーGT初優勝だった。そのため、この夏のレースにかける想いは大きい。
「GTの初優勝は1000kmでしたから……最後勝ちたいですね!」
また安田も「ここの表彰台は(雰囲気が)違いますから、最後って言われると勝ちたいですよね。気持ちが違います」
安田の新チームメイトであるヤン・マーデンボローは、今季からGT500クラスに昇格する。鈴鹿の印象を尋ねられたマーデンボローは「最初は奇妙な感じだった」と語った。
「鈴鹿は世界一のサーキットのひとつだ。初めてレースを走る前、僕はゲームで鈴鹿をたくさん走っていた。でも実際に走ってみると、ゲームとは全然違う世界だった。奇妙な感じがしたよ。コーナリングスピードも速いし、ひとつのミスが命取りとなる。一番好きなコーナーは、130Rだ。スーパーナイスだね!」
「鈴鹿1000kmは、去年GT300クラスで走った。すごく長いレースだけど、今年も楽しみにしている」
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この記事について
シリーズ | General |
イベント | 2017モータースポーツファン感謝デー |
ロケーション | 鈴鹿サーキット |
執筆者 | 田中 健一 |