ホンダ・サンクスデー⑤:アロンソ&バンドーン、サービス満点のトークショー
『Honda Racing THANKS DAY 2016』のトークショーに、2017年にマクラーレン・ホンダをドライブするアロンソとバンドーンが登場した。

ツインリンクもてぎで行なわれている『Honda Racing THANKS DAY 2016』のトークショーに、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソと、来季F1に昇格するストフェル・バンドーンが登場した。
雲で日差しが隠れたもてぎは少々肌寒くなってきたものの、ふたりのドライバーの登場で、会場は一気にヒートアップした。
この日のイベントの中で、最も楽しみにしていることを聞かれたアロンソは「MotoGPのバイクに乗ることさ!」と語った。なんと、アロンソはこのプログラムのためにヘルメットを新調。レプソル・ホンダのダニ・ペドロサのように「侍」のモチーフをあしらい、ホンダのカラーリングを施してあるという。
「1年に1回しかないチャンス。僕は1年間これを楽しみにしていたんだ! ワールドチャンピオンのバイクに乗ることはなかなかないことだから、本当に光栄に思う」
バンドーンは「皆さんに再会できて嬉しく思う。もちろん来年はマクラーレン・ホンダのドライバーとして頑張っていくので、来シーズンも続けて応援して頂ければ嬉しい」と語った。
今シーズンを振り返り、アロンソは「1年前に比べると大きな進歩を遂げたけど、僕たちは優勝するために参戦しているので、それを目指してこれからも頑張っていきたい」と真面目に語ったが、その最中にバンドーンがアロンソを動画撮影。アロンソもそれに応えた。大先輩のコメントを邪魔したバンドーンは「インスタグラムにアップするよ!」と笑顔だった。
「マクラーレン・ホンダは、F1になくてはならないプロジェクト。80年代、90年代にアラン・プロストやアイルトン・セナが活躍しているのを見て、5、6歳の頃にカートに乗っていた僕は彼らに憧れ、絶対にF1ドライバーになってやると思っていた。今は僕たちがドライバーとして、新しいマクラーレン・ホンダで頑張っている。本当に光栄だ」とアロンソは語った。
今年のバーレーンGPで、アロンソの代役として一足早くF1デビューしたバンドーンは「今年は本当にユニークな経験が得られて、忘れられないシーズンになった。今年はスーパーフォーミュラで日本に馴染み、日本の人たちと仕事をすることができた。来シーズンからはマクラーレン・ホンダでベストを尽くして頑張りたい」と語ったが、今度はアロンソが真面目なコメントをしているバンドーンを『撮影』。こちらもインスタグラムを要チェックだ。
来シーズンのチームメイトになるバンドーンを「才能があり、素晴らしい若いドライバーが加わることはチームにとって素晴らしいニュースだと思っている」と褒めちぎっていたアロンソに対して、バンドーンが『アリガト!』と日本語で答えるなど和やかムード。
「初めてのF1フルシーズン、チームメイトが2度チャンピオンを獲得している憧れの選手なので、力を合わせて頑張っていきたい」とバンドーンはコメント。その間アロンソはマイクを分解していたが、バンドーンのコメントが終わると慌てて組み立て直し「よかった、動いてる」とつぶやき、会場の笑いを誘った。
ふたりともファンに手を振り返すなど、終始リラックスムード。トークショーの最後には、アロンソたっての希望でファンの子供とフォトセッションを行うなど、ファンにとってサービス満点のトークショーとなった。
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この記事について
シリーズ | General |
イベント | Honda Racing THANKS DAY 2016 |
サブイベント | Honda Racing THANKS DAY 2016 |
ロケーション | ツインリンクもてぎ |
ドライバー | フェルナンド アロンソ , ストフェル バンドーン |
チーム | マクラーレン |
執筆者 | 松本 和己 |