【東京オートサロン】新旧IMPULドライバーが集まり”星野一義”を語る
東京オートサロンので、IMPULチームに所属した経験のあるドライバーがトークショーを行い、星野一義監督に関するエピソードを披露した。














1月14日、東京オートサロン2017のIMPULブースでトークショーが開かれ、新旧のTeam IMPUL所属ドライバーである本山哲、松田次生、星野一樹、そして安田裕信が登場した。
話題の中心は、当然のように『日本一速い男』であり『日本一熱い監督』でもある星野一義監督についてだ。
本山は、スーパーGT GT500クラスにデビューした1997年と、2000年に星野一義のチームメイトとなったが「今から考えると、ルーキーでいきなり星野さんと組むなんて信じられない」としみじみ。
2000年にGT500クラスにデビューした松田は、星野が見せた走り(第6戦MINEサーキット優勝)に感銘を受けたと語った。
一方で、安田は「小さすぎて当時のレースはわからない。”息子さん”のは見たことあるんですけど」と先輩の星野一樹を”息子さん”呼ばわり。これには当然一樹が突っ込み、生意気すぎると”LINE”経由でよく安田を叱っているという。
「都合のいい時だけ、『兄弟じゃないですか、可愛がってくださいよ~』と調子がいいことを言う」と一樹は安田について語る。
松田は「ホンダに乗っていた僕を、日産に誘ってくれたのが星野さんが初めて。フォーミュラ・ニッポンの最終戦でポールポジションを獲った夜に電話が来た。いろいろ厳しいこともあったけど、それが成長の糧だった」と勧誘を受けたエピソードを明かした。
2006年と2007年にIMPULでGT500クラスに参戦していた一樹は、優勝した2006年の鈴鹿1000kmで、6スティント中1スティントしか走れなかったことについて「決断したのは父親で監督である星野一義。優勝して嬉しかったけど、悔しかった。奮起できた理由でもあるので一番の思い出」と語った。
予想に反して真面目なエピソードが続いたが、ついに安田が監督の面白いエピソードを披露する。
「ご飯を食べに行った時、僕が苦手な肉の脂身を残していたら、残していたら強くなれないと怒られた。代わりに星野さんが食べてくれたんですけど、翌日星野さんが見当たらなくて……ずっとトイレに入っていたらしいです」
”熱い”ことで有名な星野一義監督だが、時折優しい父親としての顔も見せるという。
「『一樹さんがトップですよ!』と監督に言っても、見てないフリをするんですよ」
そう安田が語れば、松田も「チームとしては関係ないはずなのに、GT500の走行が終わると『よし! 次は一樹だ!』って仰るんですよ」というエピソードを語った。
ただ優しいだけではなく、時には厳しい父親としての顔も見せる。それを語るのは本山だ。
本山が寝坊し、それを迎えに来た一樹と共にミーティングに3分遅刻したという。すると、怒られたのは一樹。「僕が悪いんです!」と本山が言っても、「いやコイツが悪い」と一樹を怒り続けたという。
そんな話が飛び出すと、各ドライバーから監督の様々なエピソードが、堰を切ったように次々と飛び出してきた。ドライバーたち曰く「聞かれるとヤバい」らしいので、ここで記すことは控えておこう。
登壇者たちが盛り上がっていると、突然星野監督がステージにサプライズで登場。一同はおもわず起立して監督を出迎えた。
監督は、「チームの力があるんじゃなくて、はっきり言ってドライバーが良い。お世辞じゃなくて、ドライバーが良い方向にクルマを持っていく。ドライバーのセットアップが良い」と歴代ドライバーたちを褒め称えた。監督がステージを降りた後、安田は「冷静すぎて怖い」と漏らした。
最後に、各ドライバーは2017年の意気込みを語った。
松田は「他メーカーも速いですが、日産も速いので大丈夫です。GT-R勢で力を合わせて頑張っていきます」と語ると、本山は「今シーズンも色々頑張っていく。息子さんの邪魔だけはしないように」と会場の笑いを誘った。また一樹も「今年も必ずGTを走ります!」と答えた。
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