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女性ドライバーら、"性別限定レース推進派"女性のFIA委員任命に反発

女性レーシングドライバー達は、"女性限定レース推進派"のカルメン・ホルダがFIAの役職に任命されたことに対し反感を示している。

Carmen Jorda, Renault F1 Team development driver

Renault F1

 女性レーシングドライバー達はカルメン・ホルダが"FIA Women in Motorsport Commission"の委員に任命されたことに対し、"あまりにも落胆させられた"、"FIAの後退の一歩だ"と述べ、反感を示している。

 レーシングドライバーであるホルダは、2016年ルノーと開発ドライバー契約を交わしていた女性である。女性は男性と対等に競争することはできないと考える彼女は、以前「女性は女性限定のF1スタイルの選手権で争うべきだ」とコメントをしたことで広く波紋を呼んだ。

 "FIA Women in Motorsport Commission"は2019年に開催予定の6レースで争われる女性限定の選手権の準備を行うため、彼女を同職に任命したと発表している。その任命に対し、インディカードライバーのピッパ・マンや2015年英国GT4チャンピオンであるジェイミー・チャドウィック、GP3ドライバーのタチアナ・カルデロンらは懸念を示した。

 インディカードライバーのマンは、GP3に3シーズン参戦していたのにもかかわらず予選でトップ20圏内に入ることすらできていないホルダの意見に対し、IMSA GTDタイトルを獲得したクリスティーナ・ニールセンやIMSA GTDで勝利した経験を持つキャサリン・レッグ、フォーミュラ V8 3.5で表彰台を獲得したカルデロン、そして今年のインディ500で女性で初めて230mph(約370km/h)台を記録した自身のレコードを引き合いに出して反論している。

「才能を持つ多くの女性ドライバーがこれまで活躍してきたというのに、参戦したどのカテゴリーでも目立った結果を出すことができず、"女性がレースをすることはできない"と信じ、そう言及しているレーサーが"FIA Women in Motorsport Commission"の委員に任命されたことを知り、非常に残念です」

「女性のレース活動を促進していくという信念を持った人がそのような役割を務めるべきだと個人的に思います。そのような決定に心底落胆させられましたし、これはFIAの本当の意味での後退を示しています」

"ホルダ任命"の役割

 GP3ドライバーのカルデロンは、ホルダが任命されたというニュースによって、"平等"な機会を求める女性レーサーたちによる"繋がりができる"と信じている。

 カルデロンはmotorsport.comに対し次のように語った。

「これは誰もが驚くべき事態です。大きなシリーズで活躍しているほとんどの女性が、現時点で彼女の意見に賛同していません」

「私たちは間違いなくレベルの高いレースで競争することができますし、女性のための選手権は絶対に必要ありません」

「私たちが必要としてるとしているのは、カートをはじめとしたモータースポーツ全ての分野において女性の参加を促進させることです。カートに参加する女性の数をもっと増やすことができれば、そこからトップカテゴリーへ行くチャンスを掴む女性ドライバーも増えます」

「これは性別に関係なく、非常に難しいことです。しかし、90人の男の子と10人の女の子がいたら、彼女たちが掴めるチャンスは非常に少ないです」

「私は彼女(ホルダ)の意見に反対します。この発表は女性ドライバーとエンジニアのコミュニティの繋がりを作るだけでしょう。私たちは女性だけの中ではなくて、最高峰を目指すべく戦い続けます」

 またインディカードライバーのマンは、WRCで年間2位を獲得したミシェル・ムートンが代表を務める委員会にホルダが加入することで、これまでの女性に対するFIAの見解に影響が出てしまうのではないかと懸念している。

「最も気になるのは、モータースポーツ界でレースしている女性ドライバーに対し、今回任命された彼女がFIAの信念を本当の意味で代表するのかどうかという点です」とマンは語る。

「私はラリーでの功績や彼女が持つビジョンも含めて、ミシェル・ムートンに対し敬愛の念を抱いています」

「今回彼女(ホルダ)の任命を許すことになれば、ミシェルの今後の活動は不当な圧力や影響を受けることになるでしょう。私はそんな事態を想像したくありません」

ムートン:FIA委員会の価値

 motorsport.comがコンタクトを取った際、ムートンは今回のホルダの件について直接コメントすることを避けたが、FIA委員会は引き続き女性の"完全なるモータースポーツ参戦活動"を推進していくと語った。

「"FIA Women in Motorsport Commission"の最終目標と価値は、2009年に団体を設立して以来変わっておりませんし、今後も引き続き奨励していくつもりです。女性のモータースポーツ参戦に対し全面的な支援をし、それを促進します」

「人材に富んだこの委員会は、それぞれの視点や経験を共有する30名のメンバーから成り立っています」

「2018年は、D2BD(Dare to be Different/異なることへの勇気)と連携しながら欧州の若い女性のためのプログラムを作る予定です。それは我々の活動のアンバサダーであるスージー(ウルフ)によってうまく推進されております」

「また我々は"FIA Women Drivers' Academy"とも共に仕事をしており、8才の少女から20才の女性までを対象とした様々なプログラムを実施しています。このようにFIAは女性のモータースポーツ活動を完全にサポートしています」

スージー・ウルフ:競争の条件

 元ウイリアムズF1のテストドライバーであり、'Dare to be Different’の創設者であるスージー・ウルフは、女性はモータースポーツで平等にチャンスを掴むことができると語った。

「モータースポーツは乗馬やセーリングと同じように、女性と男性が平等に競争することができるスポーツのひとつです」

「それぞれのスポーツには、大部分に道具や動物が関わっています。それはただ男女の身体的な強さや筋力の差を埋めるだけではありません」

「もしモータースポーツで大成する女性をさらに誕生させたいのであれば、その人口を増やすだけでいいのです。より多くの女の子や女性がモータースポーツに参入すれば、トップカテゴリーに向かうための良いサポートがどんどん得られるようになっていきます」

「'Dare to be Different’は、"FIA Women in Motorsport Commission"と密接な協力関係にあります。ミシェルと私は同じ目標を掲げており、正しいやり方で長期的に変化を促していくために互いに手助けし合っています」

 今年からBRDC英国F3に転向したチャドウィックは、ホルダに対し"なんの反感もない"と述べたが、もしFIAの役割の一環で、同性同士のレースを促進させたとしたら"残念なこと"であると語った。

「その考えは今のスタンダードを下げると思います。私は最高のコンディションの時に男性と平等に戦うことができることを知っています」とチャドウィックはmotorsport.comに語った。

「もし資金と才能を持つ適切な女性が現れたとしたら、その彼女はF1に参戦することができるでしょう」

Additional reporting by Edd Straw, Jamie Klein and Stefan Mackley

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