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笹原右京が感じていた”危機感”とデモ走行イベントで得た”光”「モータースポーツの未来に繋がる活動を続けていく必要がある」

レーシングマシンによるデモ走行イベント「Red Bull Race Day」に参加した笹原右京は、国内モータースポーツの現状を鑑みて、今回のイベントを布石にモータースポーツ振興へ向けた活動を積極的に行なっていきたいと語った。

Ukyo Sasahara

写真:: Motorsport.com / Japan

 12月19日、明治神宮外苑に特設されたコースを舞台にスーパーGTとスーパーフォーミュラのドライバー、MotoGPライダーによるデモ走行イベント「Red Bull Race Day」が開催され、参加した笹原右京は国内でのモータースポーツ振興に向けた布石として今後も活動に貢献していきたいと語った。

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 レッドブルのF1マシンが奏でた『Red Bull Show Run Tokyo』から約2年半。冬の東京を温める日差しが差す日曜日の昼下がり、東京の中心地、明治神宮外苑で再び轟音が鳴り響いた。

 イベントに参加した笹原は、自らが大湯都史樹とともに2021年シーズンのスーパーGTを戦った16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTを詰めかけた大観衆が見守るなかで走らせた。

 単独のデモ走行の後には、大津弘樹が駆るRed Bull MUGEN TEAM GohのSF19やMotoGP・LCR Honda IDEMITSUの中上貴晶が乗るホンダRC213V-Sと共にランデブー走行を行ない、コンセプトの「轟音東京」通りに、3台の最高峰マシンが三重奏を奏でた。

 ファンとコースとの間にはコースバリアと柵のみ。NSX-GTが機能レンジの広いレインタイヤを履くなど安全面に配慮を重ねた上でデモ走行は実施されたが、サーキットでも中々味わえないマシンとの距離感に沿道の観客からはマシンが通り過ぎる度に歓声が上がった。

「気持ちよかったですね」と笹原はイベント終了後に率直な感想を口にした。

「あと、お客さんとの距離がやっぱりすごく近かったので、安全性は確保していますが、普通は公道(レース)とかでも結構距離がありますから。あんなに近いと思わなかったですね」

「最初、ホンダ『S660』で走ったときも、『近っ!』って思いましたね。寄って行ったらすぐ近くにお客さんがいて、『ワ〜』って声まで聞こえてきて、すごいなと思いました」

 笹原は、2018年にThreeBond Racingから市街地レースのマカオGP・F3ワールドカップに出場しているが、その舞台であるギヤ・サーキットは常設のモノとの近似値が高いとして、東京のド真ん中で行われたこのデモ走行イベントを新鮮に感じていたようだ。

 今後、市街地レースが日本国内でも開催された場合、それに挑戦する可能性はあるかと聞かれると、「やってみたいですね」と笹原は答えた。そして、それを実現させるためには、今回のイベントを布石に、日本国内でモータースポーツを広める活動を続ける必要があると続けて語った。

「ひとつひとつの“壁”だったり、実現するためには多くのことがあると思うんですけど、今回がちょっとしたキッカケ、ステップのひとつになれば良いなと思います」

「そういった点では、ヨーロッパも含め海外だとレッドブルがデモランとかを色々とやっていて、(モータースポーツに対する)理解が結構あります」

「この日本でそれをやるには、正直に言って……まだまだモータースポーツは力不足だと思うし、正しい意味でモータースポーツをもっと多くの人に認知してもらわないといけないと思っています」

「今回は多くの人たちに集まっていただきましたが、来てくれた小さい子どもたちのためにも、僕らが子供の頃にシューマッハー(ミハエル・シューマッハー)とかを見て『かっこいい!』とか『すごい!』と思ったような存在に、僕ら自身がならないといけなかったというか……次の世代、未来に繋げる活動をモータースポーツ全体として続けていかなきゃいけない。今後クルマというモノがどうなるか分からないので、もっともっとこうした活動を活発的にやっていきたいと思います」

「ただ、新型コロナウイルスの影響でお客さんと近距離で触れ合えたり、目の前で走れたりすることがなかったので、それがなによりも嬉しかったですね」

 市街地レース実現に関しては、このイベントに訪れていた元F1ドライバーで現在ARTAのチーム監督を務める鈴木亜久里も、会場に訪れた人数の多さが市街地レース実現に向けた”期待感”だと語り、笹原と同様にこうした活動を続けていくことに意義があると考えている。

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 笹原は、Red Bull Race Day開催に向けたテレビCM作成にも協力し、富士スピードウェイのホームストレート上に設置された24枚の壁をNSX-GTで突き破るという前代未聞のミッションを敢行。通常ならば、接触はご法度……レースとは正反対にも受け取れることにも挑戦することがRed Bullの”イズム”だとして、モータースポーツの未来に向けて幅広いジャンルとのコラボレーションを行なっていくべきだと笹原は考えている。

「クルマもそうですが、ドライバー、人にフォーカスした部分が足りてないなと思っています」と笹原は国内モータースポーツの現状について述べた。

「誰もがF1って聞いたら、シューマッハーとかセナ(アイルトン・セナ)とか名前が出てくるじゃないですか。それがモータースポーツというくくりになった時に、もっと(国内を含めた)ドライバーの名前がドンドン出てくる状態にしないといけないなと思います」

「だから、全然レースと関係がない分野でも、活動を広めるために色々とチャレンジしていきたいなと思います。それをエクストリームに、とんでもないことをやるのがRed Bullだと思うので(笑)」

「例えば、若い子たちが今回のピットストップ作業を見て『メカニックさん達がすごくカッコいい!』とか思ってくれたり……少しでも引っかかるような仕掛けができたと思います。10年、20年、30年後にモータースポーツがドンと盛り上がるような状態になるためには、今からやらないと間に合わないと思います」

 
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