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カルロス・サインツSr.がFIA会長選挙への出馬を辞退。“お騒がせ”ベン・スレイエム現会長続投の可能性高まる

WRCチャンピオンであり、F1ドライバーであるカルロス・サインツJr.の父、カルロス・サインツSr.がFIA会長選挙への出馬を取りやめることを発表した。

Carlos Sainz Sr. with Mohammed Ben Sulayem, President, FIA

Carlos Sainz Sr. with Mohammed Ben Sulayem, President, FIA

写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images

 世界ラリー選手権(WRC)で2度のチャンピオンに輝き、現在もフォードからダカールラリーを戦うカルロス・サインツSr.は、FIA会長選挙に現職モハメド・ベン・スレイエム会長の対抗馬として出馬することを取りやめる意向を明らかにした。

 ベン・スレイエム会長は2021年末からジャン・トッドの後任としてFIAを率いており、2025年末には任期満了により再び選挙を迎えるため、再選に向けてFIA加盟団体(ASN)からの支持を集めている。

 motorsport.comは5月に、ベン・スレイエム会長の対立候補としてサインツSr.がFIA会長選挙に立候補することを検討していることを明かした。しかしサインツSr.は、6月末を迎え選挙戦を戦う上で“現状”が不向きだとして辞退を宣言。ダカールへの注力を強調した。

「皆さん、こんにちは。これは今年のFIA会長選挙に出馬しないことを最終的に決定したと公に認めるメッセージだ」

 サインツSr.がソーシャルメディアに公開した書簡の冒頭にはそう記された。

「私はこの数ヵ月、FIAの状況や、このような重要なプロジェクトに伴う要求や複雑さを深く理解するために努力してきた。熟慮の末、現状は立候補する条件としては理想的ではないという結論に達した」

Carlos Sainz Sr.

Carlos Sainz Sr.

Photo by: Sam Bagnall / Motorsport Images

「さらに、会長に立候補することは、ダカールへの準備を著しく損なうモノであり、フォードと私のチームに対するコミットメントを弱めたくないという思いもある。こうした懸念から、私は現実的になり、今のところFIAの活動から手を引くことにした」

「選挙戦から退いたとはいえ、モータースポーツに貢献し、リードしていきたいという私の情熱は変わっていないし、FIAには重要な変革が必要だと考えている。今後数年のうちに、それが実現されることを心から期待している」

「レースとモビリティの両方が私の人生であり、大きな関心をもって今後の展開を注視していく。私は常に自分のスポーツを支え、世界中の道路を走る人々の移動を向上させるため、あらゆる有意義な方法で貢献するため努めていく」

「最後に、この数週の間にもらった応援メッセージ、励まし、アドバイスに心から感謝したい。これらのメッセージのお陰で、現在そして将来の目標に向かって努力し続ける自信がついた。ありがとう」

 自身はWRCチャンピオン、息子であるカルロス・サインツJr.はウイリアムズからF1参戦と、モータースポーツ界屈指の著名人であるサインツSr.が選挙戦への出馬を辞退したことで、ベン・スレイエム現会長にとっては再当選に向けて有力な対立候補がいなくなった。現状では、無投票で当選し、もう1期を務める可能性が高いと言えよう。

 ただベン・スレイエム会長は任期中、様々な論争を引き起こしてきた。FIAの主要人物が相次いで離脱し、F1やWRCではドライバーに正しい言葉遣いを求め、“言葉狩り”だと多くの非難を浴びた。

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