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【独占】カルロス・サインツSr.がFIA会長立候補を目指す理由「今が適切な時期だと考えた」

FIA会長選への出馬を検討しているカルロス・サインツSr.は、現役F1ドライバーの息子を持つことが利益相反につながるとの指摘を否定した。

Carlos Sainz Sr arrives at the track

Carlos Sainz Sr arrives at the track

写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images

 カルロス・サインツSr.は、FIA会長選挙への出馬を検討するのは「今が適切な時期」だと語り、利益相反についての指摘は否定した。

 2度のWRC王者であるカルロス・サインツSr.はmotorsport.comの独占インタビューに応じ、FIA会長選挙への出馬について「現在、モータースポーツ界からどれだけの支持を得られるかを考えているところ」だと語った。

 次期FIA会長選挙は12月12日にウズベキスタンのタシケントで行なわれ、現職のモハメド・ベン・スレイエムが2期目を目指すと見られている。他の候補者はまだ名乗りを上げていない。

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 2024年のダカールラリーにアウディから参戦し、総合優勝を果たしたサインツSr.。2025年のダカールラリーにはフォードから参戦しており、63歳の今も現役であるため、以前にもFIA会長選に立候補することを考えたことがあったものの、今に至るまで真剣に考えたことはなかったという。

「理由はたくさんあるが、私は40年以上ドライビングを続けてきたし、このスポーツは私にすべてを与えてくれた」

 そうサインツSr.は語った。

「この(FIA会長選出馬の)可能性は以前から私の頭の中にあった。このスポーツが私に与えてくれたものの一部をこのスポーツに還元するために、私は良い仕事をし、素晴らしいチームをまとめることができると確信している」

「私はこのスポーツで長年にわたって多くの経験を積んできたし、このスポーツと自動車界を強化し、発展させるために、新しく興味深いものをもたらすことができると確信している」

Carlos Sainz Sr and his son in 2023

Carlos Sainz Sr and his son in 2023

Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images

 サインツSr.はウイリアムズのF1ドライバーであるカルロス・サインツJr.の父親であり、利益相反が発生する可能性もある。これについては”必要なことはすべて行なう”とサインツSr.は主張した。

「私には実績があるし、みんな私のことをよく知っているから、これは問題にはならない。もちろん、息子との役割や彼のキャリアに関しては身を引かなければならないが、これはまったく問題ではない」

「彼はもう子どもではないし、F1でもう10年もやってきている。もし私がこのプロジェクトを進めれば、私たちの関係が変わることはお互いもちろんわかっている」

「FIAは非常に厳粛な組織であり、対立することはないだろう」

 FIA会長という役割に何をもたらすかと尋ねられたサインツSr.は、これまで自分がどのように仕事をしてきたかという実績だと答えた。

「誰にでも(組織を)運営する自分なりのやり方があり、何がベストかについての自分なりの信念があり、このスポーツとモビリティの世界を理解する自分なりのやり方がある」

「私の実績は、私が何かに打ち込むとき、プロとして、真剣に、まっすぐに物事を進めるひとつの方法しか知らないことを示していると思う。そうなれば、あとはコミュニティが決めることだ」

 FIAはここ最近、数々の論争によってFOM(フォーミュラワン・マネジメント)やチーム、ドライバーも含めてF1との関係に緊張感が高まっている。

 スレイエム現会長の任期中には、会長がレース結果(2023年サウジアラビアGPおよびラスベガスGP)に干渉した可能性があるとして調査されたり、ドライバーが悪態をつくことを禁止したことで様々なシリーズのドライバーたちと対立し、最近ではFIAから続々と幹部が離脱するなどしている。

「最近、論争が起きているのは確かだが、私は自分のことに集中したい」と、サインツSr.は付け加えた。

「私は他人についてのジャッジはしない。(会長選に)出馬するとしたら、それは誰かと戦うためではなく、モータースポーツへの情熱と愛情からだ。私は特定のことを助け、改善することができると信じているんだ」

「個人的にも、プロフェッショナルとしても、今が適切な時期だと思うし、だからこそ出馬を考えているんだ」

 サインツSr.は自身のドライバーとしての経験から、FIAと様々なレース団体との関係を改善するために、モータースポーツに関わるすべての人の意見に耳を傾けるようになるだろうと語った。

「私はモータースポーツの別の側にいたことがあり、皆の意見に耳を傾けることがいかに重要かを知っている。ドライバー、チーム、ファン、主催者、プロモーター、ソーシャル、メーカー……私は、その関係をよりスムーズで強固なものにできると考えている」

「FIAが将来的に、みんなから本当に感謝され、尊敬されるような存在になることを望んでいる」

 今後、サインツSr.は正式に候補者として立候補するかどうかを決める前に、どれだけの支持を得られるかを見極めることになる。

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