General

FIA、多様性&包括性ディレクターのマリアーニを解雇。”泥舟”からまたも幹部がひとり去る

ロバート・リードに続いて、FIAから再び離脱者が現れた。今度はサステナビリティ兼ダイバーシティ&インクルージョン担当ディレクターを務めていたサラ・マリアーニだ。

Ben Hunt

Ben Hunt

公開日時: 2025/06/21 2:51

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

FIA flag

 F1を含め世界の様々なモータースポーツを司るFIAは、サステナビリティ兼ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)部門の構造改革を発表し、同部門がふたつの独立した部門に分割。そのため、過去1年半にわたって同部門で担当ディレクターを務めていたサラ・マリアーニが、余剰人員として解雇された。

 BBCの報道によると、マリアーニは退任時のメールにこう記していたという。

「悲しいことに、お別れの時が来ました。この仕事が大好きで、ずっと楽しんできました」

「我々の素晴らしい仕事と、信じられないほど才能豊かなチームを楽しみました。こんな突然に終わるとは思っていませんでしたが、人生は続いていきます」

「FIAの外にも人生はあります。才能と献身が報われる人生、指導的立場の女性が活躍し、評価され、尊敬される場所があります」

 FIAの声明には次のようにある。

「これらの変更と新たな指導体制の結果、サステナビリティ兼D&I担当ディレクターのサラ・マリアーニは2025年6月20日を持って組織を去ることになった」

「FIAはサラの献身と2023年以降この部門を率いてきたことに大変感謝しており、サラがこの移行を行なう際に十分なサポートを受けられるよう措置を講じてきた」

 今回の変更により、FIAサステナビリティ部門はモビリティ担当事務総長であるウィレム・グローネヴァルトの下に移動。D&I部門は、人事担当シニアディレクターのアレッサンドラ・マルヘイムの下に置かれることになり、FIAはこの改革について「D&Iに関する内部と外部の取り組みをまとめることができる」と説明した。

 マリアーニは2023年12月に任命され、先週マカオで開催されたFIAカンファレンスの後、自身のLinkedinを更新し、「非常に洞察に満ちた楽しい対話」だったと述べたばかりだった。

 FIAでは2021年末からモハメド・ベン・スレイエムが会長に就任して以降、レーシングドライバーの”言葉狩り”をはじめ様々な論争が巻き起こり、強権的な政治が批判を呼んでいる。

 FIAからは4月にスポーツ担当副会長のロバート・リードが辞任したばかりだが、ここ数年では、コンプライアンス主任のパオロ・バサリ、監査委員会主任のベルトラン・バドル、委員会メンバーのトム・パーブス、CEOのナタリー・ロビンが組織を離れた。

 またレーススチュワードチームからも、ニールス・ウィティヒがレースディレクターを辞任し、F1シニアレーススチュワードのティム・メイヤー、FIA F2レースディレクター代理のジャネット・タンも去った。またジョニー・ハーバートもF1スチュワードから離れるなど、離職者は後を絶たない。

 FIAからの新たな離脱者となったマリアーニ。別れの言葉に穿った見方をすれば、リーダー的女性が正当な評価が与えられる組織ではないとも受け取れる。しかしFIAのシニアHRディレクター兼FIAグローバルマネジメントチームの一員であるアレッサンドラ・マルハメは、次のように語っていた。

「FIAは組織内、そしてモビリティとモータースポーツ全体において、女性の活躍の機会を促進することに尽力しています」

「我々は組織内の人材獲得・育成プログラムを進めてきました。また、男性中心の業界にあって、スタッフの32%が女性であることを誇りに思っています。そのうち半数近くが、運営、コミュニケーション、モビリティ、スポーツなどの各分野で上級職に就いています。シニア・リーダーシップ・チームのふたつの役職は女性が務めています」

「私たちは、今後も優秀な女性人材がFIAで活躍できるよう、このような土台を築いていきます」

関連ニュース:

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 FIAベン・スレイエム会長、日本・東京で表敬訪問。石破茂首相やスポーツ庁室伏広治長官らと面会

次の記事 カルロス・サインツSr.がFIA会長選挙への出馬を辞退。“お騒がせ”ベン・スレイエム現会長続投の可能性高まる

More from

Ben Hunt



アウディF1へと生まれ変わるザウバー、新体制で基盤が強化。久々表彰台の「イギリスでは一体感を感じた」将来的な上位争いも夢じゃない?

F1

F1

イギリスGP

1 年前

アウディF1へと生まれ変わるザウバー、新体制で基盤が強化。久々表彰台の「イギリスでは一体感を感じた」将来的な上位争いも夢じゃない?



キャデラックF1は月を目指す? NASA式のチームモデルで英・米のダブル拠点のメリットを最大限活用へ

F1

F1

2025/07/03

キャデラックF1は月を目指す? NASA式のチームモデルで英・米のダブル拠点のメリットを最大限活用へ



大物俳優とF1のコラボが止まらない。キアヌ・リーブスが新規参戦キャデラックのドキュメンタリー出演へ

F1

F1

オーストリアGP

2025/07/03

大物俳優とF1のコラボが止まらない。キアヌ・リーブスが新規参戦キャデラックのドキュメンタリー出演へ

最新ニュース



ここで乗らなきゃいつ乗るんだ! ラッセル、2020年メルセデス代役で文字通り無理を通した過去明かす

F1

F1 F1

オランダGP

20 分前

ここで乗らなきゃいつ乗るんだ! ラッセル、2020年メルセデス代役で文字通り無理を通した過去明かす



「我々は二輪版のF1ではない!」リバティ傘下になったMotoGP、しかしF1とは違う独自路線を目指すと主張

MotoGP

MGP MotoGP

イギリスGP

1 時間前

「我々は二輪版のF1ではない!」リバティ傘下になったMotoGP、しかしF1とは違う独自路線を目指すと主張



ウェーレイン完勝! 運も味方に戴冠へ大きく一歩。日産ローランド連覇の望み消える|フォーミュラE第16戦ロンドン

フォーミュラE

FE フォーミュラE

ロンドンE-Prix レース1

11 時間前

ウェーレイン完勝! 運も味方に戴冠へ大きく一歩。日産ローランド連覇の望み消える|フォーミュラE第16戦ロンドン



マクラーレンのハッキネン&クルサードコンビはなぜ関係がこじれなかった?「2、3ヵ月も怒りを抱えたまま過ごす意味はない」

F1

F1 F1

オランダGP

16 時間前

マクラーレンのハッキネン&クルサードコンビはなぜ関係がこじれなかった?「2、3ヵ月も怒りを抱えたまま過ごす意味はない」

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録