F1とモータースポーツ・ネットワーク、ファン調査の結果発表。16万7000人のフィードバック集まる
・2021年F1グローバルファン調査には、過去最高の167,000人のファンからのフィードバックが含まれる ・回答者の90%以上が、F1を”モータースポーツの頂点”だと考えている ・マックス・フェルスタッペン、ランド・ノリス、ルイス・ハミルトン、ダニエル・リカルドがお気に入りのドライバーに選ばれる ・マクラーレン、レッドブル、フェラーリ、メルセデスがトップF1チームに選ばれる
写真:: Motorsport.com
テキサス州オースティン(2021年10月21日) - F1とモータースポーツ・ネットワークは本日、2021年F1グローバルファン調査の結果を発表した。2021年9月初旬に開始されたF1グローバルファン調査は、F1と世界的な情報・データ・測定の専門家であるニールセン・スポーツの協力の下、モータースポーツ・ネットワークが実施したものだ。
2021年の調査は、motorsport.comのプラットフォーム上で15ヵ国語で実施され、187ヵ国の16万7000人のファンからフィードバックが得られた。ニールセン・スポーツが分析した単一スポーツの調査としては、最大規模のものだ。
調査の結果、世界中のファンの目にはF1がモータースポーツの頂点と映っていることが明らかになった。2017年に行なわれた前回の調査以降、ファンのベースは拡大し、ファンはより熱心で多様性に富み、関心と関与が高まっていることが分かった。
今回の調査では、平均年齢が32歳とこれまでで最も若く(2017年から4歳減)、多様なサンプル数を記録した。女性の参加率は18.3%と、2017年の10%から2倍近くまで上昇。学生の回答も26%と、2017年の18%から上昇している。
「この大規模な調査に時間を割いていただき、ご意見をお寄せいただいたすべてのファンの方々に大変感謝している。彼らの意見は我々にとって非常に貴重なものであり、その結果には非常に満足している。また、モータースポーツ・ネットワークとニールセン・スポーツの素晴らしい仕事ぶりにも感謝しています」
F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリはそう述べた。
「我々は、世界中の大陸や国でレースを行ない、世界中にファンを持つ、真に国際的なスポーツであるという特権を持っている。我々はイベント、テレビ放送、ソーシャルメディアやメディアコンテンツを通じて、世界の隅々まで情報を発信している。このようなプラットフォームを持つことは幸せなことだが、同時に責任も伴う」
「我々は今あるものを守り、成長させ、より多くのファンに届け、これらの祝福を維持し、さらに強くなることを保証しなければならない。今回の調査結果は、我々が正しいことをしていると示している。我々は今後も、ファンの皆様が望んでいる、コース内外での興奮とエンターテインメントの創造に注力していく。我々はF1の将来に大きな期待を寄せており、ファンの皆さんもそう思っていることだろう」
2021 F1 Global Fan Survey Includes Feedback from Record 167,000 fans.
Photo by: Motorsport Images
調査の結果によると、ファンはF1の方向性に非常に満足しているようだ。F1はモータースポーツの世界的リーダーとしての地位を強化している。2017年には、25%のファンが5年前よりもF1が健全になったと答えているが、今回の調査でこの数字は55%にまで増加し、35歳以下の年齢層ではさらに高くなっている(59%)。
モータースポーツ・ネットワークのジェームズ・アレンは「F1ファンにとって、何とエキサイティングな時代だろう!」と述べている。
「この調査はモータースポーツ・ネットワーク、ステファノ、エリー・ノーマン(リバティ・メディア マーケティング&コミュニケーションズ・ディレクター)、F1チーム、そしてニールセンの協力によって実現した、大がかりなものだ」
「そしてもちろん、調査にご協力いただいた187ヵ国のファンの皆様のおかげだ。その結果は、F1が非常に健全であることを示しており、私の30年に及ぶF1キャリアの中でも最高の状態であることは間違いない。過去のF1は若いファン、特に女性ファンの獲得に苦戦していた。今回の調査は、新経営陣によるデジタルファーストのアプローチと、Netflixの『Drive to Survive』のようなプロジェクトが、新世代の情熱的なF1ファンをいかに惹きつけているかを物語っている」
「インターネットとソーシャルメディアのおかげで、今はどこでも誰でもファンになることができる時代だ。モータースポーツ・ネットワークは、以前からこのことを認識しており、そのために世界中にモータースポーツのグローバル・コミュニティを構築してきた」
調査対象となったファンの間では、F1のブランド属性の第1位は『エキサイティング』だった。その他、上位には『技術的』『高価』『コンペティティブ』『娯楽的』といった属性がランクインしている。『コンペティティブ』と『娯楽的』がトップ5に入ったのは今回が初めてで、調査対象となったファンの3分の2以上が、F1は『先端技術』という点で期待を超えていると考えている。
またニールセン・スポーツのグローバル・モータースポーツ担当上級副社長のナイジェル・ギーチは次のように述べている。
「ニールセン・スポーツは、モータースポーツ・ネットワークとF1の世界中の膨大な数のファンと協力して、彼らの声を聞くことができるプラットフォームを提供できたことを嬉しく思う」
「今回の調査は、単一のスポーツ調査としては最大規模のものであり、F1とモータースポーツの驚異的な成長と全体的な健全性がデータによって明確に示された」
調査結果は、本日オースティンで開催されるF1アメリカGPで明らかにされる。
このスポーツの観客の規模と人口統計、ファンの気質とスポーツに対する態度、レース、チーム、ドライバーへの親近感、リモートおよびライブでの観客の消費行動などが含まれている。
2021年F1グローバルファン調査の主な結果は以下の通りだ。
トップチーム、ドライバー、レース
・F1ファンの91%が好きなチームを、94%が好きなドライバーを表明している。
・ルネッサンス(復興)を経験したマクラーレンが、現在人気No.1のチームとなっており、レッドブル、フェラーリ、メルセデスと続いている。
・特に25~34歳のファンの間では、マックス・フェルスタッペンが人気No.1ドライバーとなっている。ランド・ノリスは第2位だが、女性ファン層の中で最も順位が高いドライバーとなっている。ルイス・ハミルトンは第3位。英国および35歳以上のファンの間で最高位となっている。ダニエル・リカルドは第4位で、母国オーストラリアで最も順位が高く、女性ファンの間では第2位となっている。
・ファンが好きなレースは、モンツァ、スパ、シルバーストーン、モナコだ。
メディア、テレビ、ゲーム
・有料放送の普及率は高く、現在ファンの半数が有料放送でレースを観戦している。
・68%のファンが、今後もテレビでレースの生中継を見たいと答え、13.8%がオンラインで見たいと答えている。
・モータースポーツに特化したゲームをプレイしているファンは全体の半数以上(51%)で、16~34歳では64%がモータースポーツのゲームを積極的にプレイしていることが分かった。
・16~24歳の層では、80%が過去1年間にF1ゲームをプレイしたことがあり、34%がF1に特化したesports放送を視聴したことがある。
その他の調査結果
・新たな若年層の視聴者が増加。米国(50%)、インド(55%)、中国(58%)、メキシコ(45%)はF1のファン歴が5年未満であることも明らかになった。
・55%のファンが、F1は100%持続可能な燃料の開発において世界をリードすべきだと考えている。67%のファンが、2025年までに100%持続可能な燃料を導入するというF1の計画を知っている。
・58%のファンが、F1はスポーツとエンターテインメントのバランスが取れていると答えている(2017年の調査結果と比較して39%から上昇)。特にF1に新規参入した人たちが感じていることで、過去12ヵ月間にF1を追いかけ始めた人の81%がそう回答している。
・レース週末のソーシャルメディア利用において、最も利用されているプラットフォームはTwitter。Instagramは最も急速に成長している。
調査の全容については、PDF(https://f1-global-fan-survey.motorsport.com)をダウンロードしてご確認いただきたい。
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