BMCエアフィルターの製品は世界各国のレースで使われており、毎年のように世界タイトルを獲得している。ろ過効率は97%にも達しているため、達成された結果は並外れたモノである。
BMCエアフィルターは、モータースポーツ及びスーパーカー用アフターマーケットのエアフィルター及びエアインテークシステムの世界トップメーカーである。拠点はイタリアにあり、中国とインドに3つの子会社が存在。世界中に100以上の販売拠点を持つ、広範囲な流通ネットワークも実現している。
創業者であり、現社長でもあるガエターノ・ベルガミによって約50年前(1973年)に設立された同社は、当初はヨシムラ、ミクニ、カヤバ、ブリヂストンといった日本製品の輸入に従事していた。その後、コスワースの製品もそのラインアップに加わった。
現在はエアフィルターやインテークシステムを扱う会社となっているため、創業当初はそういう商品に限定されていなかったという事実は実に興味深いものであろう。1976〜1984年にかけては、現在のスーパーバイク選手権と同等のカテゴリーであるTT1チャンピオンシップクラス1000に参戦するレーシングバイクの製造も行なった。1979年には、BMCモーターサイクルは、2輪のル・マン24時間レースでヨシムラ-スズキのオフィシャルチームと共にレースをする権利も手にした。
BMCエアフィルターの歴史は、1995年に始まる。フェラーリF1からの依頼により、BMCはわずか15日でBMCエアフィルターのプロトタイプを製造。最初にF1で使われ、後にアフターマーケット用に転用された。
BMCエアフィルターの品質は、F1で14回のドライバーズタイトルと15回のコンストラクターズタイトルを獲得しているということでも証明されている。またF1だけでなく、DTM(12タイトル)やアウディとポルシェによる4輪のル・マン24時間レース(15勝)でも成功を収めている。
四輪レースだけでなく、二輪レースの世界でも、BMCエアフィルターは成功を収めている。2005年以降、BMCはヤマハ・ファクトリー・レーシングのオフィシャルサプライヤーとなっており、MotoGPのモンスターエナジー・ヤマハ・チームや、スーパーバイクのヤマハ・ワールドSBKチームをサポートしている。昨年(2021年)にファビオ・クアルタラロがMotoGPのチャンピオンに輝いたことで、BMCとしては6つ目のMotoGPタイトルを手にしたということになった。
昨シーズン、BMCはF1とMotoGP以外でも世界タイトルを手にした。WRCではトヨタと共に、そしてSBKではヤマハと共に、それぞれチャンピオンに輝いた。さらに世界タイトルではないものの、スーパーGTのGT300クラスでは、スバルのチャンピオン獲得に貢献した。
BMCは、最高レベルのモータースポーツで培われた経験を、最近ではアフターマケットの製品に注入している。そして、優れた品質の製品を、市場に提供することができている。そしてそれは、常に進化を続けている。またランボルギーニやフェラーリ、ポルシェといったメーカーのスーパーカーに、BMCのエアフィルターシステムが標準装備されているのも、決して偶然ではない。
BMCのコットン・エアフィルターは、イタリアのエンジニアと技術者によって設計及び製造されており、耐久性や信頼性、エンジン性能を保証するためにも、最も過酷な条件下で使われている。そして現在では、自動車やオートバイ、モータースポーツの業界だけでなく、それ以外のさまざまな業界でも影響力を拡大している。
レースで培われた貴重な経験、そして実験室での徹底的な検査を組み合わせることで、BMCの製品は革新的で最先端のモノとなっている。また濾過試験は、国際規格(ISO5011)に従って実施されている。
この規格は、特に細かい塵についてのもの。1〜80ミクロンの塵についても、このフィルターでは除去することができるのだ。
結果としてBMCエアフィルターは、97%の濾過効率を実現。各部分でも非常に厳しい検査に合格している。
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