モリゾウと袂を分かつ! 『TOYOTA RACING』は『GAZOO Racing』とどう棲み分ける? ブランド名称変更についてトヨタが説明
モータースポーツ活動を行なうブランドの名称変更を行なったトヨタ。その概要について、トヨタが東京オートサロンで発表した。
トヨタは東京オートサロン2026で恒例のプレスカンファレンスを実施。その中で、先日発表された自社ブランドの名称変更についても説明した。
トヨタは先日、これまでトヨタのモータースポーツ活動を担ってきたブランド『TOYOTA GAZOO Racing』をかつての名称『GAZOO Racing』に変更し、ドイツ・ケルンを拠点とする『TOYOTA GAZOO Racing ヨーロッパ』を『TOYOTA RACING』とすることを発表した。
これについてトヨタはリリースの中で、GAZOO Racingの原点は2007年、社内の公式活動として認められなかったためトヨタの名前を使うことができず、『Team GAZOO』として“モリゾウ”の名でレースに参戦した豊田章男会長(当時副社長)がニュルブルクリンクで覚えた悔しさにあると説明。原点回帰をすることで、トヨタが掲げる「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」と人材育成を強化していくとしている。
その一方でケルンの研究機関には『TOYOTA RACING』の名が冠せられ、2026年シーズンのWEC(世界耐久選手権)にTOYOTA RACINGとして参戦することが発表されている。同ブランドはWECとNASCARで用いられるとのことで、スーパーGT、スーパーフォーミュラといった国内トップカテゴリー、WRC(世界ラリー選手権)ら各種ラリー競技、そしてハースF1チームとの提携はGAZOO Racingの担当領域となる。そして『TOYOTA GAZOO ROOKIE Racing』(TGRR)はスーパー耐久、ニュル24時間、KYOJO CUPを担う。
オートサロンを前に、トヨタは“社内抗争勃発”と銘打ったビジュアルを公開。豊田会長がGAZOO Racing、中嶋裕樹副社長がTOYOTA RACINGを代表する形でお互いファイティングポーズをとって睨み合い、佐藤恒治社長がレフェリーのコスチュームで間に立っているというものだ。
プレスカンファレンスでは、トークセッション中に中嶋副社長が“殴り込み”。「さっきから聞いてれば、モリゾウ、モリゾウと言っていますが……」とモリゾウに対して“宣戦布告”すると共に、TOYOTA RACING発足の経緯についても触れた。
「モリゾウを中心に良いクルマを作りたい連中は社内にたくさんいます。一方で『モリゾウはいい!』ということで、モリゾウとは一緒にやらずに良いクルマを作りたいエンジニアも、トヨタ自動車にはたくさんいるんです。そいつらを代表しているのは私です!」
「モリゾウ、GRから袂を分かち、TOYOTA RACINGを立ち上げるという宣戦布告をしにきました!」
そして中嶋副社長は、TOYOTA RACINGとしてWECに参戦することに改めて言及した上で「WECで我々はモリゾウの力を借りずに、トヨタのエンジニアだけでル・マン24時間を優勝し、トロフィーをここに叩きつける! これが私の約束です」と宣言した。
なお、それぞれのロゴマークの切り替えは、2027年1月に向けて順次実施していくこととなっている。
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