登録

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本
速報ニュース

ここからは戦いだ……佐藤琢磨指導。トップ10の小学生がレーシングカート初走行

佐藤琢磨が主宰する小学生向けのカートイベント「グリコ x With you Japan TAKUMA KIDS KART CHALLENGE 2019」。その上位10人だけが参加できる”アカデミー”が開催され、小学生たちが初めてレーシングカートをドライブ。戦いの世界に足を踏み入れた。

TAKUMA KIDS KART CHALLENGE 2019 ACADEMY

TAKUMA KIDS KART CHALLENGE 2019 ACADEMY

With You Japan

 2019年12月1日、栃木県のフェスティカサーキット栃木で、「グリコ x With you Japan TAKUMA KIDS KART CHALLENGE 2019」のアカデミーが開催された。

 TAKUMA KIDS KART CHALLENGEは、レース経験のない小学生を対象に行なわれるイベント。日本全国のレンタルカート場でエントリーし、そこでタイムアタックを実施……その中から選ばれた100名が、FINALへ駒を進めるというものだ。そしてこのFINALで行なわれるレースでトップ10に入ったドライバーだけが、”アカデミー”に参加することができる。今年のTAKUMA KIDS KART CHALLENGEには、合計1373人の子供達が参加したという。その中の10人だけが選抜されるというわけだから、アカデミー参加の権利を手にするのがどれほど難しいか、それが分かろうというものだ。

 このアカデミーでは、初めてレーシングカートを経験する場ということになる。前述の通り、FINALまではレンタルカートでの走行。レーシングカートは、それまで乗ってきたマシンとは、ハンドリングも、そして速度域も、まるで別物なのだ。そしてそれを指導するのは、TAKUMA KIDS KART CHALLENGEを主宰する、インディカードライバーの佐藤琢磨だ。

「参加してくれた子たちは、基本的にレーシングカートには乗ったことがないんですよ。だからまずは、普通のレーシングカートコースではできないような、基本的な操縦方法から学びます。”クルマを止める”というところからですね」

 佐藤はそう”アカデミー”について語った。

「やったことのないところから始めていって、午後にはいくつかのヒートに分けてレースをやってもらいます」

「レンタルカートだと操れるけど、レーシングカートではびっくりしちゃう子もいます。でもその逆の子たちもいるんです。もの凄く伸びる子もいる。この機会が、本人もサポートしている親御さんにとっても、ひとつの自信に繋がればいいかなと思います」

 レーシングカートからは、”遊び”ではなく”コンペティションの世界”だと、佐藤は語る。

「ここはもう、『みんなよくできたねー』と言う世界じゃないんです。ここからはコンペティションの世界。プロドライバーを目指してレーシングカートを始めるのか、それともやらないのか……その最初の見極めができるところなんです」

「本当ならば、ここまで来るのはすごく大変なんです。普通ならすごくお金もかかってしまうし、ハードルが大変高い部分なんですね。それをイコールコンディションでやれて、全国から選ばれてきた子たちの中で、試すことができるんです」

「彼らは1360人の頂点まで来た10人なんですよ。であれば、やってみてもいいんじゃないかと思います。本人もやってみたいと言いますし、親御さんたちも『せっかくここまで来たんであれば、サポートしてあげようか』ということにもなります」

 佐藤は、本来ならばさらにサポートしてあげたいと、将来の見通しを語る。

「できればここから先、何らかのスカラシップで、カデットクラス(小学生向けのレーシングカートのカテゴリー)とか、そういうところに出させてあげたいなと思っています。まだそこまではいっていませんが……。でも、少なくとも自分はレーシングカートでできるかもしれないというところが見えてきただけでも、良かったのではないかと思います」

 ここからはコンペティション……その意味については、アカデミーに参加した10人全員が、しっかりと感じ取っていたようだ。

「最終的には、(レースで)1位の子以外は全員泣きました。鈴鹿の大会(FINAL)の時には、みんな笑顔でした。ハイタッチして、『やった! 10人に残れた!』と言っていた。でもアカデミーでは、1位以外は全員泣いていました。こっちももらい泣きしそうでしたよ。でもそれは、彼らが本気でやったという証。すごく良い経験や刺激になったんじゃないかと思います」

 このアカデミーでのレースでトップだったのは、小学4年生の瀬川直人選手。彼には優勝賞品として、レーシングスーツとヘルメット、そしてグリコ商品詰め合わせ(セレクション・ザ・グリコ)が贈られた。

 瀬川選手、もしくは悔し涙を流した子供たちの中から、将来の日本のモータースポーツを背負って立つ存在が誕生するかもしれない。

Read Also:

Be part of Motorsport community

Join the conversation
前の記事 「不可能はない」世界の舞台で戦った佐藤琢磨、中上貴晶、室屋義秀が子供たちにエール
次の記事 OMPがベル・ヘルメットを買収。モータースポーツ用品の巨大グループが誕生

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本