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イギリス政府、国内サーキットに対する合計82億円の財政支援を実施

イギリス政府は、英国を代表するサーキットに対し、合計約82億円の財政支援を行なうことを決定した。

The busy pre race grid

写真:: Charles Coates / Motorsport Images

 イギリスのデジタル・文化・メディア・スポーツ省は11月19日(木)、新型コロナウイルスでダメージを受けたスポーツに対する支援として、3億ポンド(約413億円)の財政支援をすることを発表した。

 イギリスで人気のサッカーやクリケットなどのようなスポーツは支援対象外だが、モータースポーツは支援の対象となっている。

 サーキットに対して行なわれる600万ポンド(約82億円)の財政支援は、ブランズハッチやドニントンパークなどを運営するモータースポーツスポーツ・ビジョン(MSV)、シルバーストンやグッドウッドなどを運営するイギリス自動車クラブ(BARC)に分割される予定だ。

 イギリスのモータースポーツ統括団体であるモータースポーツUKによると、観客収入の減少による影響を評価するためにMSVやBARCと協力しているという。ただ、小規模な独立したサーキットが支援を受けられるかどうかは不明だ。

 イギリスでは新型コロナウイルスの規制が緩和された後、7月にモータースポーツが再開されたが、英国ツーリングカー選手権の一部レースを除いて観客はイベントに参加することができなかった。一方、MSVとBARCはクラブレベルの活動であれば、限られた数のファンがイベントに参加できるようにしていたようだ。

 モータースポーツUKのデビット・リチャーズは次のように語った。

「政府によるサーキットに対する財政支援が発表されたことを、非常に嬉しく思っている」

「2020年を通してデジタル・文化・メディア・スポーツ省と協力してきた結果、彼らの支援はシーズンの大半に渡ってモータースポーツを実施し、スポーツへのウイルスへの影響を軽減する上で極めて重要だったことを認識している」

「モータースポーツは4万人以上を雇用し、約100億ポンドもの収益(約1兆3770億円)を経済にもたらしている産業であり、その中心にあるのが常設のサーキットだ」

「サーキットの継続的な運営は、スポーツが持続可能なものであるために必要不可欠であり、それに依存している経済全体にとっても不可欠なものだ」

「我々はこの危機を乗り越えることに引き続き注力し、この難局からモータースポーツがより良い形で立ち直れるよう出来る限りのことをしていきたいと思う」

 イギリスは現在、人口の大半を占めるイングランド地方が2回目のロックダウンに突入している。このロックダウンは12月2日に終了するとされており、12月には3つのサーキットレースイベントが開催される予定となっている。

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