Motorsport Network、世界中のファンから意見を集めた調査報告書「エリートモータスポーツ2023」を発表

　Motorsport.comや英Autosportなどのメディアを抱える自動車とモータースポーツのグローバル・デジタルプラットフォームであるMotorsport Networkは、世界に広がる毎月6200万人のユーザーに向けて、F1、インディカー、MotoGPでグローバルファン意識調査を実施。その調査から分かったモータースポーツ界におけるトレンドを調査報告書にまとめ、「エリートモータスポーツ2023」として発表した。

　この報告書は、1月12日（木）から1月15日（日）にかけてイギリス・バーミンガムのNECで開催されているヨーロッパ有数のB2B及びB2Cレーシングカーイベントである「Autosport International」で発表されたモノだ。

　Motorsport Networkがグローバルファン意識調査を開始して以降、世界197ヵ国から100万人以上のファンから回答が寄せられ、過去3回のF1、MotoGP、インディカーに関する調査だけでも33万の回答が集まった。16万7,302人の回答を得たF1の調査では、モータスポーツだけでなくあらゆるスポーツで実施されたモノにおいて最大規模の調査となった。

　グローバルファン意識調査では、ファンがそのシリーズについてどう考えているのか、どのようなルール変更を歓迎し、どのようなルール変更を望んでいないのか、ファンがどのようなメディアを通してニュースを得ているのか、などが質問として挙げられた。また、好んで使用するソーシャルプラットフォームやレースの現地観戦、eスポーツ、ゲームなどについても詳しく調査が行なわれた。これらは全て、年齢別、性別、国別のデータに落とし込まれた。

　モータスポーツ関係者にとっては、世界中のファンの意識を包括的に把握し、コスト管理やサステナビリティ、多様性といったテーマにおいて、ファンの意見に基づいて企業戦略を練ることができるため、重要かつ貴重な情報になる。彼らはこのデータと調査結果を参考に、シリーズの発展やメディア戦略、将来のルール変更について検討することができるのだ。

　F1とインディカー、MotoGPの調査から得られた主要トレンドと結果を抽出したエリートモータスポーツ2023は、グローバルシリーズについての包括的視点をもたらす報告書となった。

今回の調査から、3つのシリーズ全てにおいて、若いファンが増え、女性ファンもこのスポーツに引き込まれていることが分かった。また、最新のF1調査では、2017年版と比較して回答数が2倍になっている。
モータースポーツ専門ウェブメディアは、テレビを差し置いて、ファンが最も利用するメディアとなった。また、FacebookやInstagramを抑えて、Twitterが最もモータスポーツファンに利用されているソーシャルメディアとなった。
インディカーとMotoGPファンは現地でのレース観戦率が高く、インディカーファンの48％、MotoGPファンの41％が過去5年間のうちにサーキットでレースを観戦したことがある。
インディカー、MotoGP、F1ファンの大多数が、自分たちのスポーツが安全性における取り組みを展開し、社会全体に利益をもたらしていると考えている。F1ファンの66％は、2026年にシリーズへの導入が決まっている100％持続可能な燃料の開発に関して、F1がイニシアチブを採るべきだと考えている。

ジェームス・アレン（Motorsport Network代表）：

「毎月6,200万人のユニークユーザーと15ヵ国語に渡るプラットフォームを持つMotorsport Networkのユニークな力を使って、モータースポーツに対するファン意識の変化をこれまでで最も明確に示す調査を実施することができた。そして、エリートモータスポーツが今日の世界で十分に支持され、成長し、正しい道を進んでいることを示す、全体としてポジティブな結果となった」

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