カルロス・ゴーン逮捕報道に対し、日産が声明「内部調査により不正が判明」
東京地検に逮捕されたと報じられているカルロス・ゴーン日産代表取締役会長。日産もこの件について声明を発表。内部調査を進めていたことを明らかにした。
写真:: Renault F1
東京地検に逮捕されたと報じられている、日産自動車のカルロス・ゴーン代表取締役会長。これについて日産自動車はプレスリリースを発表し、内部調査の結果、カルロス・ゴーンと代表取締役のグレッグ・ケリーに重大な不正行為があったとして、取締役会に対して両名の解任を提案することを明らかにした。
日産のプレスリリースによれば、開示されるゴーンの報酬額を少なくするために有価証券報告書を操作、さらに会社の資金を私的に流用するなどの不正行為があったという。
すでに捜査中と報じられている検察に対しても、日産として全面的に協力する姿勢だという。また、取締役会に対し、ゴーンとケリー両名の解任を提案するという。
以下、日産が発表した声明の全文である。
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日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:西川 廣人)は、内部通報を受けて、数カ月間にわたり、当社代表取締役会長カルロス・ゴーン及び代表取締役グレッグ・ケリーを巡る不正行為について内部調査を行ってまいりました。
その結果、両名は、開示されるカルロス・ゴーンの報酬額を少なくするため、長年にわたり、実際の報酬額よりも減額した金額を有価証券報告書に記載していたことが判明いたしました。
そのほか、カルロス・ゴーンについては、当社の資金を私的に支出するなどの複数の重大な不正行為が認められ、グレッグ・ケリーがそれらに深く関与していることも判明しております。
当社は、これまで検察当局に情報を提供するとともに、当局の捜査に全面的に協力してまいりましたし、引き続き今後も協力してまいる所存です。
内部調査によって判明した重大な不正行為は、明らかに両名の取締役としての善管注意義務に違反するものでありますので、最高経営責任者において、カルロス・ゴーンの会長及び代表取締役の職を速やかに解くことを取締役会に提案いたします。また、グレッグ・ケリーについても、同様に、代表取締役の職を解くことを提案いたします。
このような事態に至り、株主の皆様をはじめとする関係者に多大なご迷惑とご心配をおかけしますことを、深くお詫び申し上げます。早急にガバナンス、企業統治上の問題点の洗い出し、対策を進めてまいる所存であります。
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