かわいすぎるニャ……猫派必見！　実は動物大好き福住仁嶺が語る愛猫たちの素顔【連載：レース以外のこと聞いてみた】

　モータースポーツ業界に携わる者たちは、根っからのレース好きが多く、趣味が高じて現在の職に就いている者が多い。とはいえ、そんな彼らにもレース以外の趣味があったり、レース以外でも情熱を傾けるものがあったりする。本企画では、レース関係者たちの“好き”にスポットライトを当てていく。

　今回のテーマは“猫”。スーパーGT、スーパーフォーミュラの国内トップカテゴリーで戦う福住仁嶺に、家族で飼っている愛猫について聞いた。ちなみに福住家は先日、第一子が生まれたばかり。そんな幸せいっぱいの福住家を彩る、かけがえのない“家族”についてのインタビューとなっている。（※取材は昨年末に実施）

→高木真一、松田次生らが語り尽くす！　連載のバックナンバーはこちら！

——それでは早速お話を聞いていきたいのですが、猫は元々好きだったのですか？

「昔は動物を飼っていなくて、特別動物が好きだとか、愛着がわく訳ではありませんでした。ただ、こっちで妻が飼っている猫と一緒に暮らすようになったのですが、その辺りから猫という存在が好きになっていきました。ちなみに今は実家でも猫を2匹飼っていますが、実家の猫ちゃんは僕に懐いている感じはあまりなく、たまに帰っても覚えてもらえてません（笑）」

「自分の家の猫に限らず、動物って自分の本能のままに生きているし、表裏もないじゃないですか。その辺も含めてかわいいなと思っています」

——個人的には福住選手もどちらかというと猫っぽいキャラクターという印象があります。何かシンパシーを感じる的なものがあったり……？

「猫っぽいかと言われたら、猫っぽいかもしれませんね。あんまりベタベタされるのは得意じゃないかもしれないです（笑）。そういう色んな部分を含めて、僕は猫が好きなのかなと」

——それでは、飼われている猫ちゃんについて。SNSでは2匹拝見しましたが、“ちくわ”ちゃんと“つくね”ちゃん、でしたよね？

「そうです、両方女の子です」

——ちなみに名前の由来って奥様から聞いていますか？

「上の子（ちくわ）は三毛猫で色がちくわみたいだから、と言っていたと思います。つくねはちくわの流れで決めたはずです（笑）」

ちくわ

Photo by: 福住仁嶺

——確かに、三毛猫ってちくわ感ありますよね。普段の猫ちゃんはどんな感じですか？

「猫の性格って、のんびりで自分勝手というイメージじゃないですか。甘えてきて欲しい時に甘えてくれない、触らせて欲しい時に触らせてくれないということは結構あると思うんですけど、上の子はそうではなくて、本当に人懐っこいです。よく甘えてきてくれますし、寒い時期は一緒に寝たり、腕の中でゴロゴロ言って甘えてくれたりすると癒されますし、離したくなくなりますね」

「つくねちゃんは身体にハンデがあって、身体がうまく動かせないところもあるのですが、本当に美人な顔で、性格ものんびりしていて、どんな人に対しても嫌がらずにそばにいますね」

つくね

Photo by: 福住仁嶺

——僕も猫好きなんですけど、飼ったことは一度もないんですよね。お話を聞いてると、案外ちょっと犬っぽいというか、人懐っこい部分もあるんだなあと。

「性格によると思います。犬は飼ったことがないので分かりませんが、猫はその子その子で性格が違いますし、猫の方が人間並みに性格の差があると思います。あと育って来た環境でも違うと思います。妻曰く、ちくわが人懐っこくなったのも、歳をとってからと言ってましたし」

——なるほど……意外でした。他に飼っていて『かわいい！』と思う瞬間はどんな時ですか？

「レースに行く時、玄関まで見送りに来てくれたりすると、離れたくなくなってしまいますね。帰って来た時もこっちに走って来てくれたりしますし。悪いレースの時はもちろん落ち込んでいて気持ちも下がっていることが多いですが、次はもっと頑張ろうと思えますし、妻だけでなく、猫ちゃんにもパワーをもらっています。本当は色々飼いたいんですよ。何なら動物園にしたいくらいです（笑）」

——そうなんですか！？　他にもお好きな動物がいると。

「犬も好きですし、犬も猫が一緒に仲良くしてるところとか、見たいですね。カワウソとかも飼えたらめっちゃいいなって。ちょっとくさいらしいですが（笑）」

——カワウソ、確かにかわいいですね。

「あと去年妻と話題になったのが、『マイクロブタってかわいいよね』と。ちょっとどのくらい大きくなるかは分からないですけど、賢いし人懐っこいので、すごくかわいいなと思いました。やっぱり動物園とか行くと、みんなかわいいなって思います。最近思うのは、動物園が一番の癒しの場所なんじゃないかということです。去年行った時、『動物園ってこんなにいいんだ』って思いました」

——動物園、最近行ってないなあ……。特にどの辺がオススメですか？

「アザラシとか、ペンギンも可愛いと思います。レッサーパンダとかもめちゃめちゃいいじゃないですか！　あと、見ててかわいいと思うのはハムスターとか。ただ寿命も短いので、お別れが……」

——そうなんですよね……僕もハムスターいいなと思うんですけど、2〜3年しか生きられないって言いますもんね。

「今飼ってる子たちもいつかお別れする時が来ると思いますが、今の子たちがいなくなったら僕はもう飼えないなと思いますね。そういう経験を二度としたくないと思うんじゃないかなと……」

——確かに。そういう意味でも、命を預かっているわけですから、普段も色々と気を遣いますよね。

「一番上の子は免疫力が少し低く、季節の変わり目で風邪を引いたり体調を崩したりということが良くあるので、鼻水やくしゃみ、涙とかをよくチェックしながら過ごしています」

——人間だと、体調が悪い時は言葉でそれを訴えられますし、赤ちゃんも泣いて訴えることができますが、その分猫は分かりづらいですよね。

「いや、でも基本分かりますよ。体調悪い時は、ひとりになろうとするんです。物に隠れて誰にも見られないようなところに行こうとします。そういう時は、夜中であっても救急に連れていくようにしていますし、少しでも早く対処できるようにしています」

——ちょっと真面目な話になりましたが、その他に大変なことは。

「やっぱり引っかかれることはありますね。今目の下にできている傷も猫（が原因）ですし。日向ぼっこしてると、猫はテンション上がっちゃったりするんですよ（笑）。それでたまたま目が合っちゃって、覗き込んで来た時に爪が立ってて……みたいな。でも、かわいいが勝っちゃいますね」

カメラ目線の『ちくわ』と記念撮影

Photo by: 福住仁嶺

——他には食べ物のことも聞いてみたいなと。ちくわちゃん、つくねちゃんの好物とかありますか？

「ちくわちゃんはカツオ節ですね。あげているのは猫用ですが。下の子のつくねちゃんは何でも好きで、食べるのが大好きです。とにかく食い意地がすごくて……（笑）、猫ちゃん用の誕生日ケーキとか、ちくわちゃんは食べないんですが、つくねちゃんはめっちゃ食べます。食べ物の好みも、猫によって違いますね」

「それと猫は耳と鼻が良いので、エサの袋を取り出す音で近付いてきます。妻はエサのことを『まんま』と言うんですが、猫ちゃんに『まんま！』と言うと近付いて来ますね」

——猫もそういう言葉を覚えるんですね。賢い。

「賢いですよ。『まんま！』と言うと集まって来るし、ちくわちゃんはペット用のカツオ節の中でも『花かつお』という商品が好きなのですが、『花かつお！』と言うとそれを理解してますね」

——ではそろそろ締めということで。この企画定番ですが、あなたにとって猫（特に飼われている2匹）とは？

「自分の命と同じくらいの存在です。その子がいなくなったら生きていけない、というくらいの存在です。家族というか、僕の浮気相手というか……（笑）」

——浮気相手（笑）。その例え、いただきました（笑）

「冗談通じるか分かんないけど（笑）」