事故で重傷負ったザナルディ、昏睡状態解かれ専門のリハビリ施設へ転院
ハンドサイクル競技中の事故によって頭部に重傷を負っていたアレッサンドロ・ザナルディが、人工的な昏睡状態を解かれ、専門のリハビリセンターへと転院したことがわかった。
Alessandro Zanardi, #4 BMW M4 DTM
Masahide Kamio
元F1ドライバーでCARTチャンピオンであるアレッサンドロ・ザナルディは、6月19日にハンドバイクのイベント中に事故に遭い、頭部に重傷を負った。以後、彼は1ヵ月以上もの期間集中治療室に置かれ、これまでに3度の手術を受けてきた。
21日(火)、彼の入院しているイタリア・シエナのサンタ・マリア・レ・スコッテ病院は、ザナルディが受けてきた人工的な昏睡状態に置くための鎮静剤の導入を終了したことを明らかにすると共に、ザナルディがリハビリテーションセンターへ移されることを発表した。
病院側の声明には次のように記されており、彼の臨床状態が安定した結果、リハビリテーションセンターへの転院が可能となったと説明している。
「鎮静剤の投与を終了した後、患者の神経学的状況や心肺機能と代謝パラメーターの正常及び一般的な臨床状態の安定性が、患者を専門のリハビリテーション施設へと移すことが可能だと示していた。そのためレックス・ザナルディは本日、別の施設へと移された」
また病院のゼネラルマネージャーであるバルテレ・ジョバンニーニも次のようにザナルディについて語っている。
「当該の選手は1ヵ月以上を当院で過ごした。彼は3度精密な手術を受け、臨床状態と各種数値が安定したことが鎮静剤投与の減少と停止させることを可能にした。その結果、必要とされる神経リハビリテーションの機能を持つ施設への転院が可能となった」
「ザナルディ氏の治療にあたった素晴らしい専門家チームに心から感謝したい」
ザナルディは1991年にF1デビューを果たし3シーズン参戦。1996年からアメリカのCARTシリーズに活躍の場を移すと、1997年と1998年にチャンピオンを獲得した。2001年にCARTでのレース中に大クラッシュを喫し両足切断の重傷を負うも、不屈の精神で2003年にレース復帰。昨年11月には富士スピードウェイで行なわれたスーパーGT×DTM特別交流戦にBMWから参戦し大きな注目を集めた。
また近年ではハンドバイクにも力を入れており、パラリンピックのロンドン大会とリオデジャネイロ大会で金メダルを獲得。新型コロナウイルスの影響で開催が延期されたが、東京パラリンピックへの出場も目指しており、昨年来日した際も金メダル獲得を目指し準備を進めていた。
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