【GP3】ザウバー開発ドライバーのカルデロン「今年は貴重なシーズン」

ザウバーの開発ドライバーであるカルデロンは、今シーズン前半を振り返り、「価値のあるシーズン」だと語った。

 ザウバーで開発ドライバーを務めるタチアナ・カルデロン。今年は開発ドライバーを務める傍ら、GP3にも出場している。シーズン前半を終えて忙しいシーズンだったというが、前向きにとらえているという。その総括をmotorsport.comに語った。

✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎ 

 私のmotorsport.comコラムへようこそ! 

 私は、今年はザウバーの開発ドライバーという役割と、ダムスからGP3に出場するというふたつのことをやりくりしているので、ここまで忙しいシーズンを送っています。ですが、たとえ私のレース結果が望んでいたものでなくても、とても価値のあるシーズンです。

 新しいチームへ移籍するというのは、常に油断のならない状況です。私が過去に在籍していたチームと比べても、ダムスは環境も仕事に対する考え方も違います。チームも私も、お互いがどう仕事をするのかを完全に理解するのに時間がかかりますし、ドライビングスタイルを順応させるにも時間がかかります。

 難しいシーズンのスタートを切りましたが、最終的にはうまくいっていると感じています。シーズン序盤のレースではレースペースなどに苦労し、マシンに乗っていても自信を持つことができませんでした。しかしダムスは、私が満足でき、そして望みどおりのセットアップを決めることができるよう懸命に作業をしてくれました。

 その作業は実を結んでいると思います。特に前戦ハンガリーのレースでは、私がGP3に出場して以来のベストグリッドである予選10番手を獲得することができ、マシンもベストな状態でした。

 予選ではチームメイトのマシュー・バシヴィーレにブロックされてしまったので、それがなければもっと良い結果になっていたかもしれません。私はクールダウンのラップを挟まずに2周続けてアタックをしなければならず、しかもそのラップでは大きくタイムを上げることができていたので、妥協しなければなりませんでした。この件については予選後に話し合いをし、マシューは謝ってくれました。

 レース1では、オープニングラップでコース外に押し出されてしまったので、残念ながら10番手というポジションからポイントを獲得することができませんでした。しかしレース2ではDRSを使って数台のマシンをオーバーテイクし、トップのドライバーたちとレースペースでも争うことはできました。このことは本当に励みになります。シーズン後半に向けて、より自信を持つこともできました。

チームを引っ張るのは素晴らしい経験

 シルバーストンでのレースはチームにとっても厳しかったのですが、レース後にはチームメイトのサンティノ・フェルッチがチームを離れF2に参戦することになり、状況が大きく変わりました。しかしチームは、私がもっと速く走るために必要としていたものを与えてくれました。それが私のドライビングスタイルにも適していたので、正しいセットアップの方向性を探すという点では、ハンガリーはベストな週末だったと思います。

 今はこの新しい状況で自分の進むべき道を探しています。この状況になって、私はセットアップや作業に関して、ここ数年でどれほどのことを学んできたのかということに気づかされました。

 その意味で、チームを率いるというのは私にとっても素晴らしい経験です。また、”私はどこに向かっていけばいいのかわかっているし、それで正しいのだ”という自信を持つことにもなります。私がマシンに対して何を求めているのか、速く走るためには何が必要なのかを分かっているということを示し、ハンガリーでパフォーマンスを発揮するのにとても重要なことでした。

 この後はスパやモンツァでのレースが控えていますが、私はこのふたつのトラックが本当に大好きで、過去にもきちんとパフォーマンスを発揮できています。この勢いを保ちたいと思っていますし、それができれば、私もチームも前進することができ、安定してポイントを獲得できるだろうと考えています。

 レース1でトップ8に入ることができれば、レース2ではリバースグリッドを活かして大きなチャンスをつかめます。それにもしトップ3からレースをスタートすることができれば、そのポジションのままフィニッシュできるかもしれません(誰かが私にぶつかってこない限り、の話ですけどね!)。私のレースペースは良いですし、今年はDRSを使ってもオーバーテイクが難しいんです。

シーズン後半の目標は……

 もちろん、シーズン後半にGP3で良い成績を残すことは、ザウバーの新しいチーム代表であるフレデリック・バスールに私の印象を残すためにも、非常に重要なことです。私は3年前にARTグランプリでテストをした時から、彼のことを知っています。彼はとても経験豊富で、チームが前進するためにも、まさに必要としていた人です。

 その他に私が最近役に立っていると感じたことは、ザウバーでのシミュレーター作業です。先月は4日間作業を担当し、マシンのために様々なものをテストし、改善しました。

 本当に素晴らしいエンジニアたちと一緒に仕事をするのも、私にとってはとても楽しいことです。この経験が、ハンガリーでの予選に現れたのだと思います。

 そしてもしザウバーでの私の役割を広げる機会を得ることができるのなら、コース上で走って経験を積みたいです。

 ダムスから完璧なサポートを受けて私に何ができるのかを示し、ポイント獲得に近づいて、トップ8入りを果たすこと、これが今シーズン後半の私の目標です。

 2年前にF3ヨーロッパ選手権に参戦していた時には、スパではリードできました。そのスパ以上に、私が目標としていることを示し始めるのに適した場所はあるのでしょうか? マシンに戻るのが待ちきれないですし、私のポテンシャルを示し始めたいです。

 それではまた次回。

 タチアナ

【関連ニュース】

ザウバー、タチアナ・カルデロンを開発ドライバーとして起用

ザウバー代表、ルクレールのような若手ドライバー起用に前向き

ザウバー、アップデートによりエンジンを全開で使用可能に

プレマ・レーシング、2018年からGP3シリーズに出場か?

福住仁嶺「予選トップがまだないので、不満が溜まっている」

コメント
コメントを書く
この記事について
シリーズ GP3
ドライバー Tatiana Calderon
チーム ダムス , ザウバー
記事タイプ 特殊機能