【GTワールドカップ】大波乱のマカオは赤旗終了。クラッシュしたバンスールが優勝の裁定
GTワールドカップのレースがマカオで行われたが、クラッシュしたバンスールが赤旗により優勝となるなど、後味の悪い結果となった。










マカオで行われたGTワールドカップのスタートは、予選レースをトップで終えた8号車のローレンス・バンスール(Audi Sport Team WRT)がトップで1コーナーを通過。911号車のアール・バンバー(Porsche 911 GT3R)が続いた。
ところが後続の17号車、リッキー・カポ(BMW Z4 GT3)がセクター3のフィッシャーマンズ・ベンドのウォールに突き刺さってしまい、2周目からセーフティカーが出動した。また、このクラッシュでテックプロバリアがダメージを受けてしまい、この修復のために4周目に赤旗が掲示。レースは中断となった。
約50分ほどの中断の後、周回数ではなく、残り時間15分30秒という形式でレースが再開された。
良いリスタートを決めたバンバーが、1コーナーの立ち上がりでバスールを捕らえ、2コーナーのマンダリン・オリエンタル・ベントまでにトップに浮上した。しかし、そのマンダリンでバランスを崩したバスールのアウディは激しくウォールにヒット。マシンは空中に舞い上がった。
ひっくり返ったアウディは、ルーフを路面に擦りながらコース中央で停止。当然このクラッシュで赤旗が掲示され、そのままレースは再開することなく残り時間が経過し、レースは終了となった。バンスールは無事にマシンから自力で這い出ている。
その後、レースのリザルトをめぐって紛糾。無事にピットまでマシンをトップで持ち帰ってきたのはバンバーだったが、赤旗によるレース終了の場合、赤旗掲示前の順位をリザルトとするのが一般的であり、クラッシュしたバンスールが優勝との裁定が下った。
さらに、バンバーはスタートで1号車のマウロ・エンゲル(Mercedes-AMG GT3)をウォールに押しやったとして5秒のタイムペナルティを受けており、4位までポジションを落とした。
このため、バンバーのチームメイトのケビン・エストレが2位、エンゲルが3位となった。
9番手スタートだった吉本大樹(HubAuto Racing)は、11位でこのレースを終えている。
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