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motorsport.com編集長日記:「飛び抜けて優しい、赤ら顔のボス」

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motorsport.com編集長日記:「飛び抜けて優しい、赤ら顔のボス」
執筆:
2019/10/18 9:55

motorsport.com日本版の編集長が、日々経験する様々な事柄の中から、琴線に触れるようなものをピックアップ。

2019年10月18日(金曜日)
『飛び抜けて優しい、赤ら顔のボス』

 スコットランド出身の人達は基本的にとても優しい人達だと思っている。厳しい自然に抱かれて生きてきたせいか、他人が受ける厳しさを自分で引き受けてしまうということなのだろうか? ジム・クラークの両親や姉妹、コリン・マックレー、その他大勢のスコットランド出身者の誰もが私にはとても優しく接してくれた。

 希代のラリースト、チーム監督、ビジネスマンであったアンドリュー・コーワンもそのひとり・・・というよりも飛び抜けて優しい人物だった。

 私とコーワンの関係は、私が東京映像社の創立者・故大滝勝さんのお手伝いをしていたことから始まった。東京映像社は1970年代からエベレストを始めとする山岳映像や、ヨット航海などの海洋映像、そしてWRCやパリ〜ダカール・ラリーといったモータースポーツの撮影を行う、我が国屈指の映像会社だった。その中で、1980年代に入って同社が三菱自動車のラリー活動の広報・宣伝を担っていた時代に、私は大滝さんにコーワンを紹介された。コーワンは三菱自動車のWRCチームであるラリアートを率いる、赤ら顔のボスだった。

 自らラリーストとしても活躍し、ロンドン〜シドニー・マラソン、サザンクロス・ラリー等で優勝、サファリ・ラリー、パリ〜ダカール・ラリーなどで上位入賞を誇るコーワンだが、三菱自動車のWRC活動を担ってからのチーム監督としての活動の方が有名かもしれない。ラリアートは1986年から99年まで活動し、コーワンはその代表としてWRC参戦の指揮を執った。その間、トミ・マキネンをドライバーに登用し、4年連続王者につけている。98年には三菱自動車はマニュファクチャラー・タイトルも獲得している。

 私は多くのラリーの現場でコーワンに接し、プライベートでも彼やリンダ夫人とも楽しい時間を共有した。大滝さんと一緒の時には特にリラックスして、「えっ、そんなことまで言っていいの?」っていうようなエピソードや裏話を聞かせてくれた。

 母国イギリス(スコットランド?)のモータースポーツ界では重鎮でありながら、常に気さくに振る舞った。毎年、イギリスGPで会うのを楽しみにしていたが、今年のレースに出掛けなかった私は、彼の晩年にお会いすることは叶わなかった。あるいはその時にはもう入院していたのかもしれない。

 10月15日に82歳で亡くなった。でも、あの赤ら顔の笑顔は脳裏から離れることはない。

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この記事について

シリーズ WRC , 編集長日記
執筆者 赤井邦彦