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motorsport.com編集長日記:「オーストラリアン・ラプソディ」

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motorsport.com編集長日記:「オーストラリアン・ラプソディ」
執筆:
2019/03/19 8:45

motorsport.com日本版の編集長が、日々経験する様々な事柄の中から、琴線に触れるようなものをピックアップ。

2019年3月19日・火曜日

「オーストラリアン・ラプソディ」

 F1チームのレッドブルがホンダ・エンジンを搭載して初戦メルボルンでいきなり3位に入った。1年間それを使用してきたトロロッソには不可能だったことを簡単に(じゃないだろうが)成し遂げてしまう。トップチームの力というのはこういうのをいうんだろうなあ、と考えながらニュースを見た。3位といえば表彰台の一角で、この表彰台を狙っている人達は20人もいる。登ろうと思ってもなかなか登れる場所ではない。でも、まだ上に2つ登るべき場所があるというのはなかなかスリリングだ。

 ホンダが第4期としてF1に戻って来たのは2015年。マクラーレンにエンジンを供給した。マクラーレンといえば1980〜90年代序盤にホンダ・エンジンを使用してF1を席巻した。アイルトン・セナとアラン・プロストの2人で勝って勝って勝ちまくり、表彰台の上位2席は2人の指定席のようになっていたのを思い出す。その甘い記憶が忘れられなくて、2000年代には自前のクルマとエンジンで再度F1に挑み、今度は木っ端微塵にされてしまった。9年間戦って僅か1勝。我々には第3期F1参戦はなかった、と言い放ったホンダ関係者がいたのを知っている。まあ、恥ずかしかったのだと思う。当時の伊東社長は、もうF1は金輪際やらないと宣言した。それでも懲りずにF1に出て来るのがホンダだ。2015年から復帰、今年で5年目になる。まだ勝利はないが、今年になってその可能性が見えてきたように思える。

 F1グランプリで勝つには多くの要素が必要だが、一番大事なのは優秀なドライバーだと思う。もちろん、速いクルマがなければお話にならないが、どんなに速いクルマがあっても平均的ドライバーではさらさらお話にならない。平均的ドライバーというのは、素人があの人上手いなあ、という程度のドライバーである。F1で勝てるドライバーは、その遙か上にいる。かつてホンダがアイルトン・セナを必要とし、アラン・プロストを必要とし、ナイジェル・マンセルを必要とし、ネルソン・ピケを必要としたのは、そういう理由があるからだ。マクラーレン時代にはフェルナンド・アロンソがいたが、その時の彼はすでにF1ドライバーとしてはピークを過ぎていたと思う。F1ドライバーとしてのピークとは、成熟しているという意味ではなく、より攻撃的であるという意味だ。アロンソはF1ドライバーとしては熟しすぎていた。彼のF1からの引退は自らを知る彼ならではの決断だったはずだ。

 そして、今年ホンダはレッドブルと手を組むことによって、いまF1界で最も攻撃的なドライバーを獲得することが出来た。マックス・フェルスタッペンがその人で、その攻撃性において彼はまさにF1ドライバーとしてのピークを迎えようとしている。それはつまり、フェルスタッペンにとってもホンダにとっても待ちに待ったときがやって来つつあるということだ。メルボルンでのいきなりの3位はその第一歩といえるだろう。

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この記事について

シリーズ F1 , 編集長日記
執筆者 赤井邦彦