デイトナ24時間参戦のアロンソ「ル・マンへの準備は大きく進んだ」
デイトナ24時間レースに初参戦したアロンソは、自身が目指すル・マン24時間への準備が”進んだ”と、今回のレースの意義を語る。










デイトナ24時間でスポーツカーレースを初体験したフェルナンド・アロンソは、将来挑戦する可能性があるル・マン24時間への準備が「はるかに進んだ」と感じているようだ。
アロンソはユナイテッド・オートスポーツ23号車のクルーとして、今年のデイトナ24時間に参戦した。これはアロンソにとって初のスポーツカーレースであり、初の耐久レースであったが、マシントラブルに見舞われ、思うような結果を残すことができなかった。
アロンソのチームは総合38位でフィニッシュ。優勝した5号車キャデラックDPiの90周遅れだった。
結果こそ悪かったもの、アロンソ曰く、デイトナに参戦したことで、今年のル・マンを目指す可能性は、60%に引き上げられたという。デイトナのレース前にアロンソは、今年のル・マンに挑戦する可能性を「半々だ」と語っていた。
デイトナで経験したことが、ル・マンに挑戦する上で自信を保つために必要なことを与えてくれたと感じるかどうかと尋ねられたアロンソは、「準備としては、間違いなくイエスだ」と答えた。
「ドライバー交代、コミュニケーション、スティント中の準備、どれくらい休む必要があるのか、ガレージにどのくらいいる必要があるのか、どのくらいレースに集中する必要があるのか、どうやってマシンに乗り込む準備をする必要があるのか……そういうことを学ぶことができた」
そうアロンソは語る。
「インディアナポリスに行った時にも言ったように、その時は僕にとって初めてのオーバルコースでのレースだったし、今回起きたように多くのことを初めて経験した」
「もしル・マンに出るとすれば、少なくとも2回目の24時間レースということになる。だから僕の準備はより整っているだろう」
そしてアロンソは、次のように付け加えた。
「次に僕がプロトタイプマシンに乗ってドアを閉めた時、フィーリングはすでに分かっているし、トラフィックも、夜どうやってドライブすればいいか、セーフティカーの時どうすればいいかということを知っていることになるんだ」
「24時間前には知らなかったことを、今ではたくさん知っている。それが、このイベントに出る目標のひとつだった」
またアロンソは、来年再びデイトナ24時間に挑戦する可能性があることも示唆した。
今後の見通しについて尋ねると、アロンソは「そう思うね」と語った。
「モータースポーツのカレンダーに、比較的空きが多い1月のレースだからね。僕らドライバーにとっては、このレースのためにここにやってくるのは、非常に都合の良いことなんだ」
「象徴的なレースであり、権威あるレースでもある。そして、1年のうちで最もリラックスし、自分のシーズンに向けて準備する時期なんだ。どんなカテゴリーを戦っていたとしてもね」
「自転車に乗ったり、ジムでトレーニングするよりも、ドライブする方がはるかに良い準備になるんだ」
Additional reporting by Gary Watkins
この記事について
シリーズ | IMSA |
イベント | デイトナ24時間 |
ロケーション | デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ |
ドライバー | フェルナンド アロンソ |
チーム | United Autosports |
執筆者 | Jamie Klein |