アキュラ、2023年導入のLMDh車両『ARX-06』はオレカをパートナーに開発進める
アキュラが2023年に導入する新型LMDhプロトタイプは、フランスのコンストラクターであるオレカと共同で開発が進められているようだ。

ホンダの北米ブランドであるアキュラは、2023年から導入されるLMDh規定の新型プロトタイプマシンの開発を、フランスのコンストラクターであるオレカと組んで進めていると明らかにした。
LMDh規定が導入される2023年以降も、IMSAに参戦継続するとすでに発表しているアキュラがオレカと共同でプロジェクトを進めていくのは、既定路線だったとも言える。
IMSAウェザーデック・スポーツカー選手権を戦っているアキュラの現行マシン、ARX-05はDPi規定に基づいて、オレカと共同開発されたマシンであり、オレカのLMP2マシンをベースにしているのだ。
ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)の社長兼テクニカル・ディレクターであるデビッド・サルターは、次のように述べている。
「オレカとの提携を、電動化された新しいLMDhの時代にも継続することを発表できることを嬉しく思う」
「2019年と2020年のIMSA DPiマニュファクチャラーズチャンピオン、そして今シーズンのIMSAミシュラン耐久カップでの優勝など、現在のアキュラARX-05のプログラムでオレカとのパートナーシップは大成功を収めている」
「LMDhの技術的な課題は大きく、すべてのメーカーやチームの競争は激しくなると予想している。しかし、それがアキュラとHPDがモータースポーツに関わる理由なのだ」
ARX-06と呼ばれるマシンの技術的な詳細は発表されていないが、オレカの次世代LMP2車両をベースに『アキュラ専用のボディワーク、エアロダイナミクス、内燃機関』を搭載していることだけは明らかになっている。ARX-06は、早ければ来年3月か4月には走り出すことができるという。
アキュラは、ウェイン・テイラー・レーシング(WTR)とメイヤー・シャンク・レーシングの両チームが、新型LMDh車両で2023年のIMSAに参戦することを、最新の声明で正式に発表した。
WTRのウェイン・テイラー代表は、ホモロゲーションを前にした車両の集中的な開発プログラムの一環として、来シーズン後半にテストチームを稼働させることを目指していることを明らかにした。
テイラーはmotorsport.comの取材に対し、「仕事量が多くなるので、レースチームと並行してテストチームを立ち上げようとしている」と語った。
「来年はたくさんのテストを行なうことになるので、専用のテストチームが必要なのだ」
WTRは、リッキー・テイラーとフェリペ・アルバカーキが、ARX-05に乗って2022年のIMSAを戦うことを認めた。一方で、アレクサンダー・ロッシは開幕戦デイトナ24時間レースではサードドライバーを務めるものの、その他の耐久ラウンドには参戦しない。3月のセブリング12時間レースが、インディカーのテキサス戦と日程が衝突していることが、その一因だろう。WTRは2022年に向けてサードドライバーを検討中だと述べた。
メイヤー・シャンク・レーシングは、トム・ブロンクビストとオリバー・ジャービスを起用。同チームからインディカーに参戦するエリオ・カストロネべスを耐久ラウンドのドライバーとして発表しているが、セブリング戦に参戦できるかは不明だ。
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