

フェルナンド・アロンソは、デイトナ24時間の観戦に訪れたファンがドライバーなどと交流する姿は、F1では見られないだろうと話した。
日本時間の1月27日(日)早朝にスタートするデイトナ24時間レースに参戦するフェルナンド・アロンソは、ファンとの距離の近さはF1、あるいはヨーロッパのレースではあり得ないことだと語った。
IMSAウェザーテックスポーツカー選手権の開幕戦として開催されている、伝統のデイトナ24時間レース。アロンソは昨年、ユナイテッド・オートスポーツの一員としてリジェのLMP2マシンを駆って参戦し、様々なトラブルに遭いながらも38位で完走した。当時アロンソは、アメリカの熱狂的なファンや彼らの熱意と触れ合うのが楽しかったとコメントしていた。
アロンソは、今年もデイトナに参戦。世界耐久選手権(WEC)でのチームメイトである小林可夢偉とともに、ウェイン・テイラー・レーシングのクルーに加わり、キャデラックDPi-V.Rで総合優勝を目指す。
今年1月の初旬に事前テストが行われた際、アロンソはアメリカのファンの熱さに再び触れたようだ。
「昨年は多くの素晴らしい瞬間があった。今年もすでに、数人の子どもとマシンの中で跳ね回ったんだ!」と、アロンソは話した。
「全てにおいて、ヨーロッパでのレースよりもオープンなんだ。彼らはチームやドライバー、マシンととても近いところにいる。彼らが望めば、マシンに触ることさえできる」
「これはF1やヨーロッパのレースでは考えられないことだ。この雰囲気とこのレースは、素晴らしいと思う。もっと多くのファンがここに来て、どれだけピットレーンに近づけるかを、僕は知っているんだ」
「マシンに乗り込んでいる時でさえサインを求められるし、ヘルメットをかぶって、マシンがピットレーンに入ってくるのを待っている時に写真を撮って欲しいと言われることもある。今は大事なタイミングだからとか、マシンに乗り込む準備をしているところだからと、彼らに伝える必要がある時もある」
「でも同時に、それを受け入れて楽しむことができれば、とても素晴らしいイベントなんだ。マシンを見たファンの情熱を目の当たりにするのは、とても感動する」
前述のように、アロンソは小林やウェイン・テイラー・レーシングのレギュラー、ジョーダン・テイラーとレンジャー・ヴァン・デル・ザンデと組み、キャデラックDPi-V.Rをシェアすることになる。
ウェイン・テイラー・レーシングは、2017年にデイトナ24時間レースを制し、IMSAのチャンピオンに輝いている。2018年のデイトナを制したマスタング・サンプリング・レーシングもキャデラック・DPi-V.Rを使用していただけに、デイトナ総合優勝に向けて、アロンソの期待は高い。
「昨年と比べると、今年ははるかに良い立場にいると確信している」とアロンソは語った。
「昨年は、アメリカでのスポーツカー初レースだったし、僕にとってクローズドコックピットのマシンは初体験だった。でも今年は、WECを戦っている経験も使って、もう少し楽しむ準備ができている」
「今年の目標は、言うまでもなくトラック上での競争力を高め、ハッピーになることだ。コニカミノルタ・キャデラックとウェイン・テイラー・レーシングでなら、それができると確信している」
一方、アロンソのチームメイトとなるジョーダン・テイラーは次のように述べた。
「今の段階では、僕たちは楽観的だ。マシンについて言えば、事前テストでいくらか変更を施して、かなりの進歩を遂げた。また、ドライビングやシートの面でも、アロンソと小林が快適に感じられるようにできている」
「彼らは膨大な経験を持っているし、F1やWEC、日本で学んだ情報をもたらしている。うまくいけば、レース週末を通じて先手を打つことができるだろう」
この記事について
シリーズ | IMSA |
イベント | デイトナ24時間レース |
ドライバー | フェルナンド アロンソ 発売中 |
チーム | ウェイン・テイラー・レーシング |
執筆者 | David Malsher |