IMSA Petit Le Mans Road Atlanta

3年越しの結実。F1王者ジェンソン・バトン、“アキュラ/ホンダ陣営”からデイトナ24時間参戦へ! エリクソンらと共にLMDh駆る

ウェイン・テイラー・レーシングは、来年1月に予定されているロレックス・デイトナ24時間を戦うドライバーラインナップに、ジェンソン・バトンとマーカス・エリクソンが加わることを発表した。

#10 Wayne Taylor Racing Acura ARX-06: Ricky Taylor, Filipe Albuquerque, Louis Deletraz, Brendon Hartley

 ウェイン・テイラー・レーシング(WTR)・アンドレッティは、来年1月に予定されているロレックス・デイトナ24時間のドライバーラインナップを更新。2009年のF1王者であるジェンソン・バトンが、ジョーダン・テイラーやルイ・デレトラ、コルトン・ハータと共に40号車アキュラARX-06をドライブすることとなった。

 そして僚機10号車アキュラARX-06のリッキー・テイラー、フェリペ・アルバカーキ、ブレンドン・ハートレーのラインナップに、2022年のインディ500王者であり、元F1ドライバーであるマーカス・エリクソンが加わることとなった。

 アンドレッティ・グローバルのマイケル・アンドレッティ会長兼CEOは、バトンとエリクソンの加入について次のように語った。

「WTRアンドレッティがデイトナに投入するアキュラARX-06両方のドライバーラインナップに満足している」

「WTRアンドレッティはトップレベルで走ってきた強力な歴史を持っており、2台のマシンでチャンピオンシップを争うため、全てのピースを組み立てるため懸命にプッシュしている。既に実績のある耐久ドライバーに、マーカスとジェンソンが加わることで、エキサイティングかつ競争力のある24時間になるだろう」

 バトンは10月のプチ・ル・マンで、JDCミラー・モータースポーツのポルシェ963を駆り、IMSA GTPクラスデビューを果たしている。

 また耐久レースの経験という点で、バトンは2018年にSMPレーシングから世界耐久選手権のLMP1クラスに参戦。今年はガレージ56枠からNASCARカップカーでル・マン24時間レースを走った。

「ロレックス・デイトナ24時間に、WTRアンドレッティから参戦することを発表できてとても嬉しい。40号車アキュラARX-06で、ル・マンで一度チームメイトを組んだナイスガイのジョーダン・テイラー、とても速いルイ・デレトラ、僕が大きな関心を持ってインディカーでのキャリアを見てきたコルトン・ハータと共に走れることも嬉しい」

 バトンはそう語った。

「先月のプチ・ル・マンでIMSAを初体験して、とても気に入ったよ。耐久レース、特にデイトナで多くのことを成し遂げてきたこのような名門チームとデイトナでレースができるなんて、これ以上嬉しいことはない」

#24 Hendrick Motorsports Chevrolet Camaro ZL1 of Jenson Button

Photo by: Nikolaz Godet

#24 Hendrick Motorsports Chevrolet Camaro ZL1 of Jenson Button

 F1からインディカーに戦いの場を移したエリクソンは、チップ・ガナッシ・レーシングに4年間所属した後、アンドレッティへ移籍。デイトナ24時間は今回で2回目の参戦となり、2022年にはDPiクラスで6位入賞を果たした。

「デイトナ24時間にWTRアンドレッティで参加できることをとても嬉しく、誇りに思う」とエリクソンは言う。

「2022年にこの伝説的なレースを体験した後、僕はグリッドへ戻ることを熱望していた。このスポーツで最高かつ最も成功を収めたチームのひとつと共にレースができるなんて、素晴らしい気分だ!」

「僕はもう指折り数えていて、チームや新しいチームメイトと一緒に仕事ができるのを楽しみにしている。アキュラ、HPD、HRCとは共にレースをして、インディカーのキャリアを築いてきたから、彼らと一緒にレースをすることは僕にとって特別なことだ。2024年を楽しみにしているよ!」

 第62回ロレックス・デイトナ24時間は、事前テスト「ロア・ビフォア・ザ・24」を1月19日から21日にかけて行なった後、1月25日から28日にかけて本戦を迎える。

 WTRアンドレッティのチーム代表であるウェイン・テイラーは、次のように語った。

「マーカスは彼のレースに対する姿勢からして、我々のチームには最適なドライバーだ」

「彼はインディカーでトップ10入りを30回ほどしていて、インディ500でも優勝している。彼は既にチームとミーティングを行なっていて、大きな関心を示しているし、とても献身的で集中している。彼がいて嬉しいし、もちろん彼はアンドレッティ・グローバルの(レース)プログラムに入っており、獲得できて幸運だった」

「ジェンソンとは数年前から話をしてきた。なかなか実現しなかったが、今回は実現できた。彼はプチ・ル・マンでJDCのドライバーを務め、ガレージ56でジョーダンと関係を築いた。ジェンソンが空いていた最後のドライバー枠を獲得することで、ラインナップが完成する」

「彼は本当に速い。彼はF1世界王者なんだ。とても意欲的だし、私のチームも意欲的だ。HPDとアキュラ、そして我々のスポンサーみんなも、彼がいることで意欲的になっている」

「彼と仕事ができることを楽しみにしている。彼は明らかに異なるバックグラウンドを持つが、以前にもF1ドライバーがいたことがあったし、みんな本当によくやっていた」

「我々としても彼としても、ジェンソンの能力には疑問の余地はない。3年越しでようやくジェンソンと契約できたことに本当に興奮している」

 

 そしてHPDのデビッド・ソルターズ代表兼テクニカルディレクターは、次のように語った。

「(このラインナップを)信じられるかい? 1月のロレックス・デイトナ24時間に参戦する2台のアキュラARX-06のために、素晴らしいラインナップを用意してくれたWTRアンドレッティに改めて賛辞を贈りたい」

「ホンダ製エンジンと共にインディ500を制したマーカス・エリクソンと、ホンダと長くタッグを組んできたドライバーでもあるF1世界王者のジェンソン・バトンが入ったことで、既に素晴らしいラインナップにさらに才能あふれるドライバーが加わることになった。アキュラ、HPD、WTRアンドレッティ、そしてもちろんファン全員にとって素晴らしいことだ!」

 

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