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ランボルギーニ、WECハイパーカー復帰に前向き姿勢。新パートナーチーム模索の可能性も……ただし未来はマシン戦闘力次第?

WECハイパーカークラスへの参戦を休止しているランボルギーニだが、その未来はまだ開かれている……。

#63 Automobili Lamborghini Squadra Corse Lamborghini SC63: Mirko Bortolotti, Romain Grosjean, Daniil Kvyat, Edoardo Mortara

 ランボルギーニは、IMSAスポーツカー選手権GTPクラスへの参戦だけでなく、パフォーマンス次第では世界耐久選手権(WEC)ハイパーカークラス再参戦の可能性もゼロではないという。

 ランボルギーニはLMDh規則に基づき開発されたSC63を2024年のIMSAとWECにそれぞれ1台ずつ投入してきたが、アイアンリンクスとのパートナーシップ解消により、WECハイパーカークラス/LMGT3クラス共に活動を休止。2025年はIMSAの耐久ラウンド5戦のみを戦うこととなった。

 しかし2026年以降に向けて、ランボルギーニはファクトリーサポートのカスタマーチームを介してIMSAとWECの両方に参戦するという構想を描いている。

「我々の野望は、将来的にレーシングチームになるというモノではない」

 ランボルギーニの最高技術責任者(CTO)を務めるルーヴェン・モアはそう語った。

「我々が次のステップに進みプログラムを拡大するのは、マシンが改良され、パフォーマンスが我々のGT3レベル(の競争力)に達し、カスタマーの手に渡すことができる場合に限るというのは明らかだ」

「今後のプログラムについては、パフォーマンスの開発状況によって判断することになるだろう」

#63 Automobili Lamborghini Squadra Corse Lamborghini SC63: Mirko Bortolotti, Romain Grosjean, Daniil Kvyat, Edoardo Mortara, #25 BMW M Team RLL BMW M Hybrid V8: Marco Wittmann, Sheldon Van Der Linde, Robin Frijns, Rene Rast

#63 Automobili Lamborghini Squadra Corse Lamborghini SC63: Mirko Bortolotti, Romain Grosjean, Daniil Kvyat, Edoardo Mortara, #25 BMW M Team RLL BMW M Hybrid V8: Marco Wittmann, Sheldon Van Der Linde, Robin Frijns, Rene Rast

Photo by: Andreas Beil

 またモアは、ランボルギーニの社内モータースポーツ部門であるスクアドラ・コルセが、2025年中にSC63の競争力を引き上げることができると強く信じている。しかし2026年シーズンの参戦計画を語るには時期尚早だと主張した。

「まずはLMDhの改良を検討し、競争力があり、興味を持つチームや再参戦を希望するチームがあれば、また考えてみるよ」とモアは言う。

 ただランボルギーニはWEC再参戦を強く示唆しており、同社のステファン・ヴィンケルマンCEOは、シリーズの中心的なラウンドであるル・マン24時間レースが「広い視野を与える」モノであり、「できるだけ早く復帰したい」と語った。

「我々の将来の興味は少し違っており、異なる道を歩むことにした」

#63 Automobili Lamborghini Squadra Corse Lamborghini SC63: Mirko Bortolotti, Romain Grosjean, Daniil Kvyat, Edoardo Mortara

#63 Automobili Lamborghini Squadra Corse Lamborghini SC63: Mirko Bortolotti, Romain Grosjean, Daniil Kvyat, Edoardo Mortara

Photo by: IMSA

 ヴィンケルマンCEOが言う分岐点には、WECハイパーカークラスにはメーカーが2台体制で参戦しなければならないというレギュレーション変更の結果、シリーズから身を引くことを決めたことも含まれている。

 アイアンリンクスのアンドレア・ピッチーニ代表は、2024年11月に開催されたWEC最終戦バーレーンの時点で「2台のマシンを走らせる用意がある」と語っていた。

 モアは、スクアドラ・コルセがレースプログラムを引き継ぐことになったのは、「マシンのさらなる開発を完全にコントロールしたい」という願望からだと説明し、次のように続けた。

「昨年はポテンシャルを感じていたし、もっとコントロールできるようになれば、パフォーマンスをもっと向上させることができると考えていた」

 ランボルギーニは2025年、デイトナ24時間レースから始まったIMSA耐久カップに5戦出場するが、アウトモビリ・ランボルギーニ・スクアドラ・コルセとしてSC63を走らせるチームの屋台骨には、ライリー・モータースポーツがいる。

 アイアンリンクスは11月のデイトナでのIMSA公式テストまでランボルギーニに関わっており、ライリーとの契約も土壇場で決まったモノだ。ライリーは1月上旬にSC63を手にしたが、これはアイアンリンクスが2024年に走らせた車両ではなく開発用シャシーだったと理解されている。

 スクアドラ・コルセの新代表であるマウリツィオ・レスキウッタは、2025年シーズン中に少なくとも1回のエボジョーカーを投入する計画があると説明。その開発領域は「車両ダイナミクス、サスペンション、空力」にフォーカスしたモノになるという。

 なお、デイトナ24時間では、ミルコ・ボルトロッティ、ロマン・グロージャン、ダニール・クビアト、エドアルド・モルタラという体制でSC63を1台投入したものの、冷却システムに関連するパワートレインのトラブルで、スタートから58分後にリタイア。レースを走ることができたのはボルトロッティだけだった。

 

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