マツダ、2021年シーズン限りでIMSAからの撤退を発表。プロトタイプカーのレース活動も終了へ
マツダ・モータースポーツは、今シーズンがIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のDPiクラスに参戦する最後のシーズンになると発表した。
写真:: Art Fleischmann
マツダ・モータースポーツは、2021年シーズン限りでIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権DPiクラスへの参戦を終了。プロトタイプカーのレース活動自体も終了すると発表した。
マツダは、DPi(デイトナプロトタイプ・インターナショナル)規定のレギュレーションが導入された2017年から、RT24-PでIMSAに参戦してきた。
IMSAはDPi規定に代わり、2023年からWEC(FIA世界耐久選手権)との共通規則であるLMDh規定を導入する。当初は2022年から同規定が導入される予定だったが、コロナ禍の影響で1年延期された。
現在IMSAに参戦しているアキュラは、すでに2023年までの参戦継続を発表。LMDh規定のマシンを開発することになる。また、アウディやポルシェもLMDh規定のマシンを開発することをすでに発表している。
しかしマツダは、新時代に突入する前にIMSAから撤退することを決めたようだ。
「マツダは、IMSAのDPiシリーズに5年間参加してきたが、2021年シーズン終了後の10月のモチュール プチ・ル・マンをもって、そのプログラムを終了することを決定した」
そうマツダは声明を発表した。
「現行のDPiシリーズと将来のLMDhシリーズを社内で検討した結果、マツダのプロトタイプレースへの参戦を終了することを決定した」
「マツダは2022年から、MX-5カップと草の根レベルのレースにモータースポーツの取り組みを集中させていく。ワンメイクシリーズであるMX-5カップは、マツダのレース活動の礎となっている。このシリーズと、草の根レベルのレースを支援することで、マツダが誇るモータースポーツの伝統を継承していく」
マツダはスピードソースやヨースト・レーシングと組んでRT24-Pを走らせていたが、2020年3月にヨーストと袂を分かつと、以降はマルチマチック・モータースポーツがプログラムを引き継いだ。
RT24-Pは2019年のワトキンスグレンで初の総合優勝を果たすと、シリーズ戦3連勝を飾った。昨シーズンは、7月に行なわれたデイトナや、最終戦のセブリングでも勝利している。
2021年シーズンは2台から1台へと体制を縮小。開幕戦のデイトナ24時間レースでは3位となっている。
「マツダはレースで長い歴史を持っており、2020年シーズンもDPiで勝利や表彰台を獲得しました」
マツダ・ノースアメリカン・オペレーションズCEOの毛籠勝弘は、そうコメントした。
「これは、私たちの『挑戦をやめない』スピリットへのトリビュートです。セブリング12時間レースでの勝利、2020年と2021年のデイトナ24時間レースでの表彰台、2019年と2020年のデイトナでのコースレコード記録を誇りに思っています」
「これはマツダモータースポーツの歴史の中で重要な成果です。ドライバー、チーム、パートナー、そしてファンの皆様の長年のサポートに感謝するとともに、2021年の力強いシーズンを楽しみにしています」
また、モータースポーツ・ディレクターであるネルソン・コスグローブが2月末でマツダを退社することになっており、今回の声明ではそのコスグローブへの感謝も綴られている。
「マツダはネルソン氏のモータースポーツへの貢献に感謝するとともに、今後の活躍を祈念している」
「3月からは、ガレージ・チーム・マツダのシニア・バイスプレジデントであるモー・マーレイがDPiプログラムを統括することになる」
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