
デイトナ24時間レースは、フェルナンド・アロンソが素晴らしい走りを見せた10号車がトップ。レース残り7時間のところで、赤旗中断となっている。
第57回デイトナ24時間レースは、残り時間10時間のところから雨が降り始め、7時間を残して赤旗中断となっている。
レース前半はマツダ チーム・ヨーストとアキュラ勢が激戦を繰り広げた今回のデイトナ。マツダ勢が相次いで脱落した後は、キャデラック勢が次第に速さを増していった。
レース折り返しを前に出動した7回目のセーフティカー明けから、ウェイン・テイラー・レーシングの10号車コニカミノルタ・キャデラックDPi-V.R、アキュラ・チーム・ペンスキー勢、ウェーレン・エンジニアリングの31号車キャデラックは引き続き僅差のバトルを展開した。
レース開始から13時間30分が経過したところで、マツダ チーム・ヨーストの55号車マツダRT24-Pが足回りにダメージを抱えたようで単独スピン。これが原因でセーフティカーが出動した。
リスタート後はピット作業で2番手までポジションアップした31号車のフェリペ・ナッセが一気にペースアップ。10号車のジョーダン・テイラーを交わして総合トップに躍り出た。
残り時間が10時間に迫ろうかという頃、予報通り雨が落ち始める。約15分後には土砂降りとなった雨に、たまらずすべてのマシンがウエットタイヤに交換した。
ここで、いち早くスリックタイヤからウエットタイヤにスイッチしていた31号車が後続に1分30秒以上のギャップを築く。一方、10号車に乗り込んだフェルナンド・アロンソが、レインコンディションで驚くべき速さを披露。アキュラ勢を続けざまに攻略すると、デブリ処理のためにセーフティカーが出動した。
これでトップの31号車との差がなくなると、アロンソはリスタート後にたやすくトップに浮上。1周につき3秒近く速いペースで後続をぐんぐん引き離し、その差を1分近くまで広げた。
しかしGTLMクラスのコルベット4号車が雨に足を掬われ、タイヤバリアに高速クラッシュ。レース続行には危険なコンディションだと判断されたのか、出動したセーフティカーの走行はそのまま1時間20分ほど続いた。
結局、空も白んできた残り時間7時間10分余りというタイミングで赤旗掲示。レースが中断されている。トップは10号車、アキュラの6号車、7号車が続き、31号車までがリードラップとなっている。
LMP2クラスはドラゴンスピードがワンツー体制をキープしているが、18号車オレカはコースオフなどがあり、81号車オレカがトップとなった。
GTLMクラスの首位はリシ・コンペティツィオーネの62号車フェラーリ488 GT3。GTDクラスではメルセデスAMG・チーム・ライリー・モータースポーツの33号車メルセデスAMG GT3がトップだ。
この記事について
シリーズ | IMSA |
イベント | デイトナ24時間レース |
ドライバー | フェルナンド アロンソ 発売中 |
チーム | ウェイン・テイラー・レーシング |
執筆者 | 松本 和己 |