ポルシェ、2020年限りでIMSA撤退。タンディ「キャリア最悪の出来事」
ポルシェは、2020年限りでIMSAでのファクトリー参戦を終了すると発表。ニック・タンディは、キャリア最悪のニュースだったと語った。
ポルシェは、2014年から続いていたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTLMクラスでの活動について、2020年限りでファクトリー参戦を終了すると発表した。
撤退の主な理由として、新型コロナウイルスの危機が影響していると、ポルシェ・モータースポーツ副社長のフリッツ・エンツィンガーは語った。
「IMSAシリーズにファクトリーとして関与することをやめるという決定は、我々にとって簡単なものでなかった」
「コロナウイルスのパンデミックに関連する現在の企業状況を考慮して、ポルシェ・モータースポーツが景気後退への対処に貢献するのは論理的だ」
「撤退について、全ての関係者と率直に話し合った。今のところ、ジム・フランス(IMSA会長)やライバルたちからは理解を得られており、感謝したい。耐久レースは、ポルシェにとってふさわしい場所だ。一時的な”さよなら”になるように努力する」
ニック・タンディは、チームのメンバーとして当初からIMSAのプログラムに関わり、2015年には4勝を記録するなど数多くの成功を収めた。また同年には、ポルシェのLMP1マシン、919ハイブリッド3台目のドライバーとしてル・マン24時間レースに参戦。二コ・ヒュルケンベルグやアール・バンバーと共に総合優勝を果たした。
2016年は”ディーゼル・ゲート”の影響でポルシェが2台体制に縮小したため、タンディはル・マン24時間レースに出ることができなかった。しかし、今回のIMSA撤退発表は、自身がル・マン連覇に挑戦できないと知った時よりもショックだったとタンディはmotorsport.comに話した。
「僕がル・マン連覇に挑戦できないと知った時よりも、IMSAのプログラムが無くなることを知った時の方ががっかりした」
「僕は最初からプログラムの一員であり、アメリカでIMSAのレースを戦うことは常に僕の夢だった。モータースポーツキャリアにおいて最悪の日だ。それは僕だけじゃなくて、たくさんの人々にとってもそうだ」
「前日にそのニュースを知っていた。それには多くの人々が関わっていた。誰にとっても大きな衝撃だったと思う」
「ポルシェは常に、スポーツカーレースとモータースポーツ全般に携わってきたと確信しているが、短期的な計画がどうなるかは分からない」
IMSAは7月に、デイトナでのスプリントレースでシーズンが再開される。タンディはフレデリック・マコヴィッキィとのコンビで、ポルシェ最後のシーズンを戦っている。
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