小林可夢偉、デイトナ連覇に大きく貢献。”奇妙な”セットアップ変更が実を結ぶ
デイトナ24時間レースを連覇したウェイン・テイラー・レーシング。ドライバーのひとりである小林可夢偉が、レースペースの向上に大きく貢献していたようだ。
#10 Wayne Taylor Racing Cadillac DPi-V.R. Cadillac DPi, DPi: Kamui Kobayashi
Richard Dole / Motorsport Images
2020年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦、デイトナ24時間レースは、ウェイン・テイラー・レーシングの10号車キャデラック(ライアン・ブリスコー/レンジャー・ヴァン・デル・ザンデ/スコット・ディクソン/小林可夢偉)が勝利した。チームとヴァン・デル・ザンデ、小林はデイトナ24時間を連覇した形だ。
予選では、マツダの77号車がポールポジションを獲得。10号車は0.731秒遅れの5番手と振るわなかった。
しかし決勝では、10号車が優れたレースペースを発揮。途中、ピット出口の赤信号無視により60秒のストップ&ゴーペナルティが科され周回遅れになるも、イエローコーションにも助けられ最終的には後続に1分以上のリードを築いて10号車がトップチェッカーを受けた。
スタートから17時間を過ぎたところでレースファステストラップを記録したヴァン・デル・ザンデは、予選後に行なわれたセットアップ変更のおかげで、”これまでデイトナを走った中で最高のマシン”に仕上がったと話した。そしてそれには、小林も大きく貢献しているという。
10号車の速さの”鍵”はなんだったのかと訊かれ、ヴァン・デル・ザンデは「正直なところ、事前の準備が全てだと思う」と答えた。
「4人のドライバーとエンジニア全員が、予選では機能していなかったマシンを、レースで機能するようにするアイテムを探していた」
「カムイはトラクションコントロールのセットアップに、いくつか”奇妙”な変更を加えた。でもそれが本当に助けになったんだ。僕たちはそれを笑っていたけど、マシンがあれほど自然で、速く感じることはあまりない」
「僕が4スティント連続で走っていた時にとても楽しかったから、もう1スティント走らせてくれと頼んだんだ。そしてチームはそれを許してくれた」
小林は、デイトナ24時間レースの前に行なわれた合同テスト、”ロア”で失われたペースを取り戻すべく、10号車のセットアップ作業に取り組むのは楽しかったと話した。
「昨年、ロアテストでは少しおしゃべりをしただけでした。シートを作りにロアに行ったので時間があまりなかったですが、今回はもっと時間がありました」
「そして今年、僕たちは一緒にマシンを作っていきました。レース週末に良いものを見つけ、カムバックすることができました」
「チームとドライバー全員にとって嬉しいことです。この勝利はお互いに助け合ったおかげで得られました。本当に、チームを家族のように感じたんです」
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