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レースレポート

インディ第4戦はパジェノーが制す。佐藤琢磨13位

「HONDA INDY GRAND PRIX OF ALABAMA」の決勝レースが行われ、チーム・ペンスキーのシモン・パジェノーが優勝。今季2勝目を挙げた。佐藤琢磨(A.J.フォイト)は13位だった。

Simon Pagenaud, Team Penske Chevrolet

Simon Pagenaud, Team Penske Chevrolet

IndyCar Series

最後尾スタートのモントーヤ、驚異的追い上げ

 バーバー・モータースポーツ・パークで行われた、2016年のインディカーシリーズ第4戦「HONDA INDY GRAND PRIX OF ALABAMA」。フォーメーションラップを終え隊列が整ったと思われた際、ストレートでミカエル・アレシン(シュミット・ピーターソン)とジャック・フォークスワース(A.J.フォイト)が接触……この事故などもあり、結局3回目でようやくスタートが切られた。

 1周目のターン5でスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)がセバスチャン・ブルデー(KVSH)に激突されてスピン! 最後尾に転落。16番手スタートの佐藤琢磨もコーナーで姿勢を乱してコースオフし、こちらも順位を最後尾付近まで落としてしまう。一方、最後尾スタートのファン-パブロ・モントーヤ(ペンスキー)はジャンプアップし、大きく順位を上げている。

 ポールポジションのパジェノーはしっかりと首位をキープして周回、2番手にジョセフ・ニューガーデン(エド・カーペンター)がつける。後続にどんどん差をつけていく。。

 13周目のルカ・フィリッピ(デイルコイン)を皮切りに、各車が1回目のピット作業に向かう。佐藤琢磨は14周目、モントーヤは15周目に入った。上位のニューガーデンは19周目、パジェノーは20周を走りきったところでピットに入り、タイヤ交換と給油を行う。

 今回のレースはデグラデーションが大きく、先にピットに入った方が優勢。特にリヤタイヤの性能劣化が激しいという。これをうまく使ったのがモントーヤで、最下位スタートからなんと既に7番手までアップ。佐藤琢磨も15番手まで上げ、パワーもニューガーデンの前に立った。

 佐藤琢磨は予選は不調だったものの、フリー走行までは好調。この勢いを決勝につなげることができたのか、フィリッピらを抜き、30周目には13番手まで上がっている。ただ、琢磨の前を行くアレクサンダー・ロッシ、ライアン・ハンター-レイ、マルコ・アンドレッティら3台のアンドレッティは琢磨より後ろからスタートしたドライバーたちだ。この中のハンター-レイは、36周目にロッシをかわして9番手に浮上。チームメイト対決を制する。

 39周目、グラハム・レイホール(ラファエル・レターマン・ラニガン)がニューガーデンをかわして3番手に浮上。そして39周目にロッシがピットインしたのを最初に、各車が続々とピットイン。琢磨も40周目にピットイン。上位勢では41周目にウィル・パワー(ペンスキー)、トニー・カナーン(チップ・ガナッシ)、モントーヤ、42周目にエリオ・カストロネベス(ペンスキー)、43周目にはパジェノーとレイホールが入った。

 佐藤琢磨はコースインした直後にディクソンに抜かれるなど、15番手に落ちている。ディクソンはタイムが出やすいレッドタイヤ、琢磨は長持ちするブラックタイヤで、どうもこのタイム差が生じたようだ。

周回遅れが”キーポイント”

 44周目、カストロネベスがカナーンを交わして9番手に上がる。

 レースの半分を消化した時点で先頭はパジェノー、パワーが2番手につける。この時、パジェノーはブラックタイヤ、パワーはレッドタイヤを装着しており、パワーの方がペースが若干良い。そのため、パワーはひたりひたりを差を縮めていく。

 パジェノーは52周目頃に周回遅れのコナー・デイリー(デイルコイン)に追いついたが、なかなか抜くことができず、パワーが1秒以内まで詰め寄ってくる。さらには3番手のレイホールも接近してくる。デイリーには一時ブルーフラッグが振られたものの、その後振られなくなる。

 やはりタイヤのデグラデーションは大きく、当初は1分10秒前後だったペースが、60周目付近ともなると、各車1分11秒前後まで下落。タイヤはかなり厳しい状況になっている。

 後方ではモントーヤがジェームス・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)を交わして5番手に浮上する。そのヒンチクリフは、オーバーテイクを許してしまった直後のピットイン(64周目)。これを皮切りに、各車が続々とピットインしてくる。65周目には2番手のパワーがピットイン。しかし、給油リグがうまく入らず、大きなタイムロスとなってしまう。

 66周目にパジェノーとレイホールが入り、ポジションをキープしてコースへ。ただ、両者の間には周回遅れのデイリーが入り、差が拡大してしまう。71周目にはふたりの差は4秒以上だ。レイホールはフロントウイングの右側にダメージがあるようで、フラップが寝てしまっている状態。その結果デイリーを交わすのに時間を要し、74周目にようやく前に出ることになる。

 パジェノーは今度は15番手争い中の周回遅れに前を阻まれる。するとペースは一気に1分11秒台中盤に。これによりデイリーを交わしたレイホールが急速に近付き、79周目には1秒以内となってしまう。3番手争いも熾烈で、パワーの後方1秒のところに、ニューガーデンが近づいてくる。

残り10周以下の意外な(?)結末

 82周目、レイホールがパジェノーに追いつき、オーバーテイクを仕掛ける。レイホールの左フロントタイヤとパジェノーの右リヤが接触。パジェノーはコース外に押し出される形となってしまう。これでレイホールが先頭に。パジェノーは上手くコースに戻り、レイホールからポジションを奪い返さんと、果敢に前を追う。パワーとニューガーデンも0.5秒差になっている。

 レイホールはホークスワースをなかなか抜けずに焦れる。86周目にパジェノーがレイホールに並びかけるが、前には周回遅れのホークスワース! レイホールはホークスワースにフロントウイングの左側を引っ掛けてしまい、破損させてしまう。レイホールのウイングはボロボロだ。そんな状況でも、パジェノーの先行を許さんと抵抗するが、ダウンフォースの抜けたマシンではさすがにそれは難しく、結局パジェノーが先頭に復帰する。

 手負いのレイホールは、大きくペースを落としたが、なんとか2番手のポジションをキープ。パワーとニューガーデンがこれに迫ってくるが、その間にパワーがニューガーデンの先行を許してしまい、表彰台圏外へ落ちる。

 結果、一時先頭を奪われてしまったパジェノーが優勝を果たし、レイホールが2位。3位にはニューガーデン、4位パワーという順位となった。パジェノーはこれで今季2勝目、ランキング首位の座をさらに確固たるものとした。5位には最後尾スタートだったモントーヤ、佐藤琢磨は13位でフィニッシュしている。

 このレースでは大きな事故は起こらず、これで前戦ロングビーチに続き、2戦連続でイエローコーション無しのレースとなった。

HONDA INDY GRAND PRIX OF ALABAMA決勝結果

PosDriverTeamCarTimeLaps
FranceSimon Pagenaud  United StatesTeam Penske Dallara DW12  1:48:42.3334  90 
United StatesGraham Rahal  Rahal Letterman Lanigan Racing  Dallara DW12  +13.7476  90 
United StatesJosef Newgarden  United StatesEd Carpenter Racing Dallara DW12  +15.8039  90 
AustraliaWill Power  United StatesTeam Penske Dallara DW12  +16.7315  90 
ColombiaJuan Pablo Montoya United StatesTeam Penske Dallara DW12  +21.1160  90 
CanadaJames Hinchcliffe  United StatesSchmidt Peterson Motorsports Dallara DW12  +23.6222  90 
BrazilHelio Castroneves  United StatesTeam Penske Dallara DW12  +25.5391  90 
BrazilTony Kanaan  Chip Ganassi Racing  Dallara DW12  +27.9007  90 
United KingdomCharlie Kimball  Chip Ganassi Racing  Dallara DW12  +31.8726  90 
10  New ZealandScott Dixon  Chip Ganassi Racing  Dallara DW12  +39.0603  90 
11  United StatesRyan Hunter-Reay  Andretti Autosport  Dallara DW12  +40.7485  90 
12  United StatesMarco Andretti  Andretti Autosport  Dallara DW12  +53.3648  90 
13  JapanTakuma Sato  United StatesA.J. Foyt Enterprises Dallara DW12  +55.2122  90 
14  ColombiaCarlos Munoz  Andretti Autosport  Dallara DW12  +1:03.5214  90 
15  United StatesAlexander Rossi  Andretti Herta Autosport with Curb-Agajanian  Dallara DW12  +1:04.8661  90 
16  FranceSébastien Bourdais  KVSH Racing  Dallara DW12  +1 lap  89 
17  RussiaMikhail Aleshin  United StatesSchmidt Peterson Motorsports Dallara DW12  +1 lap  89 
18  ItalyLuca Filippi  United StatesDale Coyne Racing Dallara DW12  +1 lap  89 
19  United KingdomJack Hawksworth  United StatesA.J. Foyt Enterprises Dallara DW12  +1 lap  89 
20  United StatesConor Daly  United StatesDale Coyne Racing Dallara DW12  +1 lap  89 
21  United KingdomMax Chilton  Chip Ganassi Racing  Dallara DW12  +1 lap  89 

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