インディカーファイアストン600決勝:レイホールが0.0080秒差の劇的勝利
2カ月半の中断を経て再開されたファイアストン600の決勝で、レイホールがヒンチクリフを0.0080秒抑え、優勝を果たした。








大雨により中断されていた、インディカーのテキサスラウンド。残りのレースが72周目から再開され、グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン)が優勝を果たした。
2か月半にわたって中断されていた、インディカーのテキサス・ファイアストン600。ジェームス・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)が先頭で72周目からレースが再開されたが、1周目にアンドレッティ・オートスポートのライアン・ハンター-レイがトップに躍り出て、ウィル・パワー(ペンスキー)が2番手に続いた。
トップの座をいきなり奪われてしまったヒンチクリフだが、79周目にその座を奪還。レースの大半をリードしていく。
248周レースの247周目を終えた時点で、ヒンチクリフが先頭。うち188周でヒンチクリフがリードラップを得ている。ただ、トニー・カナーン(チップ・ガナッシ)とは激しい争いを繰り広げている。さらにはレイホールが僅差で後方に迫っている。
最終ラップ、イン側のラインを取ったカナーンは一歩後退。ヒンチクリフをテール・トゥ・ノーズ状態でレイホールが追う。ターン3でレイホールが一気にイン側のラインに車線を変更し、ヒンチクリフの前へ。ヒンチクリフも諦めずにアウト側から並びかけるも、一歩及ばず。レイホールが、トップでチェッカーを受けた。
最終的な差はわずか0.0080秒。フロントウイング翼端板の差だけ、レイホールが一歩前に出ていた。レイホールはこのレース最初のリードラップが最終ラップ。劇的な結末で、2015年のミッドオハイオ以来の勝利を手にした。
「すごいショーだったよ」とレイホール。
「今夜来てくれた全てのファンに感謝したい」
「みんなが、家に帰ってからも、インディカーのレースがいかに凄かったかを、話してくれるといいね。なぜなら、こういう凄いショーを、また観れるかもしれないんだから」
2位にはヒンチクリフ、3位にはカナーンが入り、4位にはポイントリーダーのパジェノーが入った。そして5位のエリオ・カストロネベスまでが同一周回でレースを走り切っている。なお、佐藤琢磨は160周を走り切ったところでメカニカルトラブルに見舞われ、リタイアとなっている。
この記事について
シリーズ | IndyCar |
イベント | テキサス |
ロケーション | テキサス・モーター・スピードウェイ |
ドライバー | エド カーペンター , グラハム レイホール , ジェームズ ヒンチクリフ , トニー カナーン |
チーム | Chip Ganassi Racing , Rahal Letterman Lanigan Racing , Schmidt Peterson Motorsports , Team Penske |
執筆者 | David Malsher |