インディカー最終戦ソノマ決勝:パジェノー完勝。今季を象徴する走りで初王者に輝く
ランキングトップで最終戦を迎えたパジェノーがポール・トゥ・ウインで完勝。16年インディ王者に輝いた。

インディカーシリーズ最終戦が行われ、ペンスキーのシモン・パジェノーがポール・トゥ・ウインで優勝。2016年のチャンピオンに輝いた。
早くも最終戦を迎えた、2016年のインディカーシリーズ。チャンピオンになる権利は、パジェノーとウィル・パワー(ペンスキー)のふたりに絞られ、ソノマ・グランプリに臨んだ。ポールポジションはポイントリーダーのパジェノーで、最大のライバルであるパワーは4番グリッドスタートとなる。
大きなインシデントもなく、パジェノーが首位のポジションをキープ。エリオ・カストロネベス(ペンスキー)、ファン-パブロ・モントーヤ(ペンスキー)らが続く。
先頭のパジェノーは、16周を終了した時点でピットイン。カストロネベスも同じタイミングでピットインする。
これで、先にピットインしていたパワーが、カストロネベスの前に浮上。ただ、パジェノーとの差は6秒開いている。以下モントーヤが4番手、グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン)が5番手である。15番手スタートの佐藤琢磨(A.J.フォイト)は10番手まで浮上している。
2番手に上がったパワーだが、ペースがなかなか上がらず、3番手のカストロネベスに追われる苦しい展開である。
パワーを追っていたカストロネベスは、29周目終了時点でピットイン。パワーをアンダーカットにいったのか? 佐藤琢磨は31周終了時点で2回目のピットインである。
36周目、2番手を走っていたパワーがスローダウン。ギヤが入らず、ノロノロとしたスピードでコースを走っていく。この間にパジェノーはピットストップをこなす。
パワーはなんとかピットに辿り着こうするが、叶わず。そして、遂にコース上にストップしてしまう。この瞬間、パジェノーのチャンピオンが、ほぼ確定した。そしてコースにはイエローコーションとなる。
パワーはマーシャルカーに牽引されてピットに入り、ステアリングホイールを交換
するなど様々な対策を講じるが、功を奏さず。時間だけが過ぎていく。
このコーション中に、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)がピットイン。ヘルメットを交換する珍しいシーンがあった。無線が不調だったようだ。
42周目からレース再開。パジェノーは再び2番手に対するリードを広げている。
リードラップが44周目に入った頃、パワーがようやくコースに復帰。しかし、すでに8周の遅れである。
佐藤琢磨は48周を走りきったところでピットイン。トニー・カナーン(チップ・ガナッシ)、チャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ)、マックス・チルトン(チップ・ガナッシ)もピットに入った。50周終了時点で2番手走行のカストロネベスも入る。ただ、これらのマシンは最低もう1回はピットインしなければ、チェッカーまで届かない。
61周終了時点で、先頭のパジェノーがピットイン。これでチェッカーまで走りきることを目指す。62周終了時点で、レイホールがピットイン。これで先頭はカストロネベスである。ただ、カストロネベスの真後ろにはパジェノー。しかもカストロネベスは、もう1回ピットストップしなければならない。
68周終了時点で佐藤琢磨が、69周目終了時点でカストロネベスがピットイン。それぞれ、最後のストップである。
残り10周、チャンピオンの座をほぼ手中にした先頭を行くパジェノーに、レイホールが接近。その差1秒以内に迫ってくる。また、6番手を行くジョセフ・ニューガーデン(エド・カーペンター)にカストロネベスが近付き、テール・トゥ・ノーズの状態だ。
残り6周という段階で、レイホールがパジェノーから遅れだし、ギャップが一気に2秒以上へと開く。これで勝負あった。
パジェノーはそのままチェッカーまで走りきり、先頭でフィニッシュ。ポールポジション、最多ラップリードを獲得して完勝すると共に、2016年のインディカー王者に輝いた。以下モントーヤ、ハンター-レイと続き、最終ラップで燃料が足りなかったアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・ハータ・オートスポート)が5位に入った。佐藤琢磨は攻撃的な戦略が功を奏さず、14位でのフィニッシュとなった。
Cla | # | Driver | Laps | Time | Gap | Interval | Mph | Pits | Retirement | Points | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 22 | ![]() | 85 | 2:00'12.9424 | 101.181 | 3 | 104 | ||||
2 | 15 | ![]() | 85 | 2:00'16.1947 | 3.2523 | 3.2523 | 101.135 | 3 | 81 | ||
3 | 2 | ![]() | 85 | 2:00'30.9581 | 18.0157 | 14.7634 | 100.929 | 3 | 70 | ||
4 | 28 | ![]() | 85 | 2:00'42.6648 | 29.7224 | 11.7067 | 100.765 | 3 | 64 | ||
5 | 98 | ![]() | 85 | 2:00'43.6073 | 30.6649 | 0.9425 | 100.752 | 3 | 60 | ||
6 | 21 | ![]() | 85 | 2:00'45.2178 | 32.2754 | 1.6105 | 100.73 | 3 | 56 | ||
7 | 3 | ![]() | 85 | 2:00'45.7914 | 32.8490 | 0.5736 | 100.722 | 4 | 53 | ||
8 | 27 | ![]() | 85 | 2:00'47.2426 | 34.3002 | 1.4512 | 100.702 | 3 | 48 | ||
9 | 83 | ![]() | 85 | 2:00'47.8777 | 34.9353 | 0.6351 | 100.693 | 4 | 44 | ||
10 | 11 | ![]() | 85 | 2:00'56.8389 | 43.8965 | 8.9612 | 100.569 | 3 | 40 | ||
11 | 7 | ![]() | 85 | 2:01'02.2666 | 49.3242 | 5.4277 | 100.493 | 4 | 38 | ||
12 | 5 | ![]() | 85 | 2:01'04.0728 | 51.1304 | 1.8062 | 100.468 | 3 | 36 | ||
13 | 10 | ![]() | 85 | 2:01'05.1216 | 52.1792 | 1.0488 | 100.454 | 4 | 34 | ||
14 | 14 | ![]() | 85 | 2:01'05.5755 | 52.6331 | 0.4539 | 100.448 | 4 | 32 | ||
15 | 26 | ![]() | 85 | 2:01'09.6180 | 56.6756 | 4.0425 | 100.392 | 4 | 30 | ||
16 | 8 | ![]() | 85 | 2:01'22.2005 | 1'09.2581 | 12.5825 | 100.218 | 5 | 28 | ||
17 | 9 | ![]() | 85 | 2:01'34.0536 | 1'21.1112 | 11.8531 | 100.055 | 5 | 26 | ||
18 | 41 | ![]() | 84 | 2:00'33.2952 | 1 lap | 1 lap | 99.709 | 6 | 24 | ||
19 | 19 | ![]() | 84 | 2:01'31.2600 | 1 lap | 57.9648 | 98.916 | 5 | 22 | ||
20 | 12 | ![]() | 77 | 2:01'11.5582 | 8 laps | 7 laps | 90.919 | 3 | 20 | ||
21 | 18 | ![]() | 36 | 56'33.9000 | 49 laps | 41 laps | 91.074 | 3 | Mechanical | 18 | |
22 | 20 | ![]() | 35 | 49'14.6307 | 50 laps | 1 lap | 101.708 | 2 | Mechanical | 16 |
この記事について
シリーズ | IndyCar |
イベント | ソノマ |
ロケーション | ソノマ・レースウェイ |
ドライバー | シモン パジェノー |