【インディカー】アラバマ決勝:ニューガーデン今季初優勝。琢磨9位

インディカーシリーズ第3戦アラバマが行われ、ペンスキーのジョセフ・ニューガーデンが優勝を果たした。佐藤琢磨は9位だった。

 インディカーシリーズ第3戦アラバマが行われ、ペンスキーのジョセフ・ニューガーデンが優勝を果たした。アンドレッティの佐藤琢磨は9位入賞した。

 ホンダ・グランプリということもあり、インディ500への参戦を表明しているF1ドライバーのフェルナンド・アロンソが訪れ、会見やインディ500に向けたシート合わせを行った。また、ホンダのヒューマノイドロボットであるASIMOがスタートコマンドを務めた。

 ASIMOによるスタートコマンドの後、フォーメーションラップが行われた。その間、アンドレッティ・オートスポートのマルコ・アンドレッティが、ギヤのトラブルに見舞われてピットイン。グリーンシグナル直前にピットアウトして、最後尾からスタートを切ったが、1周目で再びピットに入り、トップから3周遅れで再びコースに復帰した。

 グリーンシグナルの後、アンドレッティのライアン・ハンター-レイは、第1コーナーでシモン・パジェノー(ペンスキー)に軽く接触。その後、ジェームズ・ヒンチクリフ(ペンスキー)とも接触したことで、右フロントのウイングを破損してしまった。佐藤は13番グリッドスタートからポジションを上げて、11番手となった。

 ハンター-レイのウイングがコースに落下したため、2周目にイエローコーションは宣告された。3周目の終わりにハンター-レイはノーズ交換を行い、エド・ジョーンズ(デイル・コイン)もハンター-レイの落下したウイングに接触したことでピットインを強いられた。6周目でイエローコーションが解除され、レース再開となった。

 レース序盤、隊列の先頭にはポールシッターのウイル・パワー(ペンスキー)、2番手にその僚友のエリオ・カストロベネス、3番手スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が続き、4番手にペンスキーのシモン・パジェノー、5番手は同じくペンスキーのジョセフ・ニューガーデンという順で進んでいった。

 15周目にジョーンズ、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ)が早めのピットイン行う。

 18周終わりにハンター-レイがタイヤ交換とウイングのアジャストを行うためにピットインを行ったのを合図に、多くのドライバーがピットイン。その翌周には、サーキットに小雨が降り出した。

 佐藤はピット作業の後、ブルデーの前でピットレーンに復帰したものの、コースに出た直後、ブルデーとサイドバイサイド。佐藤はP2P(プッシュ・トゥ・パス/一時的にターボのブースト圧を引き上げるシステム。使用中は60馬力アップする)を発動してブルデーから逃れようとするも、オーバーテイクを許してしまい、14番手となった。

 さらに23周目にジェームズ・ヒンチクリフ(ペンスキー)、24周目にカストロベネス、25周目にディクソン、26周目にJ.R.ヒルデブランドの代役としてステアリングを握るザック・ビーチ(エド・カーペンター)のピットインが続いた。

 28周目にチャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ)とミカエル・アレシン(シュミレット・ピーターソン)が揃ってピットインし、19-20番手に落ちた。これによって、佐藤は11番手に浮上した。

 43周目、まずカナーンとハンター-レイがピットインして、新しいタイヤに切り替えた。その翌周にニューガーデンとカストロベネス、佐藤らがピットインを行った。佐藤はタイヤ交換と”マイナー”アジャストを済ませ、10番手に復帰した。

 45周目に上位を争うパワーとディクソン、パジェノー、ヒンチクリフらがピットイン。ディクソンのピット作業に時間がかかったため、すでにピットインを済ませていたニューガーデンが先行。ディクソンは3番手となった。一方のパワーは首位を堅持し、2番手のニューガーデンに3.7秒差をつけた。4番手にはパジェノー、5番手にヒンチクリフと続く。

 トップ3のパワーとニューガーデン、ディクソンの間の差はそれぞれ約1秒であり、しばらくの間、この間隔が保たれたままレースは進行していく。

 63周目、スペンサー・ピゴットがコースアウトしてマシンをストップさせたため、イエローコーションとなった。コース上に散乱したデブリ等を排除すべく清掃車が投入されるなどしたため、このコーションは長期化。各車はチェッカーまで走りきれるだけの燃料を補給するため、65周目にピットイン。この際、ディクソンがニューガーデンを交わし2番手に浮上した。

 69周目からレースは再開。佐藤は11番手のチルトンを交わしてポジションアップ。またヒンチクリフはコースアウトしてしまったため、ポジションを2つ落とし6番手に後退した。

 激しい2番手争いを繰り広げるディクソンとニューガーデンだったが、ニューガーデンはこの戦いを制して2番手に復帰。ピットでのロスを取り戻した。しかし抜かれた後のディクソンも、負けじと0.5秒差でニューガーデンを追った。

 76周目、これまでレースをコントロールしてきた首位パワーの状況が一転した。チーム無線で「テレメトリー上でタイヤの内圧が落ちているためピットインしろ!」との指示を受けたのだ。パワーは当初、その影響は受けていないと訴えてピットインを拒否するも、結局その翌周にピットへ。17番手へ転落し勝機を失ってしまった。

 これでニューガーデンがトップに躍り出た。しかし、ニューガーデンの後方にはディクソンが貼り付いており、プレッシャーをかけ続ける。ニューガーデンはP2Pを使い、必死の防戦を見せた。

 残り10周の間、ふたりによる激しい首位争いが繰り広げられたが、結局約1秒差を保ってディクソンから逃げ切ったニューガーデンが、今季初優勝を飾った。佐藤琢磨は結局9位に入り、今季2回目のトップ10フィニッシュとなった。

 インディカーシリーズ第4戦フェニックスは、4月27-29日に開催される予定だ。

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インディカーシリーズ第3戦バーミンガム 決勝結果:

ClaドライバーLaps時間ギャップ
1 united_states  ジョセフ ニューガーデン  90 -  
2 new_zealand  スコット ディクソン  90 1.0495 1.050
3 france  シモン パジェノー  90 2.5706 2.571
4 brazil  エリオ カストロネベス  90 11.1592 11.159
5 united_states  アレクサンダー ロッシ  90 12.0469 12.047
6 canada  ジェームズ ヒンチクリフ  90 12.5905 12.591
7 brazil  トニー カナーン  90 15.4105 15.411
8 france  セバスチャン ブルデー  90 16.0651 16.065
9 japan  佐藤 琢磨  90 20.1764 20.176
10 russia  ミカエル アレシン  90 20.7064 20.706
11 united_states  ライアン ハンター-レイ  90 22.2061 22.206
12 united_kingdom  マックス チルトン  90 22.9713 22.971
13 united_states  グラハム レイホール  90 24.3457 24.346
14 australia  ウィル パワー  90 26.3177 26.318
15 united_kingdom  チャーリー キンボール  90 35.4868 35.487
16 united_arab_emirates  エド ジョーンズ  90 39.5644 39.564
17 colombia  カルロス ムニョス  90 50.3679 50.368
18 united_states  コナー デイリー  90 51.2029 51.203
19 united_states  ザック ビーチ  90 56.2545 56.255
20 united_states  スペンサー ピゴット  89 1 lap 1 lap 
21 united_states  マルコ アンドレッティ  87 3 laps 3 laps 
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この記事について
シリーズ IndyCar
イベント名 バーミンガム
サーキット バーバー・モータースポーツ・パーク
記事タイプ レースレポート