【インディカー】パワー「2017年のペンスキーはトップ4独占も可能」

ウィル・パワーは、チーム・ペンスキーが2017年も強さを維持し、前例のないランキングトップ4独占も可能だと考えていることを明かした。

 ベライゾン・インディカー・シリーズの2014年チャンピオンであり、昨年はチャンピオンに輝いたチームメイトのシモン・パジェノーに次いでランキング2位だったウィル・パワーは、常勝チームであるチーム・ペンスキーのドライバー4人全員が今年もタイトル争いに絡んでくるだろうと語った。

 パワーはmotorsport.comに次のように語った。

「チームのドライバーを見てみれば、間違いなくシモンはこれまで同様強いだろう。昨年のシーズンは彼のためのものだった。彼にも悪い時期はあったが、シーズンを通してみんなの基準になるような仕事を続け、尊敬を集めていた」

「そしてエリオ(カストロネベス)は、僕たちが走るどんな種類のサーキットでも常に脅威だ。彼はまだ本当に速い。そして(ファン-パブロ・モントーヤに代わって2017年にチームに加入した)ジョセフ(ニューガーデン)は、間違いなくタイトルを狙える速さを持っている。ペンスキーに加入する前であっても、彼は昨シーズン中ずっとチャンピオン候補だった。彼がペンスキーに加入した今、さらに強くなって当然だ」

「だから、僕は僕たちのチームが今シーズンもベストだと考えている。ただ、それはホンダがオフシーズンの間にエンジンをどれだけ改善できたかによる。もし彼らがシボレーと互角のエンジンを用意しただけなら、彼らがペンスキーと戦うのは大変だろう。少なくとも、シーズンを通してならね。僕らは、チャンピオンシップでトップ4を独占することすら可能だろう。僕らは昨年ランキングで1-2-3だったし、2014年は1-2-4だった」

 シボレーからホンダにエンジンをスイッチしたチップ・ガナッシ・レーシングが手強くなるのか、それとも弱体化するのかと尋ねると、パワーは次のように答えた。

「わからない。ガナッシにとっては興味深い状況だ、そうだろ? ホンダは素晴らしいモノを持っているけど、彼らのエアロキットはロードやストリート、ショートオーバルで空気抵抗が大きすぎる」

「公平に言えば、ガナッシのようなチームがホンダエンジンを載せて走ることで初めて、シボレーと比べてホンダがどのような位置にいるのかわかる。そして、新しいエンジンや新しいエアロキットを使うというような状況に、ガナッシは非常に素早く適応するチームだということは誰もが知っている」

「しかし、僕たちはオフシーズンに多くのテストを行うことはできない。だから彼らがホンダ勢の中でベストだったとしても、少なくともシーズンの序盤は辛い時期を過ごすことになると思う。なぜならレイホール(レターマン・ラニガン・レーシング)もシュミット(ピーターソン)も非常に強いと思うからね」

「だからそうだね、しばらくはガナッシに対してもアドバンテージを持っていると思う」

準備万端のパワー

 昨年の開幕戦でパワーは、予選でポールポジションを獲得したものの、病気が原因で決勝に出走することができなかった。さらに、彼はジムでトレーニングをする体力もなかったという。これが、序盤の重要な数レースでの彼のパフォーマンスに影響してしまった。インディカーにはパワーステアリングもなく、ダウンフォースも大きいため、操縦するのが身体的にかなりきついからだ。

 しかし彼の体調が良くなるにつれて、彼は素晴らしい結果を残した。パワーはシーズン中盤に4勝を挙げ、シーズン残り3戦の段階でチームメイトでランキングトップだったパジェノーに対して20ポイント差まで追い上げた。しかし、そこから2度のリタイアを喫したため、タイトル獲得はならなかった。

 それにもかかわらず、パワーは病気がタイトル獲得を逃した理由だと言おうとはしなかった。

「僕たちは、昨年僕たちのどこに弱点があったのかをよく見ていた」

「間違いなく、病気が原因だという状況ではない。僕たちは、足りなかったと感じていたいくつかのエリアを見つけて、その原因を理解した。改善できることは常にあるんだ」

「例えば、ソノマの予選ではいくつかミスがあって、それがチームメイトたちの後ろ、4番手で終わった理由だった。ブレーキバランスの問題があったんだ。でもそれに加えて、風向きに対処するためにセットアップ変更をしたんだが、その方向性が間違っていた。実際、その一週間前にテストしていたものを発揮できてさえいれば、もっと良い結果が出ていたはずだ」

「そういった小さなミスをすると、強力なチームメイト3人が正しく週末を過ごしたら、大きな違いになってしまう」

余計な目標は設定しない

 先月父親になったパワーは、赤ちゃんの世話で忙しい日々を送っているものの、シーズンに向けての身体的な準備には影響はないと語った。

「トレーニングに関しては、昨年と比べて天と地ほどの差だよ! 苦しくないからね。ジムでのトレーニングがうまくいっていて、本当にいい感じだ。素晴らしい食事を食べ、素晴らしいプログラムでトレーニングしている」

「そして僕が言ったように、僕とデイブ(ファウスティーノ/パワー担当レースエンジニア)は、改善する必要があるエリアを考えてきた。インディ500のような場所でもっと改善しなければならない。昨年、そこでホンダは本当に素晴らしいパワーを発揮していたから。いくつか彼らの方が良かったサーキットがある。滑りやすいサーキットでは、今年は半分以上がそうだったけど、反対に僕らの方が大きなアドバンテージを持っていた。僕は、もう少し自分のマシンを改善していきたい」

 チーム・ペンスキーのインディ500優勝17勝目を狙うのとは別に、パワーは2つのサーキットで優勝したいと熱望している。

「ミッド・オハイオは僕が長い間優勝を試みてきたところだ」と彼は語った。

「僕らは2位を3度、2度のポールポジションを獲得したけど、優勝は出来ていない。昨年はトップを走っていたのに、僕は最後のリスタートで眠ってしまっていたみたいに、失敗してしまったんだ」

「そして、ロングビーチで数年勝てていない……あそこで優勝するのはいつも最高なんだ」

「しかし、僕はそこで勝ちたいと言っているだけで、勝たなければならないわけではない。僕らそういう目標を設定するのが好きじゃない。すでに行くレース全てで優勝しようとしているのに、目標を設定したら余計なプレッシャーがかかって、失敗してしまうから」

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シリーズ IndyCar
ドライバー ウィル パワー
チーム Team Penske
記事タイプ 速報ニュース