【インディカー】ホンダに相次ぐエンジントラブル。原因は未だ不明?

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【インディカー】ホンダに相次ぐエンジントラブル。原因は未だ不明?
David Malsher
執筆: David Malsher
2017/05/24 9:16

ホンダ・パフォーマンス・デベロップメントは、インディGPとインディ500のFPで発生したエンジントラブルについて、その解決策を模索している。

James Hinchcliffe, Schmidt Peterson Motorsports Honda, Honda Logo
HPD President Art St. Cyr
Fernando Alonso, Andretti Autosport Honda
Scoring Pylon
Scott Dixon, Chip Ganassi Racing Honda poses for front row photos
Scott Dixon, Chip Ganassi Racing Honda, Ed Carpenter, Ed Carpenter Racing Chevrolet, Alexander Rossi, Herta - Andretti Autosport Honda
Scott Dixon, Chip Ganassi Racing Honda poses for front row photos
Fernando Alonso, Andretti Autosport Honda
Fernando Alonso, Andretti Autosport Honda
Fernando Alonso, Andretti Autosport Honda
Fernando Alonso, Andretti Autosport Honda
Fernando Alonso, Andretti Autosport Honda
Fernando Alonso, Andretti Autosport Honda
Fernando Alonso, Andretti Autosport Honda and team get their official qualifying portrait after his qualifying run
Takuma Sato, Andretti Autosport Honda
Takuma Sato, Andretti Autosport Honda
Takuma Sato, Andretti Autosport Honda

 ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)のレースチームのリーダーであるアレン・ミラーは、同社のエンジンに発生したブローアップの原因は概ね共通したものだというが、その原因はまだ不明なままだという。また、月曜日のプラクティスでオリオール・セルビアのマシンを襲ったトラブルは、”全く異なるもの”によって引き起こされたと認めた。

「(セバスチャン)ブルデーと(チャーリー)キンボールがインディGPで抱えた問題は、グラハム・レイホールが(インディ500の)プラクティス初日に見舞われたのと同じ問題だった。その後、再びブルデーにも起こり、予選の数時間前には(フェルナンド)アロンソのエンジンにも起きた」

「29号車(アロンソのマシン)の問題を解決するのに残された時間は、2時間もなかった。だから、私は言ったんだ。『決断を下す前に調査を始めることができる。しかし調査を始めるなら、交換するための時間はない』とね。そのため私にできる決断は、”交換する”ということだけだった。そして、取り外したエンジンを後から確認したんだ」

「それは正しい判断だった。そのエンジンは死んではいなかったけど、懸念すべき点はあった。アロンソには問題があっただろうということも、データで確認することができた」

 ミラーがその問題の詳細について話すことはなかった。しかし、HPDが原因を特定するのに依然苦労しており、可能な範囲内での解決策を採っていくと認めた。

「我々は、今シーズン最初の段階から問題を抱えていた(アンドレッティ・オートスポートのアレクサンダー・ロッシと佐藤琢磨は、ロングビーチでエンジントラブルに見舞われた)。そのため、我々は異なるロットやアップグレードされたエンジンを出した。しかし、我々にはまだ問題があるようだ。我々はその原因を特定できずにいる。おそらく、品質管理か設計上の欠陥だろうが、デザイン部門は設計面には問題はないと言っている」

「とにかく、我々は問題の原因を発見するために、精力的に取り組んできた」

 エンジンの出力を下げることで解決できる問題なのかと尋ねられたミラーは、「違う」と答えた。

「我々はまだ調査中だが、それが関連しているとは思わない」

 そうミラーは言った。

「予選では、ブースト圧1.4barまでは自信を持っていた。とにかく、エンジンの性能を落とすことは、我々は決勝に向けてやりたくないことだ」

「我々は過去1週間以上にわたって様々なことを試してきたし、オペレーション上の変更を試みたが、確実な解決策はまだもたらされていない。まだ数日あるので、我々は調査を続けている。しかし現時点では、ハードウエアを変更するという選択肢はない。今持っているモノを使うしかないんだ。だから我々は最善の結果を得ることができる方法を検討している」

 使用している金属の根本的な問題ではないのかと尋ねられたミラーは、次のように答えた。

「そうかもしれない。それも、我々が今調査していることのひとつだ。素材の問題なのか、製造上の問題なのか、あるいは組み立てに関するものなのか……。我々はすべてを視野に入れて調査している。そして、我々がどれくらいエンジンをハードに使っているのかを考えれば、新しい問題が発生するのは驚くべきことではない」

「ジャック・ハーベイのエンジントラブルは、我々が言及したものと比較して全く新しいモノだった。そして、セルビアのトラブルも、他とは全く無関係だった」

シボレーの反撃を警戒

 インディ500の予選”ファスト9”に進出した9台のマシンのうち、ホンダエンジン搭載マシンは6台を占めた。しかしミラーは、決勝レースでのシボレーエンジン勢の反撃を警戒すると述べた。シボレーのエンジンは、レースエンジン専門メーカーのイルモア製である。

「我々はかつてイルモアと共に仕事をした。我々がプッシュしているように、彼らもプッシュを続けているはずだ」

 ミラーはそう語った。

「彼らが何を出してくるのかわからない。彼らは、レースエンジンに置き換えたばかりだ。そして、彼らがまだ見せていないモノがあれば、それは我々には分からない」

「インディ500のレースで使うエンジンのスペックは、今年の残りレースでも使わなければならないモノだ。全員が持っているすべてを見せたのだろうか? 私には分からないが、興味深いね」

 いつレース用のエンジンを搭載するかは、エンジンメーカーの裁量に任されているとミラーは語る。しかしシボレーのように、ホンダもカーブデイ(金曜日)の1時間のフリー走行に向け、最新のエンジンを搭載するという。

「我々は、カーブデイを前に搭載を行う。だから、水やオイル等の漏れ、そして何らかの問題が発生しないかどうかをチェックする時間がある。その(カーブデイの)後には、コース上で走れるタイミングはないからね」

「予選で起きた問題により、アロンソはすでにレースエンジンを使用している。そして、私はできる限りのことをしたと自信を持っている。我々はエンジンの内部すべてを調査している。そして、誰が何を持っているのか、そして異なることをしなければならないかどうかを、明確にしている」

「シリアル番号を追跡すれば、誰が何を使っているのかが分かる。しかしどれかひとつに問題が発生するとすぐに、他のエンジンも疑わしいものとなる」

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シリーズ IndyCar
イベント インディ500
ロケーション インディアナポリス・モーター・スピードウェイ
執筆者 David Malsher
記事タイプ 速報ニュース