【インディカー】マルドナド、インディ参戦に向けKVと交渉中
元F1ドライバーのパストール・マルドナドは、2017年のレギュラーシートを獲得するために、インディカーのKVレーシングと交渉中だ。







2016年にロータスがルノーに買収される際にシートを失い、そのままF1参戦を休止していたパストール・マルドナドは、2017年はインディカーに参戦するためにケビン・カルコーベンとジミー・バッサーがオーナーを務めるKVレーシングと交渉をしている。これまでもマルドナドは2017年F1シート獲得のために動いていたようだが、結局はインディカーのレギュラーシートに目をつけたようだ。
KVレーシングは佐藤琢磨が2010-11年に在籍していたチームであり、昨年までドライバーを務めてきたセバスチャン・ブルデーはこれまでの3シーズンでレースを4勝している。そのブルデーは2017年よりデイル・コイン・レーシングに移籍することが決定しており、KVレーシングのレギュラーシートは現状空席になっている。
昨年マルドナドは、元ウイリアムズのアダム・パーのゲストとして、アイオワで行われたインディカー第11戦を視察している。パーは現在、カルコーベンが共同オーナーを務めるコスワースで働いている。
インディ参戦を目指すマルドナドだが、彼はオーバル以外のレースのみに出場することを条件としており、もし交渉が成立した場合、KVレーシングは6つのオーバルレースに参戦できるドライバー、もしくはインディ500のみ参戦するドライバーも探さざるを得なくなる。
一方、以前KVレーシングとカーリンのパートナーシップが締結されるという話があったが、その可能性がとても低いことが明らかになった。カーリンのオーナーであるトレバー・カーリンは、2017年にインディカーのチームを持つ可能性が低いと示唆する。また、彼らはスポットでインディカーに参戦したいという熱意はないという。
カーリンは「良質であるのにもかかわず非常にリーズナブルで、このチームであればとても良いスタートを切れそうだ」と認めているが、KVレーシングの設備と資産は未だインディアナポリスの拠点にあり、売却されている様子はないようだ。
KVレーシングは財政難を理由に3名のスタッフ以外全員がチームを去っており、カルコーベンはマルドナドと契約を結ばずチームがこのまま解散することになれば、2016年がKVレーシングにとって最後のインディカー参戦になることになるだろう。
【関連ニュース】
【インディカー】ピゴット、来季もエド・カーペンターとマシン共有
【インディカー】ドライバー保護にスクリーンを検討しているインディ
【インディカー】A.J.フォイト、ホンダから12年ぶりにシボレーへ
【F1】ビルヌーブ「エクレストンがインディ分裂を手助けした」
【インディカー】佐藤琢磨「新HPDエンジンの性能は上がっている」
この記事について
シリーズ | IndyCar |
ドライバー | Pastor Maldonado |
チーム | KV Racing Technology |
執筆者 | David Malsher |