【インディカー】新エアロキット、ドライバー保護装置の導入前提で設計

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【インディカー】新エアロキット、ドライバー保護装置の導入前提で設計
David Malsher
執筆: David Malsher
2017/06/17 2:03

競技委員長ジェイ・フライは、2018年導入の共通エアロキットはコクピット保護デバイスの搭載を念頭にデザインされていることを認めた。

Daniel Ricciardo, Red Bull Racing RB12 with the Aero Screen
Red Bull Racing RB12 with the Aero Screen
Daniel Ricciardo, Red Bull Racing RB12 with the Aero Screen
Sebastian Vettel, Ferrari SF16-H with the Halo cockpit cover
Road course/short oval configuration
Speedway configuration
Speedway configuration
Road course/short oval configuration
Speedway configuration
Scott Dixon, Chip Ganassi Racing Honda, Simon Pagenaud, Team Penske Chevrolet
Will Power, Team Penske Chevrolet

 2015年のポコノで起きた、他車のクラッシュによるデブリがジャスティン・ウィルソンのヘルメットを直撃し、ウィルソンが亡くなるという痛ましい事故を受け、インディカーはコクピット保護デバイスの追加を検討してきた。

 来年導入される、ダラーラ製の共通エアロキットのイメージ画像にはそのような保護デバイスは見受けられないが、インディカーの競技委員長を務めるジェイ・フライはmotorsport.comに、コクピットに追加のデバイスを導入できるように新エアロキットは設計されていると語った。

「我々はまだ、使用出来る様々な手法を全力で検討している段階だ」とフライは述べた。

「この秋に、いくつかテストが行われるだろう」

「それを急いで導入したくはなかったので、我々が新マシンで行う最初の4度のテストで、2台のマシンに保護デバイスをすぐに搭載することはないだろう。しかしそのテストが終われば、コックピット保護デバイスのテストは我々のTo Doリストの中にある。しかし、いつ・何を・どこでテストするかはまだ決定していない」

 フライは、2018年にマシンに追加の保護デバイスが搭載され、レースが行われる可能性は低いという。

「来年、それらを載せてレースをするというのは議論の余地がある」と彼はコメントした。

「しかし、我々はそれらをトラックでもテストしなければならない。マシンがどのように反応するかを見る必要があるからだ。もしそのデバイスがスクリーン型ならば、それは空力的な影響をマシンに与える。しかし2018年のマシンは現行のものと違い、ドライバーの頭の後ろはインダクションボックスではなく、ロールフープとなっている。なので、それほど大きな影響はないだろう」

 インディカーシリーズ側としては、エアロスクリーン型のデバイスを好んでいるのかという質問に対してフライは次のように答えた。

「ハロタイプのデバイスは視界に問題があるため、バンクのあるオーバルでは機能しない。しかし、我々は様々なトラックで複数のデバイスを使うこともできる」

コクピット側面を守る、長いサイドポッド

 前方や頭上からコックピットに入ってくるデブリについては多く考えられているが、インディカーとダラーラにとっての優先事項のひとつはコックピット側面外部からの異物、特にライバルのマシンのホイールなどの脅威を減らすことだと、フライは説明した。

「現在のマシンにも、サイドポッド前方の三角形の構造物(マシン側面のスポンサーロゴが隠れるため、誰もが”スポンサー・ブロッカー”と呼んでいた)が安全対策だと見なされていた」

「これは、他車のホイールがサイドポッドの前に突き出ているフロアに乗り上げるのを防ぐのに役立っていた」

「しかし新しいマシンを上から見ると、新しくなったサイドポッドの形状がそれを防ぐことができるとわかるはずだ。サイドポッドはコックピットに沿って長くなっている。そして、サイドポッド上面がフロア表面を覆っている」

「それが良いと思ったのにはいくつかの理由がある。1つは言うまでもなく、他車のホイールがコックピットに近づくのがより難しくなることだ。2つ目は、スポンサー・ブロッカーを取り除くことでデブリが少なくなること。そして3つ目に、スポンサーロゴが見やすくなることだ」

 スポンサーロゴについて、インディカーチームのマーケティング担当者の中には、2018年マシンの表面積が減ったことでスポンサーロゴを表示するスペースが少なくなるという懸念を持った者もいるようだ。

「そうだ、それはもっともな懸念事項だ」とフライは語った。

「このマシンはボディワークの点でほんのわずか小さくなっている。だから我々は、ニールセン(アメリカの最大手市場調査会社)に旧マシンと新マシンの比較を依頼した」

「我々はチームに、広告塔という点では新マシンの方が優れているという調査結果を示すことができた。なぜなら、突き出ているパーツが減り、ロゴが見えなくなる角度が少なくなったからだ。実際にマシンを目の前にするまでは、それはあくまで理論的なものだが、我々は自信を持っている」

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シリーズ IndyCar
執筆者 David Malsher
記事タイプ 速報ニュース