【インディカー】新体制のA.J.フォイト「開幕戦までテストを重ねる」
新しいチーム体制で2017年シーズンを迎えるA.J.フォイト・レーシングは、先週行われた公開テストを総合17位,20位で終えた。







A.J.フォイト・レーシングは2016/17年のオフシーズン、多くの体制変更を行った。エンジンをホンダからシボレーに切り替え、ドライバーラインアップを新たにし、インディカーの技術部門責任者を4年務めていたウィル・フィリップスをテクニカルディレクターに採用するなど、多くのライバルチームよりも大きな変化を遂げ、新シーズンを迎えることとなる。
A.J.フォイト・レーシングに新加入したカルロス・ムニョスとコナー・デイリーは、フェニックス・インターナショナル・レースウェイで行われた公開テストを総合17位と総合20位で終えた。ふたりのベストは初日午後のセッションで記録した6-7位だが、A.J.フォイト・レーシングの代表であるラリー・フォイトは、その結果がチームの実力を測るための参考にはならないと主張している。
「我々は本格的に予選のシミュレーションをしたわけではない。しかし我々はマシンをオーバルで走らせて、あちこちに傷をつけるだけでも学べることが大いにある。シーズンが始まるまでにもっとテストを重ねたい」
「現在、我々は他のシボレーたちよりも遅れをとっているという状況にあり、(テストしたことで)実際にもそう感じた。ホンダエンジンと比べるとシボレーはまるで別の”動物”だ。シボレーのポテンシャルを最大限に発揮するためには、マシンのセットアップをさらに煮詰めていかなければならない。我々はまだ基本的なところしか見れていない。我々はこれまで何年もシボレーを改良してきたチームたちの後ろにいる。しかし我々もこれまで作業を進め、良い進歩を遂げることができている」
「それに、カルロスとコナーはこれまでホンダのパッケージをドライブしていたし、セットアップが終わった時点で少なくともカルロスは満足していた」
デイリーのマシンは油圧ラインの不調で、金曜日の午後のセッションでオイル漏れを起こしていた。2日間に渡るテストでムニョスが計239周走行したのに対し、デイリーは計201周に終わった。
しかし、2日間のテストでのタイヤの使用セット数は6セットに制限されていたため、大きな損失に繋がることはなかったとフォイトは語った。
「その走行時間を失ったことは残念だが、タイヤの使用本数が制限されていたため、おそらく大きなロスにはなっていないだろう」
「その午後のセッションを除けば、2日間に渡るテストは良いものになったと感じている。開幕戦の前にセブリングを走る機会があるため、そこまでに作業を進めなければならない」
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この記事について
シリーズ | IndyCar |
ドライバー | カルロス ムニョス , コナー デイリー |
チーム | A.J. Foyt Enterprises |
執筆者 | David Malsher |